和室がある空間は心にゆとりを持たせてくれます。畳から漂うイグサの香りは鎮静、空気清浄効果に優れ、使い勝手も様々です。
マンションでも和室がある間取りはありますが、和室がない場合はちょっとしたリノベーションで和の空間を演出することが可能です。
今回は「狭いマンションでも和室が欲しい!オシャレな和室の作り方」について解説したいと思います。
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素材と色合いで和の空間を作り出す!
マンションに洋室しかない場合、素材や色合いを変えるだけで和モダンな空間を作ることが可能です。
壁の色合いはシンプルで明るいもの。素材感がでるような、塗り壁や和紙を使うといいでしょう。最近では、吸湿性のある和風の壁紙もあり、人気です。ビビットではっきりした色合いよりはナチュラルな色が好まれるようです。そして全体バランスは、自然に近い色合いで統一感を持たせるのがポイントです。
狭いマンションの場合はアクセントクロスを使ってみましょう。
アクセントクロスは一部だけ壁紙の色を変えること。奥行きを広く見せるには広く見せたい壁に濃い目のアクセントクロスを張るのがオススメです。アクセントクロス周辺の色と統一感をもたせつつ、コントラストを明確にすると奥行き効果が高まります。
素材にこだわってみる!畳の活用方法
和室の良さは、なんといってもごろっと横になれたり、直に座ることができる点です。
和室の中でこだわりたいのが畳。
最近の畳は、天然素材のものから、樹脂製のものまで沢山種類があります。中は、カビやダニを防いでくれる効果のあるものもあります。
また、従来のサイズのものから、サイズをオーダーできる畳もありますので、部屋の雰囲気に合わせてサイズ調整が可能です。また、畳の厚さの変更も可能です。フローリングに畳を敷くと段差が気になる方はちょっと薄めをオーダーするとよいかもしれません。
和のコーナーの作り方
最近ではフローリングに直に敷ける畳が人気です。
部屋全体に畳を敷かなくても、一部だけ畳の空間をつくるなんてこともできてしまいます。
完全にフローリングを畳にしてしまうより手間もかからず、傷んだ時の交換も簡単です。
リビングに和室を作りたい場合は小上がりのスペースをつくるのもオススメ。
小上がりスペースは来客に使えたり、下に収納スペースを作ることができます。障子やブラインドをつければ小部屋が完成します。リビングに小部屋ができてしまうなんて和室ならではの楽しみ方です。
小物で締める!しつらえの工夫とは?
和室で重要な役割をするのが小物の使い方です。小物は天然素材のものが好まれます。和室だからといって古風な小物ばかり選ばなくても大丈夫です。
北欧風小物を合わせることで和風モダンに仕上がりますね。ポイントは小物の色を統一させること。
小物はアクセントになりますが、アクセントが多すぎると全体の統一感が失われます。
すっきりとした空間にみせるため、小物は少なめにして広さをみせるようにすると、狭いマンションでも広々感じることができます。
リビングに和室を設置する場合は思い切ってダイニングテーブルをやめて、ちゃぶ台と座布団を利用するのも良いアイデアです。
狭いリビングにテーブルと椅子があるより、床座となるちゃぶ台と座布団のほうが家具が低い位置に集まるので、空間が広く見えます。
足を折りたためるちゃぶ台は、簡単に片付けることができるので、スペースを広く使いたい時にもフレキシブルに対応できます。同様に、布団を引いて客間として使うことができますね。また、炬燵タイプのちゃぶ台もあり、冬には活躍も期待できます。
その他にも、お子様のいるご家庭では、子どものお昼寝やオムツ替えに畳コーナーを利用する場合は、大型なベビーベッドが不要になります。また、洗濯物の仮置き場としても使えますね。子どもが冷たいフローリング床で遊ぶより、いぐさの畳はぬくもりがあってお尻が冷えにくいのも魅力です。
ライティング効果を取り入れよう
和室のライティングは明るすぎないものを選ぶのが良いでしょう。和室に取り付けられていることの多い障子は、太陽光を優しい暖かい光に変えてくれます。
間接照明をうまく使うと和の雰囲気がアップします。照明の色は、白色より、温白色、電球色が好まれまるようです。少し赤みがかった蝋燭のような色はリラックス効果もあると言われています。
天井からの明かりと足元の明かりをうまくミックスさせると、旅館の雰囲気に仕上がります。
窓ガラスに障子を取り付けるのもいいですね。障子の場合は工事が必要になるケースが多いので、和紙ブラインドなども好まれます。通常のカーテンと同様にそのまま設置ができる手軽さから人気となっています。
まとめ
いかがでしたか?狭いマンションであっても、工夫次第で和の空間を作れることがわかりましたね。和室をサブの部屋としてではなく、メインの部屋と考えることで、使い方にもアイデアが広がります。床座のゆったりした空間が実現できるのが、和室の魅力と言えるでしょう。
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