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「設計事務所(せっけいじむしょ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集852

■設計事務所(せっけいじむしょ)

「設計事務所」とは建築家(建築士)が所属している法人のことです。建築家に関する細かい定義はありません。一級建築士・二級建築士・木造建築士などの関連資格がありますが、建築家は建物のデザインを担当する職業であり、資格は無くてもデザインをすることがあります。

設計事務所は大きくわけると3つの形態があります。1つ目はアトリエ系の設計事務所です。デザイン性の高さを強みとしており、少数精鋭で展開していることが多いです。個人の名前を用いて活動している設計事務所も多く、事務所の代表者の志向が強く反映されている傾向にあります。

2つ目は組織設計事務所です。意匠設計・設備設計・構造設計などの部門を設けている設計事務所で、規模が大きい傾向にあります。首都圏・中部圏・関西圏などの大都市に支店を構えていることも多いです。設計を担当する建物の多くは民間施設や公共施設などで、個人の住宅を設計する機会は相対的に少ないでしょう。

3つ目はその他の設計事務所です。工務店やハウスメーカーの中には、設計事務所を設けているところがあります。住宅の新築や大幅な改修工事では建築確認申請をすることが法律で決められていますが、その際、一級建築士事務所の登録が必要になるため、工事を行う企業が設計事務所を有していることがあるのです。

設計事務所の主な業務は以下の通りです。

  • 依頼主との打ち合わせ
  • 現地調査
  • コンセプトの設定
  • 建築設計
  • 施工会社の選出
  • 施工管理

住宅建設やリノベーションのデザインを決めるときに設計事務所に依頼するメリットは、自由度の高さです。施主の希望やイメージに合わせて専門的な知見を踏まえてデザインをしてもらえます。具体的なイメージを持っている人やデザイン性の高さを求める人などは、設計事務所にリノベーションプランの作成を依頼することが、満足度が高いデザインに仕上げる一つの方法となるでしょう。

・参考:設計事務所って何?