誰でもわかるリノベ用語集637

■PRE（ぴーあーるいー）

「PRE」とは「ぴーあーるいー」と読みます。正式な名称は「Public Real Estate」です。

「PRE」とは、公的不動産のことです。主に国や地方自治体が保有する不動産のことを指しています。地方公共団体が保有する不動産について、管理や活用を合理的なものにすべきという認識を背景にPREという言葉ができました。

日本では人口の減少が続くと考えられており、地方の市町村では公的不動産の活用が問題となっています。また、人口減少による経済や産業活動の縮小、高齢化の進行による社会保障費の負担などにより、地方の財政はこれからも厳しくなることが予想されています。

高度成長期にはさまざまな道路、橋、公共施設が建設されましたが、公的不動産の上手な活用による構造的な地域作りが求められています。

注意点として、PREは公共や公益目的のために活用されなければなりません。活用の際には、一般的な不動産とは異なり目的や用途をしっかりと見極める必要があります。ただし、全国の不動産に対してPREの占める割合は大きく、コンパクトシティ促進のためにはPREの有効活用が求められると言われています。

PREに似た言葉としてCREがあります。正式名称は「Corporate Real Estate」で企業不動産という意味です。企業が利用する不動産のことを指しており、具体的には本社、支社、支店、工場、営業所、研究所、店舗、マンション、寮、オフィス、福利厚生施設などが挙げられます。

（参考：新・公民連携最前線「CRE/PRE」）