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「曲げ加工(まげかこう)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

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■曲げ加工(まげかこう)

「曲げ加工」とは「まげかこう」と読みます。曲げ加工とはプレス加工の一種のことです。工具を使用して素材に力を加えてから、所要の形状に加工します。

曲げ加工は素材となる金属の板材を上側の金型となるパンチと、下側の金型となるダイで挟み込んでから所定の方向に曲げていきます。圧を加えて加工する曲げ加工はシンプルな技法にも見えますが、実際には精密な機械調整や寸法設定が欠かせません。

加工をする際には引張のひずみと圧縮のひずみが発生するため、場合によっては加工した素材にゆがみが生じることがあります。ゆがみが生じると加工製品の寸法安定に影響が出る恐れもあるため、精密な加工が求められるでしょう。

曲げ加工には型曲げ、フレンジ成形、送り曲げの3種類があります。型曲げとは材料を型に固定してから加工をする技法のことです。固定した素材をパンチで押し込む突き曲げ、側面からパンチをおこすようにして折り曲げる迎え巻き上げなどがあります。型曲げにはさまざまな形状への加工が可能です。それぞれの製品の側面形状からV字曲げ、L字曲げ、Z字曲げ、U字曲げなどと呼ばれます。

フレンジ成形とはL字曲げの発展形で、二次元や三次元の曲線成形したいときに用いる技法です。自動車のボディなど複雑な曲線に加工したい場合に用います。送り曲げとは材料を固定せずに、ラインの中で前進しながら連続的に曲げていく加工のことです。ロールを使用して加工するため、複雑な断面形状の加工も可能です。

(参考:ファクトリーエージェント「曲げ加工とは?原理や種類、注意点などの基礎知識を解説!)