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ブラケット+棚板でインダストリアル調の壁面収納を造ろう!

インダストリアルなインテリアを目指すなら、ぜひ挑戦したいのがオープン棚で作る壁面収納。

ブラケット(棚受け)と棚板を組み合わせただけのシンプルな収納ですが、比較的コストをかけずに、空間のムードを大きく変えることもできます。目に付く場所などに壁面収納を造ることで、キャビネットやチェストよりも少ない費用で、インダストリアルな雰囲気を漂わせることができるのです。

それではインダストリアルな棚を造るにはどうすればよいか?棚板とブラケットに分けて考えていきましょう。

インダストリアルなら棚板は何にする?

シンプルな壁面のオープン棚はブラケットと棚板を組み合わせるだけでできますが、それだけにそれぞれの役割は大切です。まずは棚板について見ていきましょう。

インダストリアルな雰囲気を演出するなら、棚板は無垢材をおすすめします。オープン棚の壁面収納では、取り付け位置次第で棚板の裏面も見えてしまいますが、無垢材なら裏側までかっこよく見せられます。表面だけ化粧合板になっている棚板なら無垢材よりも安価に手に入るものもありますが、無垢材の本物の質感に費用を掛ける価値は十分あるでしょう。

フローリングや家具と合わせる

最もスタンダードな棚板の選び方はフローリングと合わせることでしょう。樹種まで合わせる必要はありません。色目さえあわせれば統一感が出るでしょう。テーブルなどの家具の天板と色を合わせる方法もあります。

暗めの色をチョイスする

インダストリアルテイストと好相性なカラートーンはほの暗さ。明るい色目の棚板ではポップな印象が強くなりすぎてしまいます。ダークブラウンやディープブラウンの棚板が空間の雰囲気にマッチするでしょう。

ヴィンテージ感覚の足場板

HAGSアイテム:棚板 オールドボード

フローリングや壁材として人気の足場板ですが、近年では少量での販売もおこなわれています。壁面収納の棚板に使うことで、インダストリアルな雰囲気がアップするでしょう。表面やサイドがささくれ立っていることもありますから、使用前に粗目のサンドペーパーを軽く掛けることをおすすめします。

インダストリアルなブラケット(棚受け)は素材感が決め手!

ブラケットといえば金属製が一般的ですが、インダストリアルを目指すなら素材感の強いものを選びたいものです。おすすめなのがアイアンやブラス、ステンレス。塗装がはがれサビが浮いているようアンティークを選ぶという手もありますが、シャビーさが強く出すぎていると、インダストリアル調ではなく単に「工場」になってしまう恐れがあります。

ほどほどにするのなら、アイアンやブラス、ステンレスのものを選びましょう。

インダストリアル調棚受け「アイアン」

HAGSアイテム:ソリッドアイアンブラケット

インダストリアルといえば真っ先に思い浮かぶ素材がアイアンです。サビが出てくるのも味と考えるならアイアン無垢を選ぶのも良いですが、ちょうどいいサビ具合でとどめるのにクリアラッカーを塗ったりとなかなか面倒です。ブラックなど塗装済みのものを選べば、メンテナンスに気を使うことなくハードな印象が長持ちします。

HAGSの「ソリッドアイアンブラケット」は、105~370mmまで5種類の奥行きサイズで展開されている、シンプルなアイアンのブラケットです。棚受け部の下に斜めの支柱が入っており強度に優れるほか、アウターなどを掛けておくのにも便利です。

参考:HAGS「ソリッドアイアンブラケット」

インダストリアル調棚受け「ブラス」


HAGSアイテム:ブラケット ブラスシェルフ

ブラス(真鍮)の良さは使っているうちに酸化して、ツヤがなくなり渋い印象になることと、「ピカール」などの金属磨きを使うことで輝きを取り戻すことです。酸化した渋い色にいち早く変化させたい場合には、「Brass Black」などの真鍮黒染め液を使うことをおすすめします。酸化の具合が気に入らなければ、また磨いてやれば元どおりになります。

HAGSの「ブラケット・ブラスシェルフ」は、経年変化が今から楽しみな、ブラス製のブラケットです。用意されている奥行きサイズは150、200、250mmの3種類となっていますから、お好みのものをお選びください。

参考:HAGS「ラケット ブラスシェルフ」

インダストリアル調棚受け「ステンレス」

メンテナンスの手間がなく、輝きも失われないステンレスは優れた素材です。ただしアイアンやブラスと違ってステンレスはハイテクな印象を与えますから、同じインダストリアルでもテイストはかなり異なります。

「棚受け金物・ステンレスD150」は、スタンダードなSUS304を使用した、ステンレス製のブラケットです。耐荷重は1本あたり20kgとなっており、ある程度の重量のあるものを載せることもできます。

まとめ

ブラケットと棚板だけというシンプルな造りですが、なかなか奥が深いのが壁面収納。目に付きやすく、空間のムードを左右するアイテムです。加えて、取り付けには壁に穴を開けなくてはなりませんから、外して穴が見えてしまうことを考えると、取り外しづらいのも壁面収納の特徴。だからこそ、ブラケットと棚板のそれぞれを慎重に選んであげましょう。