Column

日立IHクッキングヒーターは「ラク旨グリル」に注目!

日立IHクッキングヒーターは「ラク旨グリル」に注目!

創業1906年という長い歴史を持つ日立グループ。IHクッキングヒーターはその一角「日立グローバルライフソリューションズ」が手がけています。現在は11種類がラインナップされており、内訳はビルトインが9種類、据え置きと卓上がそれぞれ1種類の製品群を有します。

ここでは日立IHクッキングヒーターの特徴や売れ筋を見ていくのですが、尖った特徴や独創的な付加機能を搭載しづらいジャンルの製品ですから、他社と同じく日立も差別化に苦労している印象です。そんな中でも際立つ、日立IHクッキングヒーターの特徴とは何でしょうか。

日立のIHクッキングヒーター

何といっても大企業の日立ですから、IHクッキングヒーターでも安心感は大きいのです。システムキッチンこそ手がけていませんが、3大メーカーの一角であり高いシェアを持っていることはその現れでしょう。


3大メーカーの一角

日立のIH クッキングヒーターは国内シェア30%(リフォーム産業新聞・2014年)、パナソニックに次いで第2位、第3位の三菱と共に3大メーカーの一角を占めています。システムキッチンの大手メーカーで日立のIHクッキングヒーターを採用しているところが多いのは、高い信頼性があるからでしょう。


IHクッキングヒーターの主力は3口

現在日立のラインナップで3口のIHヒーターを持つモデルは9種類。据え置きと卓上をのぞく全てとなっています。メリットは存分にIHでの調理を楽しめることなのですが、デメリットは価格が高いところと、IH対応の調理器しか使えないところ。金属製調理器全てが使える「オールメタル」IHは上位機種にしか搭載されていません。「長年愛用してきたホーロー鍋を使いたい」という方には厳しいかもしれません。


「価格.com」での人気のモデルは「HT-M8STF」

2020年4月の「価格.com」で見ると、人気売れ筋ランキングで上位(※)に入っているのは「HT-M8STF」に代表される「HT-M8Tシリーズ」でした。3口IHを持つ中位機種です。他社の同等機能の機種より高めの価格設定にも関わらず売れている理由は、後で説明する「ラク旨グリル」が搭載されているからでしょう。

ユーザーレビューでは火加減の設定など、操作性の良さでも高評価となっています。

※価格.comのランキングは、日々更新されますので、参考情報です。

日立IHクッキングヒーターならではの機能

鍋底やグリル内の温度を一定に保つ「火加減マイスター」が日立の最大のセールスポイントであり、現在もブランド名として使い続けています。しかしこれは現在では他社も持っている技術です。3.2kWの大火力がセールスポイントになっていたころもありましたが、現在ではパナソニックが同様の製品をラインナップしています。

そんな中で日立ならではの機能を代表するのは「ラク旨グリル」でしょう。


「ラク旨グリル」


鍋底の温度を一定に保つ「火加減マイスター」の発展形が「ラク旨グリル」です。上位機種ではオーブン調理も可能になっており、付属の「クッキングガイド」に掲載されているレシピは実に250種類。適切な温度調節で焼き物だけでなく、スチーム調理やノンフライも調理もカンタンにできるのです。

うれしいのはレシピ掲載数は35種類と減るものの、下位機種にもラク旨グリルが搭載されているところ。手入れが楽にできることも見逃せません。


スマホ連携「コネクテッド家電」
 
日立IHクッキングヒーターの最上位機種はスマホアプリと連携できる「コネクテッド家電」に位置付けられます。アプリに掲載されている数多くのレシピを転送することで、IHクッキングヒーターの火加減や加熱時間がカンタンに設定される機能を有することが特徴です。

レシピは日々更新されるといいますから、レパートリーもますます広がっていくはず。未来的な体験ができる日立ならではの機能といえるでしょう。


「フラットトッププレート『プレミアム』」

IHクッキングヒーターといえば手入れがしやすいガラスで覆われた天板ですが、日立の最上位機種は「フラットトッププレート『プレミアム』」で、さらに手入れをカンタンにしました。通常はガラスで覆われていない排気口の奥までガラスで覆われています。

日立IHクッキングヒーターは中位機種まで段差の小さい「薄型フレーム」を採用しており、スッキリとしたデザインと手入れのしやすさで好評を得ています。「フラットトッププレートプレミアム」は、それをさらに洗練させたもの。ワンランク上のキッチン空間を実現してくれるでしょう。
 

まとめ

日立IHクッキングヒーター最大の特徴は、数多くのレシピの温度設定を自動でおこなってくれる「ラク旨グリル」です。下位機種にも搭載されていますから、この機能が気に入ったなら日立で決まりといっても良いでしょう。

また最上位機種のみの搭載となっていますが「スマホ連動機能」も日立ならではの機能。未来感は充分ですし、非常に便利なものとなっていますから、予算に余裕がある方は検討してみてはいかがでしょうか?

一方で日立の難点は下位機種のバリエーションが乏しいところ。ラク旨グリルが搭載されているためか、価格も比較的高額となっていますから、機能は最低限で充分という方にとっては魅力を感じないかもしれません。
(参考:日立製作所 https://www.hitachi.co.jp/)