家具を始め、カーテン、カーペット、寝具などなど、家中のコーディネイトを提案・販売するのが「ホームファニシング(home furnishing)」です。この考え方を世界中に広めた企業といえば「 IKEA(イケア)」です。日本の企業ではニトリが同じような業態といえます。
そんなイケアでは、キッチンも販売していますが、日本のメーカーのものとは大きく異なります。まずイケアのキッチンの特徴を簡単にまとめました。
人を選ぶ?イケアのキッチン
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イケアのキッチン「METOD/メトード」の特徴は自由度の高さです。サイズやレイアウトは思いのまま、キャビネットの扉や取手も20種類以上という豊富なバリエーションから選択していきます。キャビネットの組み合わせで思いのままのキッチンが出来上がります。ただ、飽くまでも「イケアが考えている範囲内での思いのまま」ということを忘れてはいけません。
イケアのキッチンをおすすめできない方
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● 雑誌に載っているようなキッチンが好みの方
最初からリノベーション業者に希望を伝えて、オーダーしたほうが満足のいく結果になるでしょう。カスタマイズ性が高いといっても、オールステンレスのスタイリッシュなキッチンにしたいとか、ワークトップは天然木の一枚板にしたいといった、ハイレベルなカスタマイズの要望への対応は、難しいでしょう。
● 面倒くさがりの方
イケアのHPには簡易のシミュレータが用意されており、キッチンを構成するアイテムを組み合わせて完成イメージをつかむことができます。しかし色やスタイル、サイズや組み合わせなど、多くの選択肢から組み合わせを試し、プランニングを完成させます。
● 安くてオシャレなキッチンを探している方
価格の自由度も高いのがイケアのキッチン、安価なパーツを組み合わせることで、大手メーカーのキッチンでは考えられないくらいの安価なキッチンが出来上がります。しかし、オシャレを目指して少し良いパーツを組み合わせると、大手メーカーの中価格帯のものと変わらない価格のキッチンになってしまいます。
それでもイケアのキッチンを導入したい!
それでも北欧デザインが大好きだとか、イケアの店舗で一目ほれしてしまった場合に、イケアのキッチンを導入する主な方法は3つです。
● イケアを得意としている工務店に相談する
一番カンタンな方法は、イケアの取り扱い経験が豊富な工務店に依頼することです。ただ日本の大手メーカーとは取り付けの勝手が違うのがイケアです。意としていないところだと取り付け工賃を高めに取られたりするかもしれませんので確認が必要です。
● イケアにすべておまかせする
イケアでは、キッチンのプランニングから導入可能かどうかの測量、施工まで一手に引き受けてくれるサービスをおこなっています。システムキッチン「のみ」を新しくしたいという場合に利用したいサービスです。
● DIYでなんとかする
これが本当なのか未だに信じられないのですが、日本以外の国ではキッチンといえどDIYで取り付けるのが基本だといいます。ご自身で試行錯誤するのも楽しみのうちという方は、ぜひチャレンジしてみてください。
キャビネットを選んで幅を決めて、脚を選んで高さを決めて、シンク、水栓、ワークトップ、キャビネットの扉、取手……と一つずつ組み合わせてキッチンを作っていくのは日本のメーカーにはない楽しさではあります。
イケアのキッチンの品質はどうだろう
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製造から小売りまで一貫しておこなっているイメージのイケアですが、すべての製造を手がけているわけではありません。コンロやレンジフードは日本の大手メーカーのOEMとなっていますから、その点で品質には信頼がおけるといえるでしょう。
ただワークトップやシンクなどの品質については少々の疑問が浮かびます。たとえばワークトップは人工大理石のものを選ぶことができますが、どの程度の耐久性があるのかについて説明はありません。これが日本のメーカーのものだと、信じる、信じないは別としても細かな能書きが付けられていますから、これに慣れていると多少の不安を感じてしまうのです。
まとめ
以上、イケアのキッチンについてでした。少々ネガティブな見方が多かったかとは思うのですが、それもこれもイケアのキッチンの販売方法が独特すぎるから。日本のメーカーのものに慣れてしまっていたらおおいに戸惑ってしまうからです。
しかし、そんな戸惑いや試行錯誤すらも楽しいと感じられる方におすすめしたいのがイケアのキッチン。ショップスタッフと打ち合わせながら、イケアのカスタマイズ性の高さに感動してみましょう。