誰でもわかるリノベ用語集703
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■老朽建築物(ろうきゅうけんちくぶつ)
「老朽建築物」とは「ろうきゅうけんちくぶつ」と読みます。
「老朽建築物」とは構造、設備、材料などが劣化した建物のことです。老朽建築物は保安や衛生などに大きな影響を与える恐れがあるため、建物の補強や取り壊しをしなければなりません。
建物がさまざまな要因で老朽化しますが、主な老朽化の原因として以下のケースが挙げられます。
・雨
・雪
・風
・紫外線
・地震
・通行による振動
・排気ガス
雨の場合でも酸性雨の影響によって劣化が進むことがあり、定期的な補修が必要なのです。日本には多くの建築物が存在しますが、築後30年を経過した建物が4割を占めていると言われています。大規模修繕や設備機器の更新などの老朽化対策を施さなければなりません。
老朽化建築物は、旧耐震基準によって建築された建物についても該当するケースがあります。旧耐震基準とは地震に耐えることのできる構造の基準のことで、1981年5月31日までの建築確認において適用された建築物のことを指しています。
現在適用している新体制基準は震度6~7の地震でも倒壊しない構造基準となっていますが、旧耐震基準の構造は震度5程度の揺れに耐えられる構造となっています。地震大国の日本では大地震にも耐えられる構造が求められており、旧耐震基準を適用した建築物を老朽化建築物と扱う場合があるのです。
最近では老朽化建築物の対策のために、除却費用等の一部を補助する事業を行っている地方公共団体もあります。また、特定行政庁では、危険性の高い老朽化建築物に対して使用中止や使用制限などの措置をとっています。
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