妊娠や出産、子どもの成長をきっかけに、引っ越しを考える方も多いでしょう。その際、戸建てかマンションかで悩むこともありますが、子育てに適しているのは一体どちらなのでしょうか。この記事では、それぞれのメリットとデメリットを比較し、最後に、子育てしやすい家づくりのためにできることをご紹介します。
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戸建てとマンションの特徴を比較
戸建てかマンションかで悩む場合、まずはそれぞれの特徴を比較してみましょう。
戸建てで子育てのメリット・デメリット
戸建てで子育てするメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
- 近隣住民への騒音の心配を減らせる
- 広い間取りや大容量の収納を確保しやすい
- 庭をつくれる
- 駐車場が近い
- ペット飼育の自由度が高い
戸建てなら、子どもが走り回る足音や泣き声で、近隣住民に迷惑をかけていないか、心配しすぎなくて済むでしょう。掃除や洗濯などの生活音も同様です。のびのびと遊べる広いリビングや居室、大きめのお風呂など、広々とした間取りをつくりやすく、家族が多くても住みやすいのもメリットです。子どもが成長するにつれて増えがちな学用品なども、大容量の収納を確保できれば居室がすっきりと片付きます。
庭があると、公園まで行かずとも砂遊びや自然とのふれあいが可能です。大人は、リビングなどから見守ることができて安心です。夏はビニールプールで遊び、天気のよい日にテントを張って庭キャンプをするなど、季節に合わせた楽しみ方ができます。駐車場が近いと、荷物が多いときや子どもが低年齢の期間も便利です。帰宅時に車内で子どもが寝ても、抱えるなどして家の中まで連れて帰りやすいでしょう。
ペットの飼育は、命をいたわる気持ちを学べるうえ、ストレス緩和の効果なども期待できます。戸建てなら、マンションに比べて、ペット飼育の自由度も高いことが一般的です。
デメリット
- 家の中の階段でケガをする危険がある
- 死角や目の届かない場所が増える
2階以上の階がある戸建ての場合、特に低年齢のうちは階段からの転落の危険性があるため、安全柵を設置するなどの対策が必要です。家の中が広くなって部屋数が増やせることは、メリットでもありますが、親の目が届かない場所も多くなります。
マンションで子育てのメリット・デメリット
次は、マンションで子育てする際の特徴です。
メリット
- セキュリティ面が安心
- 利便性の高いエリアで物件が見つかりやすい
- 管理修繕を任せられる
- 共有施設が充実している物件もある
- マンション内でコミュニティができる
共働き世帯で子どもだけで留守番することもある場合などは、オートロックや防犯カメラが整備されたマンションや、管理人常駐物件を選ぶと安心でしょう。通勤、通学、買い物、通塾、通院のしやすいエリアや駅近に物件が見つかりやすいという特徴もあります。利便性の高いエリアは、マンションの価値が下がりにくいのもメリットです。
管理費や修繕積立金の支払いは必要ですが、管理修繕をしてもらえるため、子育てで忙しい時期も心強いでしょう。同世代のマンション住民が多いと、ママや子ども同士の友達もできやすく、学校や地域の情報も得られやすくなります。敷地内に公園や遊歩道があれば、住民同士の交流もしやすいです。
デメリット
- 居室や収納が狭くなりがち
- 駐車場から遠い
- ペットの飼育に制限があることも
- 騒音に気をつかう
戸建てよりも、居室や収納が手狭になりやすいです。駐車場から遠くてエントランスまで屋根がない場合、荷物が多いときや赤ちゃん連れでは大変に感じることもあります。ペット可の物件も多いですが、飼育頭数や動物の種類の制限がある場合もあります。子どもの足音などの騒音が気になる場合は、1階もしくは、下が駐車場などで住戸でない2階を選ぶのもひとつです。
子育てしやすい家づくりのためにできること
戸建てにもマンションにも共通する、子育てしやすい家づくりのためにできることをご紹介します。
間取りや家事動線の工夫
子育て中に悩みがちな育児と家事の両立も、工夫次第でスムーズにいくこともあります。たとえば、対面キッチンは、調理をしながら子どもの様子を見やすく、リビングで過ごす家族とコミュニケーションがとりやすいです。リビング横に和室を設けると、キッチンやリビングで家事をしながら和室で遊ぶ子どもの様子を見られ、お昼寝の際にも重宝します。また、家事動線をまとめると効率的な家事に役立つでしょう。
勉強スペースや子ども部屋の確保
子どもの成長に伴い、リビングなどに学習スペースを設けたり、子ども部屋をつくったりする必要があります。子ども部屋をつくる際は、リビングを通るような間取りにすると、子どもと顔を合わせる機会を増やせます。ただし、プライバシー性はやや低めで、リビングからの音漏れが気になる可能性があるなどの注意点もあります。
可変性のある間取り
子どもの成長や独立によって、必要な部屋数や部屋の広さも変化していきます。将来的に間仕切り壁をつくりやすいような間取りにしたり、柔軟に開け閉めできる間仕切り扉を設置したりと、可変性のある間取りにすることもおすすめです。
十分な収納スペースの確保
子どもの物は大きくなるにつれて増えていくため、収納計画も立てる必要があります。衣類や学用品はもちろん、玄関まわりの収納も重要です。ベビーカーや三輪車、外遊びの道具、すぐにサイズオーバーする靴など、玄関まわりには収納したい物が増えやすくなります。
内装材に配慮する
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壁の落書きや襖の穴など、子どもが家の中を傷つけてしまうこともあるため、汚れや衝撃に強い内装材がおすすめです。上の画像のように、塗るだけで壁がホワイトボードになる塗料や、落書きしても消せる壁紙などを取り入れると、子どもも楽しめるでしょう。マンションであれば防音フローリングや、コルクマットなどの防音性の高い床材を使用することで、騒音の心配も軽減します。
周辺環境も考慮する
保育園や幼稚園、小学校、公園、医療機関、買い物の場所など周辺環境もチェックが必要です。学校までの距離や通学路の様子、街灯などの安全面も考慮すると安心でしょう。
まとめ
戸建てとマンションのどちらが子育てしやすいのか、一概には言えません。セキュリティ面や暮らしやすさなど、さまざまな面を考慮して優先順位をつけ、家庭に合った選択が必要です。
今回ご紹介したことも参考に、子どもも大人も快適に住める家づくりをしてみませんか。
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