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「インスペクション(いんすぺくしょん)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

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■インスペクション(いんすぺくしょん)

「インスペクション」とは調査、視察、査察、検査のことを指しています。不動産においては「建築状況調査」や「住宅診断」という言葉が用いられており、建築士の資格を有する検査員が建物の状況を調べるときにインスペクションという用語を使用します。

ヨーロッパやアメリカでは不動産売買をする際にインスペクションを行うのが一般的です。一方で日本ではインスペクションは一般的ではありませんでした。しかし、平成28年における宅地建物取引業法の改正により、インスペクションを行うケースが増えています。

インスペクションでは建物の劣化や欠陥の有無、メンテナンスを必要とする箇所、修繕にかかる費用の内訳などを調査します。

インスペクションには建物の売主と買主のそれぞれにメリットがあります。売主のメリットは物件を早く売却できることです。調査員によって建物の基礎部分や使用した資材の状況をチェックしてもらえるため、買主に安心感を与えられるでしょう。魅力が伝わりやすいため、一般的な物件よりも早く売却できるのです。

もうひとつのメリットは売却後のトラブルを未然に防げることです。建物の状況を公開した上で売却するため、スムーズに手続きを行えるでしょう。

買主のメリットは購入後に必要となる修繕費が分かることです。調査員が修繕箇所や費用を明確に伝えるため、購入の際の費用の目安が分かるでしょう。売主がインスペクションをしていない場合、買主がインスペクションをすれば購入の際にかかる費用の詳細が分かります。

(参考:公益社団法人全日本不動産協会兵庫県本部「そもそもインスペクションって何…?」)

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