誰でもわかるリノベ用語集704

■U字溝（ゆーじこう）

「U字溝」とは「ゆーじこう」と読みます。

「U字溝」とは連結式の排水溝のことです。断面がU字型の形状をしているためにU字溝と呼ばれています。

排水溝とは路面の雨水などを集めるための溝のことです。排水溝を設置していないと路面に水がたまってしまい、歩行を妨げたり家屋の浸水を引き起こす恐れがあります。U字溝などの排水溝を取り付けておくことで、スムーズに雨水を流せるのです。

U字溝はさまざまな場所に用いられており、一般道路、土地の用水路や排水路などに取り付けられます。一般的なU字溝はコンクリート製ですが、鉄製やポリエチレン製などもあります。最近では地球の環境に配慮した再生プラスチック製のU字溝も普及しています。地盤が軟弱な場所や車の通りの激しい場所などにも取り付けるため、水の流れ具合や通行の往来などを考慮しながら適切な材質のU字溝を使用します。

U字溝にはメリットとデメリットがあります。主なメリットは現場打ちの必要がないことです。場所を問わず簡単に設置できるので、工事にかかる費用を抑えられます。また、効率よく排水できるため、蚊の発生を抑えられるという効果もあります。

U字溝のデメリットは、豪雨などが発生した場合には洪水が起こりやすいことです。短時間で多くの雨水を廃水してしまい、内水面では氾濫が起こりやすくなってしまいます。さらに、小動物がU字溝に落ちた場合には、脱出が難しいという問題もあります。また、コンクリート製のU字溝を使用した場合には殺風景な雰囲気になりやすいでしょう。

（参考：三菱ＵＦＪ不動産販売「U字溝」）