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リノベーション・リフォームで子ども部屋を作るなら、どんな工事内容で工期はどのくらい?

子育て世代の住まい作りでは、子ども部屋は大きなポイントのひとつでしょう。リノベーション・リフォームの機会に子ども部屋を用意することも多いようです。

今回は、リノベーション・リフォームで子ども部屋を作る工事にはどのようなものがあるのか、その内容や工期を調べてみました。

仕切る壁を増やして子ども部屋を作る

お子さんが二人以上いる場合、ある程度大きくなったらそれぞれに個室を用意してあげたいもの。広さに余裕があれば初めから個室を用意しておく場合もありますが、マンションなどの床面積が広げられない場合には、一つの部屋を壁で仕切って部屋を増やす、という方法もあります。

部屋を壁で仕切る工事には、壁の下地を整える、壁を設置する、クロスを貼る、といった工程があります。また、壁にコンセントや照明器具を設置するなら、電気配線工事も必要です。

間仕切りの壁を作る工事にかかる工期は、6畳の部屋であれば1日~1日半程度が一般的です。さらに、クロスの貼り替えやフローリングも張り替える工事には、長くて3日くらいを見ておきましょう。

壁の代わりに、本棚などの収納や入れ違いの2段ベッド、パーティションやパネルドアなどで仕切りを作って部屋を分ける方法もあります。また、部屋を分けるにあたり、扉や収納、エアコンの取り付け口などを新たに設ける必要が出てくるかもしれません。

必要な設備や機能を見極めてから、リフォーム関連会社に見積もりや工事を依頼しましょう。

フルリノベで子ども部屋を作る

住まい全体のフルリノベーションで子ども部屋もしつらえるなら、子ども部屋の位置や広さをより自由に決めていけそうです。例えば、大人が気配を感じやすいようにリビングやキッチンに近いところにスペースを設ける。あるいは、いずれは仕切って個室に分ける前提で、窓やドアを使いやすい位置に設置できるよう、スペースを用意したりすることもできるでしょう。

フルリノベーションの工期は、一般的な広さのマンションで1~2か月程度とされています。工事の内容や規模、マンションの管理規約などによっては、工期が長引くこともあります。さらに、工事に入る前にプラン作成などの打ち合わせの時間として、数か月を見込んでおきましょう。

増築して子ども部屋を作る

戸建て住宅では、増床して子ども部屋を作る方法もあります。1階部分を広げたり、平屋に2階を増設したり、階段などの吹き抜け部分に床を張って部屋を作ったりするパターンなどが考えられます。

増築では、今ある建物の壁を壊して、地盤整備などの基礎工事をして下地を整え、その上に部屋を作っていきます。そのあとに、天井や壁の内装、ドアなどの建具、収納、電気配線といった工事が行われます。工期は、基礎工事まで約2週間、そのあとの内装工事などがさらに約1週間というのが一つの目安です。工事全体で1か月弱かかると思っておきましょう。

増築では、建築関連法規や地域の協定などに適合していることを確認し承認を得る必要があり、工事の前後に事務手続きが発生します。工事前には建築確認申請が必要になります。また、工事後にも登記手続きなどの事務手続きもあります。工事そのものとは別に、時間や費用がかかることになりますので気を付けておきましょう。

子ども部屋の内装を整える

子ども部屋の使い方が、お子さんの成長に合わせて変わっていくこともよくあることです。子ども部屋の内装を変えて、その時々に使いやすいようなリノベーション・リフォームを行う場合を見てみましょう。

●子ども部屋の壁・天井仕上げを変える

部屋の壁紙の貼り替えサイクルは5~10年ごとといわれています。幼すぎるデザインが成長したお子さんに合わなくなっている場合などは貼り替えでデザインを変えてみてはいかがでしょうか。また、アレルギー物質や湿気を吸着する機能性壁紙を貼ったり、珪藻土などを使った塗り壁に変えたりする工事を行うこともできます。

●子ども部屋の防音対策をする

子ども部屋に防音対策しておいてよかった、という場面は意外と多かったりします。小さいお子さんは家の中でも元気に動き回るもの。マンションなどで声や足音が隣や階下の部屋の迷惑になっていないか、心配になることもあるでしょう。また、防音対策がしてあれば楽器の練習も音量を気にしないで思いっきりできますね。

防音対策には、床材を騒音や衝撃を吸収する素材・構造に変える、窓のサッシやガラスを二重にしたり、内窓を付ける、壁に防音効果の高い建材をプラスする、といった工事があります。

6畳の広さの子ども部屋であれば、壁紙を貼り替えるには1〜2日程度、フローリングでは1〜3日程度の工期が目安とされます。

まとめ

子ども部屋を初めから作り込むよりも、お子さんの成長に合わせて変えていく、というスタイルが増える傾向です。リノベーション・リフォームでは、壁で仕切ったり、内装を変えたりすることもできます。

壁紙を一緒に選ぶなど、子ども部屋のリノベーション・リフォームをお子さんと楽しんでみてはいかがでしょうか。大きくなってからのいい思い出にもなりそうです。工事内容と工期メドを踏まえて、イメージ通りの子ども部屋づくりにアプローチしてください。

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