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パントリーの間取り失敗を回避。見逃せない5つのポイントとは?

家事のストレスを減らすためにパントリーを作ったものの、期待したほど使いやすくないという事例もあります。パントリーが使いにくいと感じる原因のひとつは間取りです。パントリーをリノベーションする際には、どこに設置するのかを慎重に検討しましょう。

そこで今回の記事では、パントリーの間取り失敗を避けるための方法をまとめました。5つのポイントを実践すれば、快適なキッチンに生まれ変わるでしょう。キッチンのリノベーションやリフォームをお考えの方は、この記事を参考にしてください。

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パントリーを設計するときのよくある失敗と対策

パントリーには醤油や味噌などの調味料、ラップやキッチンペーパーなどのストック、調理で使用する家電製品など、さまざまなアイテムを収納します。サイズだけではなく使用頻度も異なるので、上手に収納できないという方もいるようです。パントリーを使いこなすためには、パントリーの失敗例をチェックしましょう。ここでは、パントリーを設計するときのよくある失敗を詳しく解説します。

動線を理解していなかった

動線とは建物の中を人が通る経路を線にしたものです。調理をする際にも動線が存在します。動線から離れた場所にパントリーを設置すると、食材を使うたびにパントリーまで移動しなければならず、面倒に感じるでしょう。また、家事動線を妨げる場所にパントリーを作ると、スムーズな移動を妨げることもあります。

キッチンとパントリーの家事動線を考えるときは、以下のポイントをチェックしましょう。

・調理をしながら、必要な食品や調理道具を取り出せるのか
・調理が終わった後に、調理器具をすぐに片付けられるのか
・最短距離で移動できる経路を確保しているのか

上記のポイントを満たしている間取りならば、ストレスフリーで使えるでしょう。

湿気がこもってしまう

パントリーにはさまざまな食品を保管するので、臭いもこもりがちです。また、湿気のこもりやすい場所にパントリーを作ると、カビが発生するなどの衛生面の問題も心配です。パントリーを作る際には湿気対策も忘れずに行うようにしましょう。

パントリーを設置するときは、以下の場所を避けるべきと覚えておいてください。

・直射日光が当たりやすい場所
・夏場や冬場の温度差が激しい場所
・シンクの下

パントリーを設置するスペースが限られているときには、換気扇の設置もおすすめです。換気扇の取り付けが難しいマンションやアパートの場合は、調湿効果や消臭効果のある壁紙をパントリーの付近に貼るのもよいでしょう。最近では、消臭効果の高い珪藻土の壁紙も販売されています。しっかりとした湿気対策をして、快適なパンドリーにしましょう。

パントリーのサイズが合っていない

パントリーの設置場所はよいものの、サイズが合っていないので不便に感じるケースもあります。パントリーが大きすぎるとデッドスペースが生まれますし、小さすぎるとすべてのアイテムの収納が難しくなるでしょう。パントリーのサイズを決めるときには、収納したいアイテム量の把握をまず行うことも大切です。

パントリーを選ぶときには、幅や高さだけではなく奥行きもチェックしましょう。奥行きが深すぎると収納するたびにストレスを感じることもあります。調味料やお菓子類などを奥にしまうと、賞味期限の確認が難しいでしょう。パントリーの購入を検討している方は、実際に商品を見て、使い勝手やサイズ感などを確かめるのがよいでしょう。

玄関から遠い

食品をまとめ買いする方は、玄関とパントリーの距離にも注意しましょう。あまりにも離れた場所に作ってしまうと、家に帰るたびにパントリーまで大量の食品を運ばなければなりません。水、米、飲料などの重い物やかさばる物を定期的に購入する方は、玄関からなるべく近い場所にパントリーを作るとよいでしょう。戸建てに住んでいる方は、勝手口の付近にパントリーを設置するという方法もあります。

コンセントがない

調理器具をパントリーに保管する予定の方は、コンセントの位置にも注意しましょう。電化製品を保管するスペースを確保したものの、コンセントから離れた場所だったために使わなくなってしまったというケースもあります。パントリーの設置場所を検討するときには、どこにコンセントがあるのかをチェックしておきましょう。

電化製品をパントリーに保管しない方も付近にコンセントがある方がより便利です。コンセントがあればパントリー周辺の掃除も楽になります。照明器具を取り付けておけば、夜中や早朝でも物が見つけやすく、ストレスが少ないですね。パントリーの間取りを検討する際に、コンセントの位置にも配慮すると、使い勝手もより向上すると覚えておきましょう。

まとめ

パントリーの間取り失敗の原因として、動線を無視した設計、湿気がこもりやすい場所への設置、サイズの問題などがあります。設置した後の変更には手間や費用がかかることもあるので、今回ご紹介した5つのポイントを前もってチェックしておきましょう。適切なスペースにパントリーを設置すれば、キッチンの収納力と使い勝手もより一層向上します。キッチンのリフォームをお考えの方は、間取りを考慮したパントリーの設置もご検討ください。

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