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知らないとマズイ!これがマンションリフォームのNGだ

知らないとマズイ!これがマンションリフォームのNGだ

安全性の高さや立地の良さ、眺望や日当たりの良さなど、分譲マンションには数々の魅力があります。中でもとりわけ大きいのが、メンテナンスが楽というところでしょう。一戸建てなら外壁や屋根などを定期的にリフォームしなければなりません。しかしマンションなら管理組合におまかせ、管理費を納めさえすれば良いので非常に楽なのです。

ところがマンションにも、所有者がリフォームしなければいけない部分はあります。それは内装部分、バスやキッチンも所有者がリフォームしなければなりません。ならば内装部分は所有者が好きなようにリフォーム・リノベーションできてしまうのか?というと、必ずしもそうではない……何だかややこしいですね。

今回の記事では分譲マンションで自由にリフォームできない箇所・できる箇所をあげていきます。

ここはできない!マンションのリフォーム

知らないとマズイ!これがマンションリフォームのNGだ

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「マンション住民が共用している部分はリフォームできない」これはお住まいの方なら、よくご存知のことでしょう。マンションの「共用部分」とは駐車場やエントランス、エレベーターなど。構造や外壁も共用部分に当たります。一方で各住民が所有している「専有部分」が自由にリフォームできる訳ではありません。リフォームできない専有部分は以下の通りです。

水周りの移動
古くなったついでにアイランドキッチンに変更する。こんなリフォームができないケースがあります。構造上、水周りが移動できないマンションは多々あるのです。専有部分であるキッチンは自分で修理をおこなわなければなりませんし、入れ替えの制限はありませんし。しかし水周りの移動となると話が違ってきます。バスやトイレにも同じことがいえるのです。

床材の変更
フローリングの痛んだ部分を張り替えるなど、新しくリフォームする場合は問題ありません。しかし床材の変更は難しいケースがありますから、畳敷きの和室をフローリングに変更するには注意が必要です。なぜなら床材の変更で下の階に住む人に迷惑をかけるかもしれないから。畳からフローリングへの変更で足音が響くようになっては、大きな問題になるからです。

オール電化(エコキュート)への変更
光熱費を大幅に削減できるオール電化は人気が高いリフォームです。ところがマンションでは難しいかもしれません。なぜなら大きな設備を置いておく場所がないからです。「バルコニーが開いている!」というかもしれませんが、実はバルコニーは共用部分。自由に手を加えられないのです。

断熱材の追加
壁の中に断熱材を新しく仕込むことで居心地を良くするリフォームも人気です。しかし住人の専有部分は壁の表面だけ、中身は共用部分になりますから自由に手を加えることはできないのです。
以上が代表的なリフォームができない専有部分なのですが、マンションによってはあっさりと許可が出る場合があります。管理組合におうかがいを立ててみてください。

意外にできる!マンションのリフォーム

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ここまで読んでマンションの自由度の低さにげんなりしてしまった方もいらっしゃるでしょう。しかし共用部分・専有部分の線引きさえはっきりさせれば、自由にリフォームできる場所が多いのもマンションです。箇所によっては一戸建て以上に手を加えることもできるでしょう。

間取りの変更
外壁は共用部分ですから手を加えることはできませんが、室内の壁は専有部分となっています。よって壁を抜いて間取りを変更するリフォームも問題はありません。特に鉄筋コンクリートのマンションは木造一戸建てと比較して柱が少ないのが特徴ですから、壁を全て撤去してワンフロアにしてしまえるのはマンションならでは!とまあ、ここまでやってしまう方は少ないとは思いますが、大胆な間取りの変更ができるのはマンションリフォームの特徴です。

室内ドアの変更
屋外へと続く玄関のドアは共用部分ですから、デザインを変更したり間口を広げたりすることはできません。しかしリフォームできるのは室内ドア、壁を抜いてしまえるのと同じで、ドアを変更することは自由にできます。

壁紙の変更
マンションの壁をめくって断熱材を追加することはできませんが、壁紙は自由にリフォームすることが可能。ペイントすることも、もちろん可能です。しかし壁の表面以外は共用部分ですから、釘を打ったり穴を開けたりすることはできません。ただし外や隣の部屋と接していない室内の壁なら、自由に手を加えられます。

二重窓への変更
外に面しているガラスは共用部分ですから、勝手にリフォームすることはできません。しかしできるのは二重窓へのリフォーム。内側にもう一枚サッシを追加して断熱性を高めるなどコーディネートすることは可能です。

まとめ

以上、マンションで可能なリフォームと不可能なリフォームを見てきましたが、これが全てではないことに注意をしてください。なぜなら共用部分と専有部分の線引きはマンションごとに異なるからです。リフォームを考えたら、すぐ管理組合に相談をしてください。

マンションのリフォームの楽しさは、限られた専有部分にいかに手を加えるかにあります。制限があるだけに知恵がわく、これがマンションリフォーム・リノベーションの醍醐味と言えそうですね。