大人だけの暮らしでは問題がなかったインテリアも、赤ちゃんや子どもと一緒に過ごすとなると、使いにくい場合や、安全面が気になることもあるでしょう。さらに、子どもの成長にともなって、過ごしやすいインテリアも変わってきます。
今回は、子育て世帯がインテリアを考える際に押さえておきたいポイントを4つご紹介します。
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1.子どもが小さいうちは安全面に配慮
それほど動き回らない時期であっても、家の中で思わぬケガや事故が起こる可能性があります。常に子どもを見るのは難しいため、子どもの安全に配慮したインテリアにすると安心です。
なるべく物を置かない
興味のあるものを触ったり、口に入れたりする時期は、床や子どもの手が届く位置に、なるべく物を置かないようにしましょう。物を置かないすっきりとしたインテリアにすることで、子どもがのびのびと動けます。
家具の角に注意
ハイハイやつかまり立ちなどで動くようになると、家具にぶつかってケガをするリスクが高まります。テーブルやテレビ台などの家具は角が丸いものにするか、角をコーナーガードでカバーするなどして、危険な箇所を減らしましょう。
クッション性のある床
おすわりが安定しないうちは、後ろや横に倒れることもよくあります。ひとり歩きを始めたばかりの頃は、足元がおぼつかないため転倒することも。子どもが過ごす部屋の床がフローリングなどで硬い場合は、クッション性のあるラグやジョイントマットなどを敷いておくと安心です。
2.掃除しやすい家具
食べこぼしやオムツ漏れなどで、家具や床などが汚れることもよくあります。また、小さい子供はあちこち触った手を口に入れることもよくありますから、清潔な状態をキープするためにも、掃除しやすい家具を選んで日頃の負担を減らしましょう。
カバーリングの家具
食べこぼしなどの汚れがついた場合、水拭きできる素材であればお手入れしやすいですが、布製のソファや椅子の座面などの場合は汚れが染み込んでしまいます。丸洗いできるカバータイプの家具なら、汚れたときにお手入れしやすいのがメリットです。定期的にカバーを洗うことで、子どもの肌に直接触れる家具を清潔な状態に保てます。
脚付きの家具はホコリがたまりにくい
重くて動かせないソファやベッドなどの家具は、置いたままにしておくとホコリがたまりがちです。ホコリは喘息やアレルギーの原因にもなります。
脚付きの家具は比較的軽いため移動がしやすく、移動できなくても家具の下に掃除機やフローリングワイパーを入れて掃除が可能です。家事を効率化する家電の定番ともいえるロボット掃除機も通れます。脚付きの家具は床や壁に接する面積が減るため、通気性がよくなってカビの発生や湿気がたまるのを防ぐ効果も期待できます。
3.すっきりしまえる収納
子どもの成長にともなって必要なものが増えると、部屋が散らかった印象になりがちです。簡単にすっきりしまえる収納をつくり、インテリアを整えましょう。
赤ちゃんのお世話セットをまとめる
オムツやスキンケア用品、衛生用品などの赤ちゃんのお世話に必要なアイテムは、赤ちゃんが過ごす部屋に収納をつくってまとめておくと便利です。大きなボックスやキャスター付きのワゴンなどにまとめておけば、持ち運びや出し入れもスムーズにできます。
物が増えがちな玄関にも収納を
子どもの成長にともなって増えていく靴、外での遊び道具、ベビーカー、三輪車など、玄関は物が増えがちな場所のひとつです。大きな土間や大容量の壁面収納などを取り入れると、玄関もきれいに片付けられます。
プレイテーブルを取り入れ
子どもの遊び専用のプレイテーブルを使うことで、ダイニングテーブルや床などにおもちゃが散らかるのを防げます。テーブルの縁に枠があるタイプや、テーブルの下に収納がついたタイプなどもあります。たとえば、プレイテーブルの上で組み立てたブロックをそのままにしてテーブルごと端に避けておき、次の日に続きから遊ぶという楽しみ方も可能です。
子どもでも片付けやすい収納
シンプルな収納方法や手が届く位置にある収納など、子どもでも片付けやすいような工夫がされていると、子どもに片付けの習慣をつけさせるのに役立ちます。収納アイテムを揃える際は、低年齢でも使いやすいのはもちろん、成長してからも使い回せるようなボックスや可動性のある棚を選ぶと、長く使えるでしょう。
4.家族で使えるワークスペース
子ども部屋で勉強するスタイルだけでなく、最近はリビング学習を取り入れる家庭も増えていますね。リビング学習では、家族と同じ空間にいながら学習ができるため、子どもも大人も安心できるなどのメリットがあります。
リビングに家族で共有するワークスペースがあると、子どもの学習に限らず大人のリモートワークの際にも重宝します。リビングで遊ぶ子どもを見守りながら仕事をすることも可能です。
ダイニングテーブルをワークスペースとして使うのもひとつですが、食事の時間帯と重なった場合は、学習道具や仕事の書類などをいったん片付ける必要がある点や、集中しにくいなどのデメリットもあります。ワークスペース用にデスクや椅子を設けておくと、便利に使えるでしょう。
兄弟姉妹や親子が並んで使えるような広さにしたり、本棚などを使って空間を分けて集中できるようにしたりと、使い方に合ったワークスペースをつくれると良いですね。
まとめ
子どもが小さいうちは、安全面に配慮しつつ、汚れた際にお手入れしやすいインテリアや家具を選ぶと衛生的に使えます。収納計画も立てておくと、成長するにつれて増えがちな子どもの物もすっきりと片付けやすくなります。子ども自身に片付けの習慣がつくと、大人の負担も減らせそうです。今回ご紹介したポイントも参考に、子育てしやすいインテリアをつくってみてください。
writing:ハナミ
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