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存在感抜群!シンプルで無骨な洗面台をモルタルで作ってみませんか?

存在感抜群!シンプルで無骨な洗面台をモルタルで作ってみませんか?


耐久性、耐火性の強い建材として知られているモルタル。無骨で無機質でシンプルといったイメージに惹かれる人も多いのではないでしょうか。モルタルを内装で、しかも洗面台で使うというアイデアもあります。どのような方法で仕上げ、どのような洗面台を作ることができるのか、ポイントごとに解説していきます。
 

モルタル x 洗面台の魅力

存在感抜群!シンプルで無骨な洗面台をモルタルで作ってみませんか?


無骨で素っ気ない灰色、自由度の高さとインテリア性で人気と言われるモルタル。モルタルは無垢の木材やアイアンとも相性が良く、洗面台全体をモルタルで統一すると無機質なイメージを作り上げることも可能です。モルタルで作られた洗面台は、まるで海外のインテリア雑誌から抜け出たような渋くてカッコ良いものになるでしょう。

モルタルは淡いグレーから灰色くらいの色調なので、白が基調の洗面台とはまた違った雰囲気にもなります。特に左官職人が熟練の技で仕上げたモルタルの表面は、なめらかで唯一無二の模様を生み出すとも言われています。世界に一つしかない洗面台として、長く愛着を持つことができそうですね。

洗面所のインテリアとして人気の高いナチュラル系インテリア、エレガント系インテリアとはまた違った印象になりますが、シャビー系のインテリアや男前インテリアにこだわりたい人にはこれくらいのシンプルさ、無骨さがしっくりくるのかもしれません。


モルタルが主役のリノベーション事例

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モルタルを洗面台で使うデメリット対策は?

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一方でモルタルは乾燥と吸水を繰り返したり、物を落とした時の衝撃によりクラック(ひび割れ)が入ってしまうこともあります。その傷をモルタルの味としてとらえることもできるのですが、できれば美しい状態のままを長く保ちたいですよね。さらに水が入ってしまうことにより、内部からの腐食が起こるなど、トラブルの原因にもなりかねません。

洗面台という、水とは切っても切り離せない場所では、モルタルの洗面台はどのように工夫すれば長くきれいなままで使うことができるのでしょうか。


モルタルのお手入れ方法

モルタルを洗面台に使うなら確実に必要になってくるお手入れ。モルタルに入るクラックには種類があり、ヘアークラックと呼ばれる細いものは自分で補修することも可能です。

クラックの穴埋めにはシーリング材と呼ばれる穴埋め剤を使いましょう。穴埋めに使うシーリング材には、チョーク式とスプレー式の2種類があります。チョーク式はひび割れ部分にピンポイントでセメントを埋め込める一方、施工に時間がかかると言われます。慣れないうちは技術面だけでなく体力も必要になる修繕方法かもしれません。

反対にスプレー式は噴射するだけなのでチョーク式よりは手軽に行うことが可能ですが、シーリング材が周りに飛び散ってしまうので前もって養生しておく必要があるでしょう。修繕の場所によっては養生する面積も広範囲になってしまうこともあり得るので、その分手間がかかるともいえます。

クラックを見つけたら早めに補修することで劣化を抑えることもできます。ヘアークラックよりも大きなクラックになると、専門業者にリペアしてもらうほうがお手入れの手間や技術面を考えても確実でしょう。


塗料や補助剤で強度を上げる

水に弱いモルタルなら、水濡れを防ぐために防水タイプの塗料を塗るという方法もあります。透明な防水塗料ならモルタルの色や質感への影響を最小限にとどめ、ひび割れを抑える効果も期待できます。

さらにモルタルに混ぜることでひび割れをしにくくする補助剤もあります。これらを組み合わせてモルタルの強度を上げ、モルタルの寿命を長持ちさせることも検討しましょう。
 

洗面台に使いたいモルタルに似た建材モールテックス

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洗面台にモルタルを使いたいけれどひび割れが気になる、メンテナンスをこまめにすることができないという場合は、次世代の左官材と呼ばれるモールテックスを使ってはいかがでしょうか。

まだ日本に入ってきて間もないモールテックスは、ベルギー生まれの左官材です。ベニヤ板にも塗ることができる上、丈夫でひび割れもしにくいので水回りに強く、洗面台に使うことも可能です。モルタルと同じように塗って形を仕上げていくことによって真四角に仕上げることも、曲面にも使うこともできるので、非常に自由度の高い建材ともいえます。サンディングの仕方によっては艶を出すこともできるので、よりイメージに沿った洗面台を作り上げることができるかもしれません。

強く丈夫、さらに自由度が高いとあって、モールテックスはリノベーション業界でも注目の左官材のようです。
 

まとめ

水回りに使いづらいと思われがちなモルタルですが、工夫次第で施工もできます。お手入れには手間も技術も必要になる場面が出てくるかもしれませんが、唯一無二の洗面台というのはとても魅力的ではないでしょうか。モルタルの洗面台、ぜひ検討してみてください。