誰でもわかるリノベ用語集650
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■乾燥収縮(かんそうしゅうしゅく)
「乾燥収縮」とは「かんそうしゅうしゅく」と読みます。「乾燥収縮」とは、コンクリートの中に含まれる水分が待機中に放出されることです。乾燥収縮の減少が起きると、ひび割れなどのトラブルを引き起こすおそれがあります。
コンクリートは砂利、砂、セメント、水を混ぜて作っていますが、完成後も一定の水分量が含まれています。しかし、天候や気温の変化が起きると、水分が蒸発して失われてしまうのです。水分が不足すると、コンクリートが収縮してしまい乾燥収縮の状態に陥ってしまいます。乾燥収縮が起きると、ひび割れが起こりやすくなるので注意が必要です。ひび割れの部分から水が浸入すると、中の鉄筋部分を腐食させてしまうおそれがあるからです。
乾燥収縮はさまざまな要因で発生します。一般的には、コンクリートの単位水量が多い、温度が高い、湿度が低い、構造物の鉄筋比が小さい場合に、乾燥収縮が発生しやすいでしょう。
乾燥収縮を防ぐための方法はさまざまですが、主な方法としてコンクリートの使用材料の検討が挙げられます。石灰石骨材などの乾燥収縮の小さい骨材を使用する、収縮低減剤を使用する、膨張剤を使用するという方法は有効です。
別の方法は、コンクリートの構造物の拘束物を緩和です。乾燥収縮によるひび割れは、周囲の部材や鉄筋に拘束されることで発生します。拘束の程度を緩和させれば、ひび割れを抑えられるでしょう。特に、鉄筋量を増加させると有害なひび割れを抑えられます。
(参考:コンクリートメディカルセンター「乾燥収縮によるコンクリートのひび割れ」)
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