シェルフを日本語で表すと「棚」。よくある形は、板を水平に渡し、側面の板や四隅のポールで板を支えて箱型にしているものです。壁に取り付けたブラケットやダボレールで棚板を固定しているシェルフもあります。物を収納するのはもちろん、グリーンや雑貨などのディスプレイにも重宝するベーシックな家具といえるでしょう。
今回は、ラックやオープンシェルフとも呼ばれるシンプルな棚を取り上げていきます。オープンシェルフは、側面や背面に板が無いので空間を開放的に見せてくれる効果があり、背後にあるコンクリートやクロスの壁の表情も活かせるといった特徴があります。
それでは、シンプルなものからセンスが光るものまで、インダストリアル調シェルフを紹介していきます。
シンプルで安価！インダストリアル調シェルフ
まずご紹介するのは、コストパフォーマンスが高いインダストリアル調シェルフ。シンプルで安価なシェルフが欲しいという方におすすめです。ホームセンターや全国展開の量販店で手に入るのもうれしいですね。
アイリスオーヤマ「カラーメタルラック」
ハイコスパな収納家具、アイリスオーヤマの「メタルラック」といえば、真っ先に思い浮かぶのはピカピカのメッキフレームのものですが、それだけではありません。「カラーメタルラック」にはブラックがラインナップされており、インダストリアル調の空間にも馴染みます。
「リバーシブルウッドボード」と組み合わせれば、アイアンとウッド風のシェルフが完成します。幅と高さもバリエーションがあり、メッシュパネルやフックなどオプションも豊富。ワードローブやローボード、デスクなどもそろっていますから、コーディネートも可能です。
参考：アイリスオーヤマ「カラーメタルラック」
ニトリ「シェルフ（Nステイン）」
コスパでは負けていないのが、ニトリ「シェルフ（N ステイン）」シリーズ。ブラック塗装のスチールとユーズド感のある天板が、インダストリアル調の雰囲気をただよわせています。シリーズは幅80cm×高さ160cmのハイタイプと90cm×90cmのミドルタイプ、60cm×108cmのブックシェルフが用意されています。
チェストやデスク、ベッドもそろう「ステイン」シリーズとのコーディネートも可能となっていますから、手ごろな価格で部屋中をインダストリアル調でまとめることができます。
参考：ニトリ「シェルフ(N ステイン 9090 BR)」
参考：ニトリ「ステインシリーズ」
機能やデザインで一ひねり！インダストリアル調シェルフ
ここからはシンプルながらも、機能・デザインに特徴のあるインダストリアル調シェルフをピックアップしていきます。フレームや天板など、ディテールのクオリティにこだわりがある方は必見です。
東谷「フォールディングラック・4D」
HAGSアイテム：「フォールディングラック 4D DIS-664BK」
ブラック塗装のスチールキャビネットは多々ありますが「フォールディングラック・4D」の特徴は折りたたみができるところ。機能性も高いだけでなく、槌目が残るハンマートーン仕上げにするなどルックスも上々で、インダストリアル調に好相性のムードに仕上がっています。
1913年からインテリアを手掛けている「東谷（あずまや）株式会社」が手掛けた商品ですから、品質にも安心できますね。
参考：東谷株式会社オンラインショップ「DIS-664BK フォールディングラック4D」
「シェルフ・CAGE」
大量の荷物を運ぶときの「カゴ車」を連想させる「シェルフ・CAGE」は、ヘビーデューティな見た目が魅力。ブラック塗装のスチールフレームとスギ材の棚板がマッチしています。四方から収納されているものを眺めることができますし、キャスターでの移動も楽々という機能性に富んだ一品は、収納するものを引き立てることでしょう。
収納したいものが多い方は、棚が5段で背の高いタイプをどうぞ。
杉山製作所「シェルフ・SUMI・アイアン」
スクエアなデザインやアイアンとガラスのコンビネーション。スタイリッシュさと同時に、職人さん手作りの味わいも感じられる「シェルフ・SUMI・アイアン」です。アイアンを愛するインダストリアル志向の方にぜひ！という一品です。
1962年に創業の杉山製作所は、鉄無垢にこだわった家具を製造する会社。「SUMI」シリーズには、ベンチやリビングテーブルなども用意されています。
「シェルフ・CS101B」
スチールにほどこされた黒皮風塗装が存在感を放つ、シンプルなシェルフです。こだわりは古材をリサイクルした棚板で、風合いを残したまま耐久性を与えるためにウレタン塗装がほどこされています。塗装は3色から選ぶことができますが、インダストリアル調の空間ならアンティークブラウンがマッチしそう。キレイ目のインテリアを志向する方なら、クリア仕上げはいかがでしょうか。
簡易パーティーションとしても使える、90cmの絶妙な高さにもご注目下さい。
まとめ
インダストリアル調のシェルフを色々とご紹介してきましたが、長く使うことを考えるなら少々価格が張るものも検討してみましょう。長く使っていくうちにキズがはいることもあるかもしれませんが、それもまた味わい。経年によるシャビーな味わいは、本物を選ぶ醍醐味のひとつといえます。
心から気に入ったシェルフを購入して、オーナーといっしょに年を重ね、インダストリアル調インテリアとして馴染んでくる過程も楽しみたいですね。
