「玄関土間やポーチの仕上げに悩む」
「洗い出しもいいし、タイルも良い」
「土間タイルってどんなメリットがあるのかな」
玄関は家の顔といわれるように、住まいにとっても重要な場所なので、どう仕上げたらよいか、悩みが多いものですね。
今回は、玄関などによく使われる土間タイルについてのご紹介です。土間タイルは土間仕上げの一種です。水に強く、耐久性のあるタイルを土間に採用した仕上げ方法です。
土間の仕上げに悩まれている方は、ご一読ください。
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土間タイル仕上げの特徴とメリット
土間タイルは土間仕上げの一種で、化粧材としてタイルを張って仕上げたものです。
ここでは土間タイル仕上げのポイントを3つご紹介します。
1.土間タイル仕上げの特徴
土間タイル仕上げは、ごく一般的に使われています。それは、タイルがデザイン・性能・掃除のしやすさに優れた方法だからです。
まず、デザインは色柄、形、素材などバリエーションが豊富で、古くから様々なところに使われてきました。
性能面で見るといくつか種類がありますが、共通するのは表面が硬くて傷がつきにくい、水を吸わない、酸やアルカリに強いという点です。傷が付きにくく、水を吸わない点は土足で出入りするスペースに向いています。砂や小石で傷がつきやすい屋外でも、長い期間美しさを保ちやすい素材です。
掃除もしやすいのが特徴です。硬くて水に強く、薬品にも強いのでデッキブラシと洗剤で洗うことが可能です。
2.土間タイル仕上げのメリット
土間タイル仕上げのメリットは主に以下の3つです。
1)土足で使っても傷がつきにくい
土足で使う床は小石や砂で傷がつきやすいところです。タイルはとても硬いので、多少のことでは傷がつきません。この特徴が、住まいの中でポーチや玄関土間に使われる理由です。
もしタイルに傷がつくような出来事があれば、他の材料ではさらに大きな傷になります。それぐらいタイルは硬い材料です。
傷がつく例としては、素材にもよりますが、重い荷物(キャンプ用品や荷物の入った段ボールなど)を置いて引きずった際、万が一砂などがあったとしたら、タイルに小傷がつくかもしれないという具合です。玄関土間は荷物を置くことも想定されるので、知っておくと良いでしょう。
2)水に強く、色あせが少ない
雨や日光に対する強さを耐候性と呼びます。タイルはとても耐候性に優れた製品です。
屋外では、雨と日光による影響が避けられません。プラスチック製品が色あせてボロボロになるように、雨にさらされ紫外線にあてられることが繰り返されると、多くのものは耐久性などに大きく影響を受けます。
タイルは水を吸わないので雨に濡れても平気です。日光による影響もほとんどありません。タイルは無機セラミックという色の元を使っているのですが、これは紫外線で劣化しにくいため、色あせがほとんど無いのです。
3)掃除がしやすい
公共施設にタイルが多く使われている理由の一つに掃除のしやすさがあります。
タイルは硬く、水を吸い込みません。普段はホウキでゴミを集めたり、モップで拭いたりできます。ドロ汚れが付いたときにデッキブラシで水洗いしても平気です。機械油が落ちて取れない汚れは洗剤や薬品で落とすことができます。
どんな汚れもなにかしらの手段で落とせるのが、タイルの掃除のしやすさです。
3.土間タイルの注意点
土間タイルには注意点もあります。整理すると以下の3つに分けられます。
1)デザインが限定される
タイルは工場で出来上がった製品を使うのでデザインが限定されます。ただ、タイルは歴史ある建材です。探せば何かしら納得のいくデザインのタイルが見つかるでしょう。自分のイメージに近い写真を持ち、設計士さんに相談してみましょう。
2)衝撃に弱いことがある
タイルは硬く傷が付きにくい製品ですが、ある種の衝撃には弱いという弱点があります。強い衝撃を受けるとタイルは破損してしまいます。固いもの、重いものを落下させるとどうしても割れてしまうので注意が必要です。
3)雨や雪の日はスリップしやすい
土間専用に作られているタイルは雨の日に滑ることはほとんどありません。ただし、雪やドロがついた状態は要注意です。タイルと靴の間に水や砂粒などが入り込んで滑りやすくなります。
都心に雪が降った日、テレビ等で歩いている人が転倒する映像をご覧になったことはありますか?タイルの上に雪が積もると全く同じ状態になりますので要注意です。
インテリアに合う土間タイル ~事例紹介~
玄関などは住まいの顔、インテリアも気になるところです。
次にご紹介するのは土間タイルを取り入れた事例です。ピンとくるものがあれば参考にしてください。
帰るのが楽しくなるモザイク柄のタイル
土間のモザイクタイルがとても素敵な配色です。小さいながら、オシャレな空間になっています。
・出典:「私のための私だけの至福の贅沢」
大判タイルがオシャレな玄関収納
大判タイルがオシャレな空間に玄関収納を配置した事例です。元々居室だったところを一部縮小して作った玄関収納は、採光が工夫されており明るさがあります。
限られたスペースで解放感と収納力を両立させる収納棚は、導線効率も良くティスプレイとしても活躍します。
インテリアに合う土間タイル ~商品紹介~
土間の仕上げにおすすめのタイルを紹介します。どれもインテリアを引き立ててくれる素敵なタイルです。それぞれに独特なデザインや特徴がありますので、タイルのバリエーションの豊富さを感じていただけるのではないでしょうか。
シンプル&モダンを追求したいタイル
30センチ角の大判タイルはとても人気があります。以前は価格が高かった大判タイルも、今では技術の進歩により大量生産されリーズナブルなものがたくさんあります。
グレーの大判セラミックタイルはシンプル&モダンスタイルを追求したい人にぴったりな製品です。
パッチワーク柄が面白い三角タイル
日本生まれの可愛い三角タイルです。組み合わせ次第でモザイクタイルのような風合いを出せます。
最新技術を使った自然石風タイル
HAGSアイテム:磁器質タイル ロッキング [300角/300×600角/600角]
以前は天然石が豊富に手に入りましたが、環境保護の思想が高まり手に入りにくくなりました。天然石模様を印刷で再現。インクジェットプリントを施したタイルは本物と見違えるほどの再現性の高さです。
まとめ
今回は住まいに使われる土間タイルについて見てきました。
土間タイルはデザインが良いものがたくさんが出ています。いろいろな製品を見て、イメージを膨らませながら、検討してみましょう。迷ったときにはプロに相談するのも一手です。
・参考文献:デニス・ジェフリーズ,フロアマテリアル,産調出版株式会社,2005/04
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