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「マスターリース」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集729

■マスターリース(ますたーりーす)

「マスターリース」とは、不動産会社と建物所有者における不動産契約のことです。建物所有者が不動産会社と賃貸契約を結ぶもので、三者間契約のひとつとして数えられています。

建物の所有者は建物の利用者と賃貸契約を結ぶのが一般的です。しかし、契約を交わすと建物の所有者は利用者のためにさまざまな業務を行わなければなりません。マスターリースでは不動産会社と契約を交わすため、一切の業務を不動産会社に任せながら、収益をを受け取れます。

マスターリースに似た言葉としてサブリースがあります。サブリースとはマスターリースによって賃借契約を交わした者が、建物の利用者と契約を交わすことです。マスターリースを利用すれば、効率よく建物による家賃収入を得られるのです。

マスターリースにおける賃料の支払方式は「空室保障型」と「実績連動型」の2種類です。空室保証型とは建物内に空室がある場合でも、一定の賃料が支払われるシステムです。建物所有者は空室状況にかかわらず一定の賃料を得られるため、安心して任せられるというメリットがあります。

実績連動型とは物件の入居者数に合わせて賃料を受け取れるシステムのことです。空室率が多ければ収入は減りますが、満室になれば空室保証型よりも大きな収入を得られます。

マスターリースによる契約を交わすと、日常の管理業務を不動産会社に任せることができます。ただし、建物の修繕については建物の所有者が行わなければなりません。

(参考:at home「マスターリースとは」)