インダストリアル調のインテリアは好きだから、玄関もテイストを揃えたい。けれど、玄関のインダストリアルなインテリアって何をしたらいいのかな?こんな風に悩んだり迷ったりしているなら、まず事例をたくさん目にすると良いでしょう。
ここではゴリゴリのインダストリアル全開な玄関や、センスが光る小物使いがポイントの玄関など、インダストリアル調の玄関の事例を集めました。ひとつひとつ見ていけば素敵な玄関づくりのヒントにが見つかるはずです。エッセンスを取り入れて、あなたならではのイントリアル調玄関を作り上げてください。
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インダストリアル調玄関といえば「躯体現し」
「躯体現し」はインダストリアル調の空間づくりに役立つリノベーションテクニックの一つです。クロスや天井を覆う内装材を撤去することで、建物の躯体(骨組み)が見えるようにするものです。こちらの事例では、玄関の天井が躯体現しになっています。
ダクトや配線も現しに
奥の空調ダクトや天井の配線が、よりインダストリアルなムードを演出しています。天井材の撤去で高さを得ることもできますから、開放感を与えるという点でも、躯体現しは効果的です。
古材をアクセントに使う
ダークトーンのウッドはインダストリアルに欠かせない素材。右手の姿見には古材があしらわれており、無機質になりがちなインダストリアル調インテリアに温もりを与えています。
左手には似たトーンの棚板をあしらうことで統一感をプラス。棚柱+ブラケットで収納するものに応じて棚の間隔を変更できたり、ハンギングを多用することで見せる収納を取り入れたりと、高い機能性も参考になりますね。
参考:リノベ不動産&Reno「vol.60【リノベ|インタビュー】躯体現しが映える、木の取り入れ方。コンクリート躯体フルリノベ」
インダストリアル調玄関に欲しい「モルタルの土間」
https://renovefudosan.com/andreno/show/6438
インダストリアル調と相性が良いモルタルですが、こちらの事例では玄関に「モルタルの土間」を設けています。
モルタルの土間によって玄関のインダストリアルなムードが強まるだけでなく、掃除がしやすいので汚れがちな作業を行うためのスペースとしても使えますし、内装を省くことでコスト削減にも。
古材の踏板でアクセントを
モルタルの土間だけでは無機質感が気になることもあるかもしれませんが、こちらの玄関ではモルタルの上に古材の踏み板を配しています。古材の使い込まれた雰囲気には温もりがありますし、玄関からリビングへスムーズなつながりも演出してくれます。
壁面は自転車を掛けたり、オープン棚にシューズを並べるなど、見せる収納になっています。収納に扉が無いので圧迫感を感じにくいという効果を使って、限られた玄関スペースを広く感じさせるよう工夫されています。
参考:リノベ不動産&Reno「vol.62【リノベ|インタビュー】広さにとことんこだわって。外国のようなリビングと、光がたっぷり入るインナーテラス。」
インダストリアル調玄関に合う「金網」「レンガ」
コンクリートやモルタル以外にも、インダストリアル調と好相性で玄関にも使える素材があります。その例が「金網」や「レンガ」。金網は空間を仕切るのに、レンガは壁面や柱を飾るのに向いています。
金網で空間を仕切る
見た目がカッコいいだけでなく、空間の有効利用という点でも合理的なのが金網(トップ画像をご覧ください)。通常の壁ほどの圧迫感がありませんから、玄関に用いること隣接するスペースとつながったワンフロアになっているような開放感が得られます。
網目部分に衣類など様々なものを引っかけて使えるのも金網のメリット。絵画を飾ればアーティスティックなテイストを加えることができるでしょう。
本物のレンガを取り入れる
写真は本物のレンガタイルをふんだんに使った例。インダストリアルとテイストの近い、ブルックリン調の玄関の完成です。
本物ならではの質感や経年変化は魅力的だけれどコストが気になるという方に、おすすめなのが玄関に施工すること。狭い空間ですからコストを抑えることができますし、ドアを開けてすぐに目にすることになりますから、訪れる方に強い印象も残します。
参考:リノベ不動産&Reno「どこを切り取っても様になるブルックリンスタイル」
「小物使い」でインダストリアル調玄関を演出
広々とした玄関に設けられたガレージ兼ワードローブに、効果的に使われているのはインダストリアル調の小物。独特の存在感がありますから、要所に配するだけで空間に個性を加えてくれます。
インダストリアルなインテリアは好きだけれど、ハードすぎるのは抵抗があるという方に参考になるでしょう。
空間をやさしく照らす「マリンライト」
写真でとりわけ目をひくのが、壁面に取り付けられた「マリンライト」。ハードな外観から広がる暖かな光が、空間を優しく照らしています。マリンライトの中には、船舶で使われていた本物さながらの防水性を備えたものもありますから、戸建て住宅なら屋外の玄関灯に用いるのもよいでしょう。
存在感のあるハンガーパイプ
マリンライト同様、空間にインダストリアルテイストを加えているのが、壁面の棚に取り付けられたハンガーパイプ。水道管のような見た目が良い雰囲気を作っていますが実用性も十分です。帰宅時にアウターを掛けることができ、軽やかな気分で室内に入ることができるでしょう。
参考:リノベ不動産&Reno「玄関から始まるこだわり空間」
まとめ
一日が始まる場所であり、来客を最初に迎える場所が玄関。しかし屋外と近いという理由で、雑然としがちなのも玄関です。お気に入りのインダストリアル調でまとめることができたなら、気持ちよくスタートを切ることができますし、ゲストにも好印象を与えることも可能。整理整頓や掃除にも精が出そうです。
限られた空間だけに、思い切り凝った玄関を作り上げてみてはいかがでしょうか。
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