誰でもわかるリノベ用語集816
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■コンクリート打ちっぱなし
「コンクリート打ちっぱなし」とは、建築物の仕上げ方の一つで、コンクリートの型枠を外した後に仕上げ材を使用せず、そのままの状態で仕上げる手法のことを言います。コンクリート打ちっぱなしの壁を取り入れた空間は、コンクリートの無機質な質感によって都会的でスタイリッシュな印象を与えることができるとして人気があります。
通常、コンクリートを打った躯体には、塗装をしたり、石やタイル、クロス等を貼ったりして、コンクリートを隠すようにして仕上げの工程を行います。一方で、コンクリート打ちっぱなしでは、あえて仕上げ工程を行わず、型枠を外しただけのコンクリートの表面を壁面として見せます。デザイナーズマンションやオフィスなどに取り入れられることが多く、時には曲線状の壁にしたり、ガラスや木等の他の素材と組み合わせて変化を付けるなど、美観が増すように造形されることもあります。
その他にも、コンクリートの壁には、防音効果に優れていたり火災や地震に強いなどのメリットもあり、外壁や内壁のどちらにおいても人気があります。
その一方で、外気の影響を受けやすく光熱費がかかる、結露やカビが発生しやすい、メンテナンスが必要になるといった点には注意が必要になります。断熱施工をするなどの対策をとることも可能なため、コンクリート打ちっぱなしを検討する際は総合的に判断することが望ましいでしょう。
各辞書・辞典からの解説
「コンクリート打ちっぱなし」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「コンクリート打ちっぱなし」は、「打(ち)放し」という言葉で次のように説明されています。
「コンクリート建築で、形枠を外したあとにタイルやれんがを張らず、素地そのままを仕上げとする方式。うちっぱなし。」
以上より、「コンクリート打ちっぱなし」とは「コンクリートをそのまま壁面として使う(見せる)建築物の仕上げの手法」のことであると分かります。
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