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キッチンリノベーション大全〜実例から学ぶポイント

毎日の食を支えるキッチンは、機能的でおしゃれな空間にしたいもの。せっかくリノベーションするなら、こだわった空間を実現したいですよね。ただ、主流のシステムキッチンを中心に組み立てようとすると、どうしても没個性的な空間になってしまいがちです。

そこで今回は「キッチンリノベーション大全」と題して、キッチンリノベーションを検討する上でヒントになる4つの実例をご紹介。各実例からキッチンリノベーションのポイントやアイデアを学んでいきましょう。

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素材感にこだわるとキッチンは上質になる

冒頭でもお話ししましたが、現在主流となっているシステムキッチンは既製品のため、ある程度デザインが固定化されているのが難点。細部までこだわったリノベーションを目指しても、理想に合った商品が見つからず、最終的には妥協するしかないと思っている人も多いのではないでしょうか。ここで1つ目の実例をご紹介します。

奇をてらったようなインテリアやデザインではありませんが、落ち着いた高級感のあるキッチンという印象を受けます。シックな雰囲気を演出するポイントは素材感です。木目の美しいフローリング、ダークブラウンの収納扉、艶のあるブラックのキッチン、石目調のカウンターといった一つひとつの素材感にこだわることで、よくあるキッチンと差別化することができます。

中でもこだわりが詰まっているのが、上のビルトインコンロ。鋳物製の五徳とステンレストップの素材感がマッチして、キッチンのグレードを一段と高めています。仮にシステムキッチンを導入する場合でも、それ以外の素材感にこだわるだけでも雰囲気を大きく変えることもできるでしょう。

キッチンは生活の中心にあったっていい

一般的に、キッチンはLDKの端に設置されていることがほとんど。リノベーションする上でも、端に配置するのを前提として考えていませんか。もちろん配管や設備の都合上場所を変えられない場合もありますが、可能であればもっと自由な発想でリノベーションすることもできます。

続いてご紹介するリノベーション実例は、上の画像のようにキッチンがLDKの中央に配置されています。まるで、キッチンの中に暮らしているかのようですね。

食事は家族が顔を合わせる時間であり、ライフサイクルの中でも大切な時間。大切な食事を作るキッチンこそ、実は生活空間の中央にあってもいい存在なのではないでしょうか。料理好きのオーナーならではのアイデアですが、家族とのコミュニケーションを密にする観点からも参考にしたいアイデアと言えるでしょう。

独立キッチンにも異なる良さがある

突然ですが、上のリノベーション実例の画像でキッチンはどこにあるでしょうか。答えは、ダイニングテーブル奥の観葉植物の先にあります。キッチンカウンターと棚の一部が見えていますが、わざと目立たないようになっているのです。実際にキッチンの中を撮影したのが下の画像。

白をベースにした清潔感のあるキッチンは、黒の取っ手や上から垂れるハンギングプランツがアクセントのおしゃれ空間です。これだけおしゃれなキッチンなら目立つ場所に配置しても良さそうですが、キッチンは食材や調理家電を置くことでどうしても生活感が出てしまう場所でもあります。生活感を極力排除したいというオーナーの願いから、まるで隠れ家のようなキッチンになったというわけです。

現在の主流はオープンキッチンやカウンターキッチンであり、独立キッチンは少し古いという印象をお持ちの方も多いでしょう。しかし、理想のキッチン像を検討する上では独立キッチンも選択肢の一つ。1つ前にご紹介した生活空間の中心にキッチンを配置するのとは正反対の考え方ですが、子どもがいる場合には独立キッチンの方が、料理に一人で集中できるかもしれませんね。

キッチンリノベーションは柔軟な発想でOK

最後にご紹介するのは、こちらのキッチン。「なぜお店を紹介するのか」と疑問に思った人もいるかもしれませんが、れっきとしたキッチンリノベーションの実例なのです。築40年の古い団地の一室をリノベーションして誕生したキッチンは、バーのような洗練された空間が特徴。

空間へのこだわりはもちろんですが、3口コンロに食洗機、大容量の収納スペースなど、普段の生活にも十分対応可能な機能性を兼ね備えています。こんなキッチンが家にあったら、外食するよりも家で食べた方がおしゃれで楽しいと思えるかもしれません。

最後の実例から学びたいポイントは、キッチンリノベーションの発想は自由でOKということ。毎日の食事が作れるという最低限の機能性さえ押さえておけば、デザインや使い方は好きに考えていいのです。先ほども触れた通り物理的に叶えられないこともありますが、まずは柔軟な発想で理想のキッチンを思い描いた上で、できないことは引き算していけばいいと言えます。

まとめ

今回は、キッチンリノベーションの実例4つをご紹介しつつ、それぞれのポイントについて学んできました。4つはまったく異なる方向性で仕上げられていますが、どれも甲乙つけがたいこだわりのキッチンです。キッチンは毎日使う場所だからこそ、使う人のライフスタイルや目的によって理想の姿も異なります。

今暮らしている家や一般的なキッチン像に捕われず、一旦クリアな状態で理想のキッチンを思い描いてみると、より満足できるリノベーションを実現できるのでは無いでしょうか。

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