カフェやアパレルショップなどでおなじみ、レール照明。自分の家に取り入れて、お好みの部屋にしたい方もいらっしゃるかもしれません。でも、照明の種類はたくさん。レール照明の自由度は、ときに使い方を悩む原因にもなり得ます。
今回はレール照明を使った、おしゃれや便利さをUPさせる方法の例をご紹介。お好みの部屋作りのお手伝いをします。
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レール照明について知ろう
レール照明は、天井にダクトレールやライティングレールと言われるものを吊るし、レール内に照明を設置するもの。天井にひとつの照明が密着しているシーリングライトと大きく異なる構造をしています。
シーリングライトとは一般的に、天井に備え付けられたシーリングにアダプタを差し込み、そこに電球や蛍光灯を固定するものと言われています。レール照明は、シーリングにレールを接続することでレール全体に通電させ、そこに照明を設置していくものです。
レール照明は、シーリングライト以上に自由度のある照明のタイプと言えるでしょう。具体的に、レール照明でできる事は以下の通りです。
レール照明でできること
・好きな場所を照らしやすい
照明をレール上で移動させられ、また照明の種類によっては照らす方向も調節できます。「キッチンをしっかり照らしたい」「部屋全体を照らしたい」といった目的別に工夫して、快適さをUPさせることも可能です。
・明暗による演出に幅をもたせやすい
照明の位置や向きの調整で、意図的に影を作ることもできます。部屋全体を照らすタイプのシーリングライトでは難しい演出もできる場合があります。
・レールの長さはカット可能
販売されているレールの長さは様々。その上、一般的には自分でカットすることも可能と言われています。のこぎりを使ってカットできるものもあります。
レール照明がもつメリットの一部を挙げましたが、レール照明ならではの問題点も。確認しておきましょう。
レール照明でできないこと
・シーリングライトをそのまま使えない
「新たに入居した部屋が、レール照明式だった!」こんな時には、既に持っているシーリングライトがそのままでは使えない可能性があります。ひとつの対処法として、レール専用の変換アタッチメントを使うことでシーリングライトも使える場合があります。
・つけられる照明の数には限界がある
レール1本あたりのワット数には限度があり、上限を超える数の照明はつけられないとされています。例を挙げましょう。
スイッチ1個に、レール1本を接続した場合:合計1500w
スイッチ1個に、レール2本を接続した場合:合計1500w
スイッチ2個に、レール1本を接続した場合:合計3000w
スイッチ2個に、レール2本を接続した場合:合計3000w
ここで示したのはあくまで1例です。スイッチ数に依存する傾向がありますが、実際にはレールごとに決められたワット数に従うと安全でしょう。重量もレールごとに限界があるため、チェック推奨です。
レール照明の特徴を、できる事や出来ない事を通して解説しました。では、具体的にレール照明にはどのような活用方法があるのでしょうか?まずは、おしゃれに使うアイデアをご紹介します。
レール照明でおしゃれにするなら、試したい方法
独特な照らし方ができるレール照明。ここではおしゃれさUPのためのアイデアをご紹介。基本の3つを挙げていきます。
1.照明そのものをインテリアにする
2.レールの形でユニークな演出
3.明かりを調整して、光と影をつくる
ひとつずつ見ていきましょう。
1.照明そのものをインテリアにする
デザイン性の高い照明を選ぶことで、照明がそのままインテリアに。
インテリア性を高めるには、ペンダントライトがおすすめ。デザインの凝った物が多く、好みのデザインを選びやすいでしょう。シーリングライトと違い、1点を照らすタイプの明かりになりやすいのもポイント。家具に陰影が生まれやすいと言われており、うまく使えばおしゃれ部屋に役立つでしょう。
2.レールの形でユニークな演出
レール自体の配置や形で一味違った演出ができるのも、レール照明の強み。
部屋を囲むように四角く配置することで、天井のデザイン性と部屋全体の明るさを両立させる方法もあります。レールにむきだしの配線をつないでおくことで、人によってはラフさがカッコいい!と感じることもあるかもしれません。
3.明かりを調整して、光と影をつくる
照明を数種類取り付けられるレール照明では、光と影を意図的につくることも可能です。
部屋の明暗をはっきりさせると、人は部屋の奥行を感じると言われています。明暗をつくるには、スポットライトの方向や明るさの調節のほか、目線と同じ高さに光源を下げる方法もあります。
レール照明のデザイン面での活用法をご紹介しました。最後に、部屋を過ごしやすく便利にする方法もご紹介します。
レール照明で、お部屋に便利さを
便利な暮らしのためにも、レール照明を活用することもできます。自由度があるため、使い方によっては「ちょっと暮らしづらい」となることもあり得るレール照明。シーン別に、利便性を向上させる方法の例を挙げていきます。
暗い場所を作りたくない時に選びたい照明
ライフスタイルによっては、部屋全体が明るい方が便利で安全ということも考えられます。
明暗をはっきりさせることでデザイン性を高める方法をお伝えしましたが、高齢者や子供と暮らす上で、全体が明るくないと安全面で不安を覚えることもあるかもしれません。
部屋を囲うようにレールを配置し、どの場所にも照明があるように作る方法も安全性を高める方法のひとつ。使う照明の数や明るさを増すという方法もあるでしょう。
どうしてもレール照明では暗い場所ができてしまう時には、他にフロアスタンドライトを置くことを検討しても良いでしょう。
勉強のためにも。子供部屋をうまく照らせる照明
シーリングライトは上手に活用すれば、部屋全体を明るくできると言われています。この「全体の明るさ」は、子供部屋で求められる条件のひとつでもあるとされています。
子供には勉強時間も必要でしょう。照明の種類では、一般的に青みがかった昼光色が推奨されています。
レール照明は、「全体の明るさ」に加えるアクセントとして、あるいは成長にあわせて変化をつける照明としても利用できるでしょう。
レール照明をリモコンでカンタン操作
例えば寝室で眠る時。手元のリモコンで明かりを消すことができれば手間が少なくラクかもしれません。そんな時のために、レール照明をリモコンで操作可能にする方法もあります。
壁のスイッチや天井のシーリングをリモコンで操作できるようにする方法がありますが、電気工事が必要になる場合があります。他にもはじめからリモコンに対応したレールが販売されてもいますので、お好みの方法をとっていただけるでしょう。
まとめ
レール照明を使った、おしゃれさや利便性向上に役立つライトや活用方法をご紹介しました。自由度がありシーリングライトとは違った演出ができるレール照明。その様々な使い方の例を挙げました。ぜひ、好みのお部屋づくりに役立ててください。
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