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フローリングをDIYでリノベーションしたい!DIYの方法を徹底解説

フローリングは目に見える面積が大きい分、部屋の印象を大きく左右します。リノベーションする際には専門業者に頼むのが基本ですが、フローリングのDIYにチャレンジしてみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。今回はフローリングのDIYの種類、事前に準備しておきたいこと、ポイント・やり方などを徹底解説していきます。

フローリングのDIYには2種類ある

フローリングをDIYすると言っても、大きく分けて2種類の方法があることをご存じでしょうか。工事の手軽さや費用感が異なってきますので、自身の考えに合った方法を選択するといいでしょう。

既存の床を剥がして新たな床に変える「張り替え」

多くの人が思い描くであろう、フローリングDIYの基本が張り替えです。その名の通り、既存のフローリングを剥がして新たなフローリングに張り替えます。既存のものと同じ規格のフローリング材を使用すれば、張り替えた後も寸法や使い勝手が大きく変わることがありません。大がかりな工事になるので費用や工期はかかりがちですが、リノベーションの過程で床下の状況を確認できるので、築年数の古い物件では床下の異常に気付けるというメリットがあります。

今ある床を生かしつつ新たな表情を加える「重ね張り」

フローリングDIYで用いられるもう1つの方法が重ね張りです。重ね張りとは、既存のフローリングや床材を剥がさずに上から新たなフローリングを張っていく方法のこと。張り替えと違って既存の床を剥がす必要がないため、気軽かつ費用や工期を削減できるのが大きなメリットです。ただし、下地の状態を確認することができないので、フローリングで生じている問題の原因が下地にある場合には根本的な解決になりません。

フローリングをDIYでリノベーションする際に準備するもの

フローリングをDIYするにあたって、どのような道具が必要になるのでしょうか。あらかじめ準備しておきたいものとして次のようなものが挙げられます。

  • 新しく張るフローリング材
  • フロアーネイル(床材用の釘)
  • フローリング用ボンド
  • ノコギリ(面積が広い場合には丸ノコがおすすめ)
  • ハンマー(インパクトドライバーがあると楽)
  • メジャー

張り替えの場合、既存のフローリング材を剥がす分作業量が多くなるため、丸ノコやインパクトドライバーなどの電動工具があると作業を効率的に進められます。重ね張りの場合、フロアーネイルやボンドを使わなくても簡単に固定できる専用のフローリング材などもありますので、好みに合わせて材料を選ぶといいでしょう。

DIYリノベーションにあたってのポイント

フローリングは部屋の機能性を左右しますから、DIYでリノベーションする際にはポイントを押さえておく必要があります。

ポイント1:部屋の間取りを細かく確認しておく

フローリングを敷き詰めるにあたって、面積がどれくらいかを把握するだけでなく、部屋形状や窓・ドアの位置まで細かく確認しておかなければなりません。整形に見える部屋でも、よく見ると窓サッシの部分でフローリングが一部削られていたり、小さな巾木が使用されていたりということがあります。単に真っ直ぐフローリングを張っていけばいいというわけではないのです。

ポイント2:始まりと終わりの列の幅を計算する

何も考えずにフローリングを張り始めると、部屋のサイズ的に最後の列のフローリングが異様に狭くなってしまう可能性があります。これでは見た目が美しくなく、仕上がりに影響してしまうでしょう。張り始める前に何列フローリングが必要になるのかを計算し、なるべく均等な幅で張れるようサイズを調整するのがおすすめです。

ポイント3:場所によって適切なフローリング材を選ぶ

フローリングと一口に言っても、無垢フローリングや複合フローリングなど種類はさまざま。防水性や防汚性に優れているものもあれば、水に弱い材質のものもあります。見た目や踏んだ時の感触はもちろん大切ですが、部屋の特性に合ったフローリング材を選ぶことが何より重要。特に水回りのフローリングは、防水性のあるものを選びたいところです。

DIYでリノベーションするやり方

それでは、実際にDIYでリノベーションするやり方を解説します。

張り替えのやり方

  1. 既存のフローリングを中心部分から剥がす
  2. (和室や築古物件をリノベーションする場合)フローリング材を張る下地となる根太を張る
  3. フローリング材を仮置きして、サイズ感を調整する
  4. フローリング材の裏または下地にボンドを塗り、1列目から配置して釘で固定していく
  5. 最後の列は少し大きめに切って、しっかりとはめ込む
  6. 壁の隙間が気になる場合には巾木を取り付けて完成

重ね張りのやり方

  1. フローリング材を仮置きして、サイズ感を調整する
  2. フローリング材の裏または下地にボンドを塗り、1列目から張っていく
  3. 最後の列は少し大きめに切って、しっかりとはめ込む

重ね張り用のフローリング材の中には、ボンドや釘を使って固定する必要がないアイテムもあります。そのようなアイテムであれば工程2を省略可能。既存の床に手を加えなくていいため、賃貸物件でもリノベーションできるのです。

まとめ

「おうち時間」が増え、家の模様替えDIYにチャレンジする人も増えています。フローリングのリノベーションはハードルが高いように感じるかもしれませんが、重ね張りであれば比較的誰でもチャレンジしやすいと言えるでしょう。この記事を参考に、DIYでのフローリングリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。