畳は古き良き日本を感じる癒しの空間。だけど今の生活スタイルには合わず、和室を洋室のように使いたいと感じることも。畳をフローリングに変えるリフォーム方法にはどのようなものがあるのかまとめてみました。
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和室をフローリングにリフォームしたいのはどんな時?
マンションに和室が設けられているタイプは多いですが、畳は数年で劣化が見えてきます。畳のケアには2〜3年で行う裏返し、5〜7年で行う表替え、15〜20年で行う新畳への交換などの方法がありますが、負担に感じる人もいるのではないでしょうか。
・参考サイト:波貝畳店「畳の交換・張り替え検討時期の目安はどれくらい?」
生活スタイルが変わって、あとから洋室として使いたくなる可能性もあります。
例えば和室を子供部屋として使っていた場合、お子様の成長に伴って二段ベッドや学習机、やピアノ、タンスなど大きな家具を畳の上に置いてしまうと、家具の重さで畳は凹んで劣化していきます。
また畳の掃除も畳の目に沿ってホウキではく、堅く絞った雑巾で拭き上げるなどフローリングよりも手順が増えてしまいます。綺麗な状態の畳を保つということに負担を感じることも出てくる可能性があります。
こういったライフスタイルの変化などが畳からフローリングに変えたいと思うタイミングのようです。
どのような方法があるのか見ていきましょう。
まずは簡単なリフォームから
リフォームの種類は大きく二つに分かれます。畳に戻す可能性があるか、張替えてしまうかです。まずは、畳に戻す可能性がある場合について見ていきましょう。
賃貸でも分譲マンションでも、いつかはまた畳にもどることが前提なら、畳の上に敷くタイプのフローリングや、耐摩耗性・耐衝撃性があり傷にも強いフローリング調のクッションフロアが有力な選択肢となります。クッションフロアといっても店舗にも使用できるくらいしっかりとしたものが主流になってきています。
フローリングマットを敷く手順はとても簡単で、畳の上にベニヤ板などの薄い板を下地として敷き、その上にフローリングマットを敷くだけです。フローリングマットの固定には、貼って剥がせる両面テープのようなものや、糊が使われます。マット自体もカッターやハサミで部屋の形に合わせてカットできるようになっていて、女性でも簡単に施工することができるのがポイントです。
フローリングマットは床材の中では比較的安価で木目調やコンクリート調、タイル風などお部屋のテイストに合わせていろいろな色や柄を楽しむことができます。1〜2年ごとにお部屋の模様替えをしたいという人にも挑戦しやすいアイテムではないでしょうか。アイテムによっては、数年で劣化するものもあるようなので、使用したい年数にあわせて商品を吟味すると良いでしょう。
なにより、低コストで行えるのが魅力です。手軽にお部屋の雰囲気を変えたい方におススメのプチリフォーム方法です。
参考リンク 壁紙屋本舗(https://kabegamiyahonpo.com/blog/howto/yuka-rt.html)
またもっと気軽に試したいという方にはジョイントマットもおススメです。クッションフロアよりもやわらかく、小さなお子様がいる場合は転倒の際の衝撃を緩和してくれることも。以前はカラフルなものが多く見られましたが、最近ではフローリングのような柄のジョイントマットも増えてきています。
自分でできる範囲はここまで?フローリングパネルを敷く
また、同じく原状回復できるリフォーム方法として、フローリングパネルを敷くという方法があります。こちらも難易度はあまり高くなく、動画やサイトの手順を見ながら行えば可能です。
フローリングパネルはフロアタイルやウッドカーペットとも呼ばれています。主に表面は加工を施した薄い木材、裏は不織布などのクッション材でできているタイルです。必要な分を購入し敷いていきます。嵌め込み型のパネルが多く、部屋の形によってはカットも必要になりますが、カッターで力を入れてカットすることができます。本格的な無垢材のフローリングパネルもあるので、手触りや木の質感にこだわりがある方は無垢材を選んでも。
こちらも畳の上からでも使用できるので、パッと現状回帰をしたい場合でもおススメの方法です。
クッションフロアを敷くよりは難易度の高いDIYになるかもしれません。力も必要になるので、女性であれば2人以上で行ったほうが良いでしょう。
和室をフローリングに張り替え。リフォーム業者にお願いする場合
次に、原状回復せずに張り替える際の方法です。
畳からフローリングに変更したい場合はリフォーム業者に頼みましょう。リフォーム業者に頼む場合は、畳を剥がして下地を敷く本格的なフローリングへのリフォームになります。下地もいろいろなものがありますが、マンションの場合は防音性の高いものを使いましょう。特にマンションには管理規約によって防音性の高いフローリング材の使用が義務付けられていることもあるので、管理規約をきちんと読み、管理会社に了承を得てから業者と相談してリフォーム、という手順を踏んだほうが確実です。
4.5畳の和室をフローリングにリフォームする場合、複合フローリングでは約10万円、無垢フローリングでは約13万円、6畳の和室をフローリングにリフォームする場合、複合フローリングなら約18万円、無垢フローリングなら約25万円になります。
・参考サイト:リフォームガイド「畳をフローリングにリフォームする費用と基礎知識」
コストはかかりますが 一番本格的なリフォームは業者に依頼して下地からしっかりとフローリングに変えていくという方法です。
まとめ
手軽にできるフローリングマットは4〜5畳の和室ならカーペット気分で敷くことができるので、女性にとくにおススメです。原状回帰するのか、コストはどのくらいにするのかを考えてご自身にぴったりのリフォーム方法を探しましょう。
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