天井をリフォームするきっかけは様々。汚れが目立ってきた、断熱仕様にしたい、部屋を広く見せたい…等。そして、リフォームの方法も目的に応じて様々なものがあります。業者にお任せするのもラクですが、自分でどんなリフォーム方法があるのか知っておくと、こだわりの部屋の実現に1歩近づけるでしょう。
今回は、天井リフォームの様々な方法を解説します。また、天井をリフォームする場合に「思っていたより高額になってしまった!」となり得る注意点もお伝えします。
どんなものがあるの?天井リフォームの方法一覧
まず、天井リフォームの方法をご紹介します。それぞれ異なる効果が期待できるため、好みのものがあればこの中から選んでいただくのも良いかもしれません。
ここで紹介するのは5つの方法。
1.天井のクロス貼り替えリフォーム
2.天井の塗装リフォーム
3.天井の板張りリフォーム
4.天井を高くするリフォーム
5.天井の断熱リフォーム
ひとつずつ見ていきましょう。
1.天井のクロス貼り替えリフォーム
天井の印象が変わる、汚れた天井がキレイになる等の効果が期待できます。
天井にクロスがない場合には貼るだけで済むとされていますが、すでにクロスが貼ってある場合にはクロスを貼り替える方法が一般的です。
他のリフォーム方法に比べて低価格とされ、天井リフォームの方法ではメジャーとも言われています。様々な色や柄から好みのクロスを選ぶことができるため、部屋のイメージチェンジに役立つでしょう。
2.天井の塗装リフォーム
塗装リフォームも、比較的低価格と言われています。一般的に、クロスと同じように部屋の印象を変えたり多少の汚れを隠せたりという効果があると言われています。
クロスが貼ってある場合はクロスの上に、貼っていない場合は天井の下地に直接塗る方法があります。
塗料によってはクロスよりも質感にこだわることができるのもポイント。特に珪藻土や漆喰を使えば、ナチュラルな風合いのある、こだわりの質感を出すこともできるかもしれません。
3.天井の板張りリフォーム
天井に木材を張り合わせる方法。温かみや立体感の演出に役立つと言われています。木の質感によっては、高級感を出すことも出来るでしょう。
天然の木材も使えますが、より安価なプリント合板を使う方法もあります。
天然の木材を使った場合、木特有の反りや割れが生じる可能性を考慮しておくと良いでしょう。ただ、木材本来の調湿機能や断熱性能を期待できるのも天然素材です。一方のプリント合板はメンテナンスは天然に比べてラクと言われていますが、人によっては安っぽさを感じてしまうかもしれません。
4.天井を高くするリフォーム
部屋の天井を高くすることで開放感を得ることができるという方法。部屋の大きなイメージチェンジにもつながるでしょう。
天井を高くすることで、梁などの構造物をむき出しにする等の工夫もできる場合があります。照明や家具も高さのあるものを選ぶ余地が生まれるでしょう。しかし、冷暖房の効きが悪くなってしまったり、防音性が低くなったりというデメリットが生まれやすい方法でもあります。
5.天井の断熱リフォーム
天井裏に断熱材を仕込むことで、冬の寒さだけではなく夏の暑さも軽減させる効果が期待できます。
断熱材によって冬は室内の温度が外へ逃げないように、かつ夏には日光による屋根裏の気温上昇を部屋に伝わりづらくします。一般的に、冷暖房の効率が良くなると言われるのが断熱材によるメリット。
屋根裏が狭い場合でも、「吹き込み工法」によって断熱材を仕込むことができると言われています。
天井リフォームはマンションでもできるの?
マンションで天井をリフォームする場合、まず管理規約に目を通しておきましょう。構造的に可能なリフォームであっても、規約で禁止されているものは基本的にできません。
マンションで構造的に難しい場合があるのは、天井を高くするリフォームです。直天井の場合は天井を高くできないと言われています。
直天井は天井裏がないもの。そのため一般的に、今以上に天井を高くすることはできません。
これらに該当しない2重天井のマンションであれば、天井板を取り払うことで天井を高くできるかもしれません。今では、コンクリートといった構造をむき出しにする「スケルトン化」も選ばれることがあります。
天井リフォームの費用が増えてしまいやすい、注意点
天井をリフォームするにあたっては、現在の天井のコンディションを確認しておきましょう。
「リフォーム費用が思ったより高くなった…」という事態に陥りやすいのが、天井の劣化です。カビが生えていたり、雨漏りしていたりすると工事費用はさらに高くなり得ます。
想定外の出費を避けるためにも、まずは現状の確認をしてもらった上で見積もりを出してもらいましょう。
まとめ
天井をリフォームするきっかけは人それぞれ。実現したい理想によってリフォーム方法も変わります。自分にはどんなリフォームが合っているのか知ることで、好みの部屋に近づけることができるでしょう。
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