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DIY?プロに任せる?マンション床の防音いろいろ

DIY?プロに任せる?マンション床の防音いろいろ

子どもが跳んだり、走ったり。
元気なのは良いですが、音が階下へ響いていないか気になりますよね。他にも、イスを動かしたときや物を落としたとき等も。マンション住まいならなおさらでしょう。ここでは、ご近所迷惑になりがちな階下へ響く音の対策、床の防音について考えていきましょう。

方法は手軽なDIYと、プロに任せるリフォームの2通りです。あわせて、階下からの音も防ぐことができるでしょう。
 

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床材の防音基準「L値」や「ΔL値」について

防音カーペットやフローリングを調べていると「LL-35」「ΔLL-6」といった値に気づく方も多いかもしれません。これらは上階の音が階下でどのように聞こえるかを表す基準で「LL-35」などで表されるものは「L値」、「ΔLL-6」などで表されるものは「デルタL値」と呼ばれます。

L値は小さいほど防音性能が高く、ΔL値は大きいほど防音性能が高いとされているのですが、注意したいのが飽くまでも目安であることでしょう。なぜなら音は振動など様々な要素が絡み合って発生しますから、L値やΔL値が良好だからといって防音が完璧とは言い難いからです。

L値やΔL値は一応の基準として考えましょう。 

DIYでおこなう床の防音

子どもが大きくなり活発に動くようになったなら、考えたいのがDIYでの防音。階下へ音が響きがちなフローリングの上に、カーペットなどをご自身で敷く方法がおすすめです。

・プロに任せるよりもコストが掛からない。
・賃貸住宅でもおこなえる。
・フローリングの表面を保護することができる。

といったメリットがあります。一方、見た目が今ひとつだとか、フローリングの肌触りが楽しめなくなるといったデメリットもあります。

防音カーペットを敷く

最も一般的なものは「防音」と銘打たれているカーペットを購入し、床に敷くことと言われます。防音カーペットと他のカーペットの違いは、裏側に防音層が付いているかどうか。L値などを参考に選びましょう。

50×50cmなど定形のカーペットを敷き詰めていく方法と、部屋の形通りにカットしてもらう方法がありますが、コスト優先ならば、定形のものを敷き詰めていく方が費用を抑えられるでしょう。

防音・遮音マットをプラスする
 

静音カーペットだけでは不安な場合は、防音カーペットの下に防音マットや遮音マットを敷きましょう。ゴム製のものやポリエステル製のものがありますが、ゴム独特の匂いや加工性について気になるという声もよく耳にします。

ゴムの匂いは数日たてば気にならないレベルになるとはいいますが、感じる匂いには個人差も大きいものです。サンプルを取り寄せて確かめてみるのもよいでしょう。またゴム製マットは厚みが増すほど防音性能も増すのですが、分厚いゴムをきれいに切るのは難しいもの。見た目が気になる方は、プロに任せてしまったほうが良いかもしれません。

コルクマットを敷く

カーペット独特の肌触りが好きではないという方におすすめしたいのが、コルクマットを敷く方法です。柔らかでサラッとした感触はコルクならではのものですし、天然素材からできているというのも優れているポイント。アレルギーなどが心配な方も安心でしょう。

しかしカーペットと比べるとコルクは割高ですし、一枚構造になっておりカーペットのように防音層がないところも心配な点と言えます。心配な方は防音・遮音マットのプラスを検討すると良いでしょう。 

プロにおまかせ床の防音

DIY?プロに任せる?マンション床の防音いろいろ

見栄えがあまり良くないとか、できれば徹底的に防音したいとか。価格が安く済むのは良いのですが、DIYでは限界がある。こんな風に感じているなら、床の防音もプロにまかせることを検討しましょう。 

床が「直張り」の場合の防音工事

「直張り」とはコンクリートの床(スラブ)の上に、直接フローリングが張られているケースです。コンクリートの床とフローリングの間に空間がある「二重床」とくらべると、階下に音が響きやすいという欠点もあります。

フローリングとコンクリート床の間に防音・遮音マットを入れる

フローリングの防音性能を高めるために、防音・遮音マットを挟みこむ方法です。フローリングのかわりにカーペットを張るという方法もあります。

二重床へとリフォームする 

直張りを二重床へとリフォームするのも一つの方法です。但し、二重床で造った空間の分だけ天井が低くなりますし、工事も大掛かりになりますのでコストがかかってしまうのもデメリットでしょう。 

「二重床」の場合の防音工事

直張りのフローリングより防音性が高いとされる二重床ですが、より防音性を高めるためには、コンクリートの床とフローリングの間で反響する音の対策も必要です。グラスウールなど空気を多く含む素材を敷き詰めることで、床の防音性を高める効果も期待できます。 

まとめ

以上のことからわかる通り、床の防音の基本は防音材をプラスするということ。やることはDIYでもプロでも大きな変わりありません。しかし変わってくるのが仕上がりの美しさでしょう。完璧な仕上がりを求めるならばプロにまかせることもご検討ください。

また、フローリングのままで床の防音性を高めたり、二重床へとリフォームするなど大がかりなものはプロに依頼したほうが無難です。ここまではDIY、ここからはプロと判断するポイントを持ちたいものです。メリハリを付けながら、快適な空間づくりをしたいですね。
 

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