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壁をペンキでおしゃれに塗装!気を付けたいポイント3つ

壁をペンキでおしゃれに塗装!気を付けたいポイント3つ

塗装したりする前にペンキについて知っておく必要があるでしょう。買った後や塗った後に後悔をしないよう、ここで予習しておきましょう。

今回はペンキを使って壁を塗装するために知っておきたいポイントを、3つご紹介します。

1. 壁の色について
2. ペンキ選びのコツ
3. ペンキの思わぬデメリット

1つずつ、見ていきましょう。

1. 壁の色で住み心地が変わる?

壁をペンキでおしゃれに塗装!気を付けたいポイント3つ

壁は、お部屋の中でも大きな面積を占める場所です。ちょっと色を変えるだけでも、ガラッと雰囲気が変わって住み心地に影響してくるでしょう。まずは壁の色について、実例を参考に解説します。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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こちらは襖を暗めの色で塗装したお部屋。このような濃いめの色は、お部屋の雰囲気を引き締める効果があるとされています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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部分的ににアクセントカラーを塗るのも1つの方法。自分の好みに壁をアレンジできるのが、ペンキ塗装の魅力とも言えるでしょう。鮮やかな色は、お部屋を明るく見せる効果も期待できます。このお部屋では、ウォールステッカーでさらにポップさをプラス。

ご紹介した事例のように、壁の塗装はお部屋の印象を大きく変え得るもの。そこで注意する点が1つあります。

基本的には、壁を塗ると暗い色はより暗く、明るい色はより明るく強調されるとされています。これは壁のように広い面を塗った時に起こる現象と言われており、ペンキの色見本とはちょっと違った仕上がりに感じる場合があります。

「壁を塗ると、思った以上にお部屋の印象が変わるかもしれない」こんな心の準備をしておくと良いでしょう。

2. ペンキ選びのコツ

壁をペンキでおしゃれに塗装!気を付けたいポイント3つ

ペンキには様々な性質があり、壁の塗装に適する物とそうでないものがあります。どんなペンキを選べばいいのか、ここで確認しておきましょう。

ペンキは水性か油性か?
壁紙に塗るペンキは、一般的に水性が推奨されています。

油性のペンキは耐久性が高いというメリットがありますが、室内で扱うには匂いが強く、DIYとして用いる場合には比較的匂いの少ない水性ペンキがおすすめです。道具を水で洗うことができ、油性に比べて固まりづらく保管が容易というメリットもあります。

有害物質の少ないペンキかどうか
ペンキのカタログに、「VOCフリー」という用語があることがあります。VOCとは、揮発性有機化合物のことであり、人体に悪影響を与える可能性のある物質です。VOCの中には、シックハウス症候群の引き金となり得るものも存在します。

また、F☆☆☆☆という表示もチェックしましょう。これはホルムアルデヒドの放散量を示すもので、F☆☆☆☆が最も少なく、F☆☆と星が少なくなるにつれ放散量は増加します。

ただ、F☆☆☆☆はあくまで「放散量が少ないため、建築基準法上では制限なく使って良い」という意味であり、ホルムアルデヒドの害がまったくないことにはなりません。空間の密閉具合や使用量によっては相応のホルムアルデヒドが蓄積する場合があり、敏感な体質の方は注意が必要です。

健康に気を配るなら、「VOCフリー」かつ「F☆☆☆☆」という表示があるかどうか、カタログをチェックしましょう。

ペンキのツヤ
一般に、室内塗装用のペンキとしては「ツヤなし」が選ばれることが多いと言われています。ツヤ消しのペンキは塗りムラや刷毛の跡が目立ちにくく、DIYとしては向いていると考えることも出来るでしょう。

しかし、お好みでツヤ有りのペンキを使うのも良いかもしれません。光沢を帯びて光を反射する質感は、まるで陶器のような趣を感じられることも。手垢が付きにくいというメリットもツヤありならではです。

DIY用のペンキには程よくツヤ消しされたものが多いのですが、好みでツヤの程度を選ぶのもまたDIYの楽しみと言えるでしょう。

3. 壁にペンキを塗ると気づく、思わぬデメリット

壁をペンキでおしゃれに塗装!気を付けたいポイント3つ

最後に、ペンキを塗ってしまう前に必見、ペンキ塗装の思わぬデメリットや予想される困難を解説します。

「成功したつもりが、面倒なことになった」「作業に取りかかったけどうまくいかない」なんてことも。理想を実現する前に、ペンキ塗装の現実的な側面にちょっと目を向けてみましょう。

壁紙にペンキを塗ると、貼り替えが困難に?
壁紙の上からペンキを塗った場合、壁紙が固くなってうまく剥がれなくなってしまうことがあります。
壁紙は基本的に消耗品。いずれ来る交換の時に、剥がしづらく苦労するかもしれません。業者に貼り替えを依頼した場合、工賃が割高になってしまうことも。

壁紙を剥がして、下地に処理をして、重ね塗りをして…と手間をかけて塗装する方法もありますが、DIYとしては予想外の労力となり得ます。

ペンキの匂いが気になってしまうことも
基本的に水性ペンキを使えば、油性に比べて匂いが抑えられるとされています。それでも塗装後しばらくは匂いが部屋に残りがち。しっかりと換気をすれば薄れると言われていますが、匂いの感じ方には個人差があります。

匂いが抜けるまでの期間が苦痛だったり、匂いを敏感に感じたりする方もいらっしゃるかもしれません。

ペンキを塗るための作業スペースが必要
「ペンキ塗装は初めてだから、狭いトイレの壁で試してみよう」これは良い試みのように感じますが、時には狭い場所の方が難易度が高い場合があります。

ペンキを塗るためには、十分な作業スペースが必要です。狭い場所では道具をうまく置いたり使ったりできないかもしれません。

また、移動できない設備があれば塗装も一苦労。間違えて塗らないように養生テープなどでマスキングする手間も生じてくるでしょう。

まとめ

オリジナリティあふれるおしゃれ部屋を実現するためには、ペンキ塗装はうってつけのDIYと言えます。好きな色を好きな場所に塗る。この自由度は大きなメリットです。

しかしペンキ塗装には困難が伴うのも現実です。とりあえず好きなように塗ってみよう、と勇み足で着手したものの、ペンキの匂いが気になったり塗装に失敗したりすることもあり得ます。

後悔しないためにも、ペンキ塗装のメリットとデメリット、どちらも把握しておくと良いでしょう。