こんにちは。不動産ライターのchimonです。今回は部屋の湿気対策についてのお話です。
湿気のこもったジメジメとした部屋に、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。どうにかしてジメジメを解消して、カラッと快適な部屋にしたいですよね。
今回は、ジメジメに悩む人へ向けて、すぐに実践したい部屋の湿気対策4選をご紹介していきます。
【湿気対策その1】まずはこまめに換気!
部屋の湿気対策として最も基本になるのが、こまめに換気をすることです。効率的な換気の方法としては次のようなものがあります。
窓がある部屋では空気の通り道を作る
部屋を換気する場合、まずは窓を開けましょう。建築基準法では、住宅への換気設備の設置が義務付けられており、換気回数(部屋全体の空気が1時間あたりで入れ替わる回数)が0.5回以上になるよう定めています。
つまり、1時間に部屋の空気が半分程度入れ替わるようにしなさい、ということです。これは湿気対策にも有効ですので、できれば1時間ないしは2時間に1回、5〜10分程度窓を開けて換気をするといいでしょう。
・参考:三菱電機「換気の必要性と基礎知識 建築基準法の改正」
換気するにあたり、部屋に2つ以上窓がある場合には、2つ開けたほうが空気の通り道ができて効果的です。対角線上に窓がある部屋では、対角線上の2つの窓を開けると、空気が部屋全体を循環してくれます。1つしか窓がない部屋では、部屋の入口を開けた状態で、窓に向かって扇風機を回すのがおすすめです。
なお、梅雨をはじめとした雨の日でも、窓を開けて換気をしたほうが湿気対策になると言われています。なぜなら、雨の日でも室内のほうが湿気がこもりがちで、外よりも湿度が高いという状況が見られるからです。
24時間換気システムを有効活用!
先ほどご紹介した建築基準法の換気設備に関する内容は、2003年に改正されたもの。そのため、2003年以降に建設された住宅については、24時間換気システムが設置されています。
ご自宅の洗面所などを確認すると、「24時間換気」と書かれたスイッチがついている場合も多いのではないでしょうか。実はこのシステムをつけておくだけで、1時間で部屋全体の半分程度の空気を入れ替えることができるという優れもの。
湿気対策のためにも、基本的に24時間つけっぱなしにしておきましょう。
【湿気対策その2】除湿機とエアコンを活用!
梅雨や夏の暑い日は、窓を開けて換気するわけにいかない場合もありますよね。無理して窓を開けて扇風機でしのごうとすると、最悪の場合、熱中症の危険性もあります。暑い時期は、除湿機とエアコンを活用して湿気対策をしましょう。
除湿機はタイプを確認すること
除湿機を使う際は注意が必要です。除湿機には、大きく分けて「コンプレッサー方式」「デシカント方式」「ハイブリッド方式」の3種類がありますが、このうち「デシカント方式」はヒーターを使って除湿する構造。部屋の温度を上昇させるため、冬はいいですが、夏場は使えません。
また、他の形式でも1〜2度室温が上昇する可能性があるため、扇風機と併用するなど対策が必要です。
エアコンの除湿機能も種類を確認すること
エアコンの除湿機能を使う際も、除湿方法を確認しておく必要があります。エアコンの除湿方法としては、次の2種類があります。
●弱冷房除湿:室内の温度をゆっくり下げながら、湿度も下げる方法。
●再熱除湿 :室内の温度を下げることなく、湿度だけを下げる方法。
冬は再熱除湿が望ましいですが、逆に夏は弱冷房除湿でないと厳しいでしょう。製品によって除湿の方法が異なりますので、自宅のエアコンの機能に合わせて正しく使いたいところです。
【湿気対策その3】水回りの湿気に注意!
当然のことながら、水を多く使うバスルームや洗面台などは湿気の原因になります。特にバスルームの使用後に放置すれば、湿気が部屋全体に回ってしまう可能性もあるのです。
水回りの湿気を防ぐためには、バスルーム使用後に冷水を全体にかけ、ワイパーやタオルを使って水気を拭き取るようにしましょう。湿気を逃すためにバスルームのドアを開けっぱなしにする人がいますが、それは逆効果。ドアを閉めて換気扇をつけておくことで、バスルーム内の湿気を外に逃すことができるのです。
【湿気対策その4】吸湿性のあるものを設置せよ!
靴箱やクローゼットといった小さな空間の湿気対策には、吸湿性のあるものを置くことも効果的。例えば、次のようなものを置いておくといいと言われています。
●重曹(炭酸水素ナトリウム)
●新聞紙
●炭
●ヒノキウッドチップ
重曹や新聞紙は吸湿性が抜群なので、湿気がこもりがちな場所におすすめです。炭やヒノキウッドチップは吸湿性で少し劣るものの、消臭や殺菌効果も期待できるため、靴箱やトイレの除湿に向いています。
まとめ
今回は、ジメジメに悩まされている人に向け、簡単に実践できる部屋の湿気対策をご紹介してきました。どれも今すぐに試せるものばかりですので、さっそく実践してみてはいかがでしょうか。
自身の部屋に合った湿気対策でジメジメを乗り切って、快適な部屋作りを実現しましょう。