誰でもわかるリノベ用語集863
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防音材(ぼうおんざい)
防音材とは、室内の音が外部へ漏れるのを防いだり、外部の音が室内に入ってこないようにしたりする、音環境を整える建材の総称です。音には、空気中を伝わる「空気音」と壁や床など物体の中を伝わる「個体音」があり、それぞれに合った防音材を使って対策をします。
空気音を、跳ね返して遮るものは「遮音材」と呼ばれます。コンクリートや鉛など、密度が高く重量のある素材は高い効果が期待できるとされています。遮音材で跳ね返された音は、他の壁などに当たって反響するので、室内の音環境を整えるためには「吸音材」などの調音材が合わせて使われることがよくあります。
「吸音材」は、空気音の一部を取り込んで、反射したり通過したりする音を減らして調節するもので、グラスウールやスポンジ状のシートなど、多孔質な素材が使われることが一般的です。
一方で、床や壁などに物がぶつかる衝撃音のように、固体の中を伝わる固体音には、「防振材」「制振材」が防音対策に使われます。物がぶつかる時の衝撃を和らげる「防振材」はクッションの役割を果たすために柔らかい素材のものが使われます。「制振材」はぶつかった衝撃の振動を抑えることで衝撃音を低減させるもので、ゴムマットなどがあります。
マンションなど集合住宅で問題となりがちな上階の足音は、床や壁を伝わる固体音の問題ですが、床材だけでなく、2重床など、床の構造にも関係があります。防音リノベーションを考える際には、防音の専門家に総合的な知見からアドバイスを求めるとよいでしょう。
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