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マンションのキッチンをリノベーションしたい!注意点と事例をご紹介

マンションのキッチンリノベーションを検討する際、戸建とは異なるマンションならではの制約がかかる場合もあります。制約の内容によっては、思い描いているプランが物理的に実現できないこともあるのです。

そこで今回は、マンションでキッチンリノベーションを検討している人に向けて、注意すべきポイントを解説。後半では、実際のリノベーション事例も3つご紹介していきます。

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梁や壁など変更できない場合がある

マンションのキッチンリノベーションで注意すべきポイントの1つ目は、梁や壁。お住まいのマンションの構造や間取りによって、梁や壁の位置を変更したり撤去したりできない場合があるのです。

特に、マンションのキッチンでは梁が横たわっていることが多く、冷蔵庫や食器棚といった背の高い家電・家具、レンジフードなどの上部に取り付ける設備の邪魔になってしまうこともしばしば。リノベーションプランを検討する際には、梁の位置を折り込んだ上でレイアウトを決めるようにしましょう。

同じく壁も変更できない可能性があるので要注意。マンションの構造には、大きく分けて「ラーメン構造」と「壁式構造」の2つがあります。ラーメン構造は柱と梁でできた枠をベースに建物を支える構造であり、柱や梁が室内に出てきてしまうというデメリットはありつつ、取り壊せる壁が比較的多いのが特徴です。

一方、壁式構造は壁によって建物を支える構造。そのため、物理的に取り除くことができない壁もあります。独立キッチンをオープンキッチンに作り変えたいと思っても、構造的に壁が取り壊せないので実現不可能ということもあり得るのです。ただ、壁式構造はラーメン構造に比べて、室内に梁や柱が出てこないのでスッキリしたレイアウトになるというメリットもあります。

キッチンの位置が変更できないこともある!

マンションのキッチンリノベーションで注意したいポイントの2つ目が、キッチンの位置変更についてです。マンションの場合、大幅にキッチンの位置を変更することは難しい場合がほとんどでしょう。

なぜなら、梁と同じように給排水配管・電気配線・給排気配管といった設備も位置変更が難しい場合が多いから。中でも排水管は、排水するために適度な勾配を必要とします。配管の勾配が十分に確保できる場所に水回りを配置する必要があるので、どこでも好きな場所にキッチンを移設できるわけではありません。

リノベーション物件をこれから選ぶのであれば、PS(パイプスペース)の位置に注目してみるといいでしょう。PSの中には排水管を含む配管が縦に通っており、各住戸の配管が接続されています。このPSは共用部なので場所を変更できないため、各住戸の排水管はPSに向かって勾配を確保する必要があるということになります。

PSに比較的近い場所であればキッチンなどの水回りを移動できる可能性はありますが、PSから離れてしまうと床を上げるなどして勾配を確保する必要が出てきてしまいます。こうなると大掛かりな工事が必要になりますし、スペースを圧迫してしまうことになりかねません。キッチンの位置をどうしても変更したい場合には、PSと水回りの位置関係を考えて物件を選びたいところです。

事例1:マンションのキッチンでも十分な広さ

マンションのキッチンリノベーションにおける注意点がわかったところで、ここからはリノベーションの事例を3つご紹介していきます。

1つ目にご紹介するキッチンは、周囲の壁を取り払ったオープンな作りが特徴。リビングとの間の壁を完全に取り払うことで、広々としたペニンシュラキッチンを実現しました。構造上問題なければ、マンションでもこれだけ開放的なキッチンに仕上げることができるのです。

2,700mmワイドという広めのキッチンなので、作業スペースも広々としています。キッチン上部の壁がなくなって収納が設置できなくなった分、背面の壁にカウンター収納を設置することで、十分な収納力を確保していますね。

事例2:一人暮らしでも自炊が楽しくなるキッチン

2つ目にご紹介するキッチンは、女性の一人暮らしにおすすめの可愛らしいキッチン。木目の美しいナチュラルテイストの部屋にあるキッチンは、1つ目の事例と同様、壁を取り払うことでオープンな作りになっています。薄暗くなりがちなキッチンですが、背面に大きな窓があるので明るさもバッチリです。

一人暮らしのキッチンにしては、贅沢なくらいの広さを確保。白を基調としたナチュラルで清潔感のある空間なら、面倒くさくなりがちな自炊も楽しくなりそうですね。

事例3:マンションでもここまでできる

最後にご紹介するのは、マテリアル感がおしゃれなこちらのキッチン。オーダーステンレスキッチンの存在感、白黒ストライプのアクセントクロス、アイアンの壁付棚などこだわりが詰まった空間です。マンションの一室だけに広くはありませんが、機能的にまとまっている印象を受けます。

制約が多い中でも素材感やデザインにこだわることで、こだわりキッチンが実現できるという好例です。

まとめ

今回は、マンションにおけるキッチンリノベーションの注意点と3つの事例をご紹介してきました。キッチンリノベーションを検討する際には、自宅の構造や配管のレイアウトを把握した上でプランを練る必要があります。また、これからリノベーション物件を選ぶのであれば、キッチンリノベーションのしやすさを意識しながら物件を決めるといいでしょう。

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