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「塗壁・塗り壁(ぬりかべ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集806

塗壁・塗り壁(ぬりかべ)

「塗壁・塗り壁(ぬりかべ)」とは、壁の仕上げ方法の1つです。壁の仕上げ方法には、塗壁のほかに、壁紙(クロス)、塗装(ペンキ)、板張り、などがあります。

塗壁の大きな特徴として、土や砂、鉱物など自然に存在する材料として配合していることがあげられます。リノベーションで特に注目度が高いものとしては「漆喰(しっくい)」と「珪藻土(けいそうど)」の2つが挙げられます。漆喰とは消石灰を原料とするもので、珪藻土とは植物性プランクトンの化石が堆積して出来た地層から掘り出した土を原料としています。

このような自然由来の素材には、調湿機能や消臭、有害物質の吸着といった効果があることが知られており、室内の空気を心地よく保つ内装材として、注目が高まっています。居室に限らず、リビングや子ども部屋の壁に取り入れられる例もあります。

また、塗壁の表面に現れる独特のテクスチャーも人気の理由の1つです。左官職人の手作業によって生み出されるコテむらが、壁面に温かみのある表情を加えてくれます。

メンテナンスが手軽であるという点も評価されるポイントになります。壁紙などの場合は比較的短い期間で劣化が目立ってくることもありますが、塗壁の場合は劣化しにく、または劣化した状態があまり目立たないとされています。経年によって崩れや汚れなどの劣化が見られた場合でも、上から塗り直すことで修復することもできます。

一方で、塗壁の特性として表面に細かい凹凸ができ手触りも多少ボコボコ、ザラザラとしてしまうところは好みが分かれるかもしれません。細かい凹凸にホコリが付着したり汚れが沈み込んだりすると、完全に取り去ることが難しくなる場合もあります。

また、塗壁の工事は全体として、費用が高くなりやすいというデメリットもあります。まず、材料費が壁紙や塗装よりも高くなりがちです。さらに、施工は技術のある職人の手作業であるため人件費もかかり、工期も相対的に長くなると言えます。

費用を抑えて塗壁をリノベーションに取り入れる工夫の一つにDIYがあります。人気の高い珪藻土を配合したDIY向けの塗壁材や、経験が少ない人でも塗壁の機能性や風合いを楽しめる壁材が商品として登場しています。気になる場合はチェックしてみると良いでしょう。

(参考:イエタテ「塗壁ってなあに?」)

 

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