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これで十分?!2口IHクッキングヒーターの選び方

これで十分?!2口IHクッキングヒーターの選び方

IHクッキングヒーターを選ぶ場合に困ってしまうのがラインナップが多すぎることです。高いものから安いものまで価格帯は様々。機能も色々とあったりして迷ってしまいます。そこで一つご提案。2口IHクッキングヒーターに絞ってしまうというのはいかがでしょうか?

これならば数も絞られ選択もシンプルになるのですが、それ以外のメリットもあるのです。それではこれからお話ししていきましょう。
 

IHクッキングヒーターは2口で十分!と訴える理由


「2口で十分」と訴えるのはなぜかと言うと、いきなり私事で申し訳ないのですが、3口のIHクッキングヒーターを導入して持て余しているからです。価格が高かったにもかかわらず、残念ながら3口をフル稼働させることはまずありません。

さらに、IHクッキングヒーターは2口で十分といえる理由は以下の通りです。


2口ならコストが安い

何といってもコストがかからない、これが2口IHクッキングヒーターをおすすめする第一の理由です。2020年4月の「価格.com」(※)を見ると、キッチンに据え置くタイプで最安のものは1万円ちょっとのアイリスオーヤマ「IHK-W12」でした。また、IHクッキングヒーター3大メーカーの一角である三菱電機製の「CS-G29CS」は6万円を切る価格で販売されていました。

スペックを見ていくとIHK-W12は最大火力が今一つだったり、脚が付いていないので調理姿勢に無理があったりと、日常使いでは不満がないわけではありません。しかし、2口のコストが安いということは大きな選択理由になるでしょう。

※価格.comは日々更新されますので、参照した日の情報を元に記述しています。


2口で不便を感じたことがないのでは?

今お使いのコンロは2口ではないですか?恐らくあまり不便を感じたことはないのではありませんか?3口全てをフル稼働させるほど、品数や量を調理することはそうないでしょう。家族が少ないとか、子どもが小さいならなおさら2口で十分。どうしても必要だと思う時だけ、カセットコンロや卓上タイプのIHクッキングヒータを使えばいいでしょう。

2口IH+ラジエントヒーターはいかが?


これで十分と力説してみましたが、実際に選ぶ場合に悩んでしまうのは2口IHクッキングヒーターのラインナップが3口タイプと比べると、少ないことです。上位機種はもちろんのこと、3大メーカーの場合には中位機種でも2口タイプの選択肢が少なくなってしまいます。そこで検討すべきは、2口IH+ラジエントヒーターでしょう。


ラジエントヒーターとは

ニクロム線で直接加熱するタイプのコンロ。昔ながらの方式ですから「火力が弱い」「電気代が高い」「ヒーター部が熱くなる」というデメリットがあります。その一方で、3口IHタイプのクッキングヒーターを検討している方に、あえて2口+ラジエントをすすめたくなるほどメリットは大きいのです。

中でも注目は「価格が安い」というところ。オールIHの3口タイプと比較すると、その差は明らかです。加えてほとんどの調理器具が使えるというところ。クッキングヒーターに合わせて買い替える必要もありません。

デメリットについてもIHをメインで、ラジエントをサブで使うと割り切るなら気にならないでしょう。
 

技あり2口なら片側オールメタル

IHクッキングヒータの上位機種に使われているのが「オールメタル」のヒーターです。鉄やステンレスといったIH対応のもの以外に、銅やアルミ、ホーローなど金属製のものなら使えるのがオールメタルのメリット。非常に使い勝手が良いのです。


パナソニック「KZ-E60KM」

2口IHクッキングヒーターは比較的安価ということもあり、オールメタルのヒーターは使われていないのが一般的です。しかし2口で片側だけオールメタルというニッチな商品をラインナップしているのがパナソニック。KZ-E60KMは手ごろな価格にもかかわらず、今まで使っていた調理器具を使い続けることができます。

ただシステムキッチンでは使えない据え置きタイプになっていますから、注意が必要です。
 

キッチンの概念を覆す卓上型2口

コンロは1口という安価な製品が多かった卓上型のIHクッキングヒーターですが、近年ではコンロを2口備えることで本格的な調理がおこなえるタイプが登場し、注目を集めています。

これはテーブル上でおこなえる料理の幅がぐっと広がるということ。家族に背を向けての作業に抵抗があるという理由で対面型キッチンの人気が高まっていますが、ダイニングテーブルで調理の多くをおこなってしまえるのですから、キッチンの対面・背面などどちらでも良くなってしまうでしょう。


パナソニック「KZ-CX1」
 


IH「デイリー」ホットプレートと名付けらているところでもわかる通り、テーブルに出しっぱなしにして、毎日使うことを想定して開発された製品です。焼肉やお好み焼きといった特別な時だけ登場するような、ホットプレートとは一線を画す製品と言えます。

特徴は卓上タイプにもかかわらず2口のIHコンロを備えているところ。1.4Kw×2という火力は今一つですが、朝食のメニューや長時間の煮込み料理くらいなら十分にこと足りるでしょう。
 

まとめ

以上IHクッキングヒーターは2口、もしくは+ラジエントヒーターで十分という話でした。ヒーターが3口あることに加えて、色々と機能が豊富なところを見込んでIHクッキングヒーターを導入したものの、便利機能はほとんど使わない、これならばもっとシンプルな2口モデルでよかったという声をよく耳にします。

IHクッキングヒーターの導入や買い替え時にご参考になさってください。