自宅に素敵な棚をつけたいけれど、「壁材に合う取り付け方が分からない」「強度が心配」という悩みを持っていませんか?
現在では多くの人が取り組み楽しんでいるDIYですが、初心者にとっては壁に1つ穴をあけるだけでも勇気のいる行為です。
壁に穴をあける場合、まずは壁のことについて知る必要があります。壁材や壁の中を知ることにより、正しいDIYを行うことができるのです。
目次
1. 壁に穴を開けて棚を取り付ける方法 まずは壁材の確認から
・石膏ボード
・ベニヤ板・真壁
・鉄筋コンクリート
2. 下地・柱の探し方
・ノックしてみる
・下地センサーを使う
・針を刺す
3. まとめ
壁に穴を開けて棚を取り付ける方法 まずは壁材の確認から
壁に棚を取り付ける場合は、壁材の確認から始めましょう。
■石膏ボード
石膏ボードに穴を開け、棚を取り付ける場合はアンカーを使いましょう。
日本の住宅は、多くが石膏ボードでできています。なぜなら、石膏ボードは耐火性や防音性に優れていて、しかも安価だからです。しかし。石膏ボードに穴をあける際には注意が必要です。
無理にビスやネジを打ちつけようとすると、壁から石膏の粉がポロポロと落ちてきてしまうこともあります。
穴を開ける際はアンカーと呼ばれる専用の工具を使用しなければなりません。このアンカーを使えば壊れやすい石膏ボードにもキレイに穴があきネジを締めることができます。
■ベニヤ板・真壁
木材の壁にネジを打って棚を取り付ける場合には、中にある柱や胴緑に打ちましょう。
ベニヤ板は合板の一種です。合板とは、薄い板を複数枚張り合わせて1枚の板にしたものです。ベニヤ板には2.3mm~30mmまで厚さのバリエーションがあります。
傷がつくとささくれができるなど質が良くないため内装材としてはあまり使われることはありません。ある程度の厚みが無ければネジを打った時にベコベコとした感じになってしまいます。ベニヤ板に穴をあける場合には中にある柱や胴縁を探しましょう。
真壁とは、柱を見せた状態で間に壁をおさめたものです。塗り壁と張り壁の2種類があります。和風の建築によく見られる手法です。柱が表に出ているので穴をあけるにはその柱を利用することができます。また、柱部分ではなく壁自体に穴をあけたい場合には、中にある間柱を探す必要があります。
■鉄筋コンクリート
コンクリートの壁に棚を取り付ける場合は、専用の器具やビスが必要になります。
鉄筋コンクリートは、マンションなどの大型住宅の壁に使用されることが多い壁材です。マンションの場合にはたとえ穴あけに関して許可されている住宅でも注意が必要になります。
コンクリート壁に穴を開けて棚を取り付ける場合、振動ドリルで穴をあけてアンカーを取り付けフックなどを設置することは可能です。アンカーを利用して柱や壁を設置することも可能でしょう。振動ドリルの購入が必要ですし、失敗して壁が割れる場合もあるので注意が必要です。
下地・柱の探し方
石膏ボードやベニヤ板、コンクリートの壁自体に棚を取り付けることもできますが、最も強度があり安心できるのは、下地にネジを留める方法です。木造住宅の場合は必ず下地が入っています。下地とは、柱と間柱・胴縁で出来ています。ここでは下地にネジを止めることを前提に、下地を探す方法を紹介します。
■ノックしてみる
一番簡単な下地や柱の探し方はノックをするように叩いてみる方法です。手でも、ドライバーの柄の部分でも構いません。叩いた時の音によってその奥に何があるのかを知ることができます。
高い音が鳴ったらそこには石膏ボードが貼ってありその奥は空洞であることが想像できます。ただ、素人だと音を見分けにくいこともあるので、2.下地センサーを使う、3.針をさすと併用しましょう。
■下地センサーを使う
下地センサーとは、壁の奥に何があるのかを調べてくれる小型機器です。絶対に失敗したくないという人は購入しても良いと思います。主にネットショップなどで2000円前後で購入することができます。センサーを使えば柱の位置を正確に判断できます。
■針を刺す
下地を探すための専用の刺し針が販売されています。まち針でも構いません。針を壁に刺してみることにより壁の奥に何があるのかを知ることが出来ます。メモリ付きの針もあるので、下地の厚みを測りたい時に活用してみましょう。