家を新しく建てたい時、または購入する時にウォークインクローゼットを設置したいと考えている人が多いのではないでしょうか。衣類以外にも大きな荷物を収納できるのでたくさん収納したい人に便利です。
今回、この記事ではウォークインクローゼットについて説明し、そのメリットやデメリット、間取り例について紹介していきます。
ウォークインクローゼットとは?
ウォークインクローゼットとは人が出入りできるスペースがあるクローゼットのことです。表記はWICと記載されており、2畳以上のスペースが必要になります。
ウォークインクローゼットの中には棚やハンガーパイプがあり、衣類だけでなく大きな荷物を収納することも可能です。
ウォークインクローゼットのメリット
次にウォークインクローゼットのメリットについて紹介していきます。
衣類を一つにまとめられるので衣替えの必要なし
ウォークインクローゼットの最初のメリットは夏服・冬服など季節の衣類を一つにまとめることが可能です。
その為、季節によって衣替えの心配もありませんので、服の出し入れを最小限に抑えられます。また、洗濯物を収納する時も「靴下はここ」や「衣類はここ」など別々にする必要がないので、物の管理もしやすいです。
大きな荷物でも収納しやすい
人が出入りできる程のスペースがありますので、大きな荷物でも収納しやすいのがウォークインクローゼットの大きなメリットになります。布団はもちろん、スーツケースやトランクといったものから、趣味で使う道具などたくさん入れることが可能です。
普通のクローゼットであれば奥行が足りなくて横向きに入れないといけないことが多く使いづらく大きな荷物を入れるには不便ですがウォークインクローゼットはそれを解消してくれます。
ウォークインクローゼットのデメリット
次にウォークインクローゼットのデメリットについて紹介していきましょう。
物をたくさん収納できる反面風通しが悪くなる
ウォークインクローゼットは衣類や大きい荷物をたくさん収納できますが、その反面、風通しが悪くなる可能性があります。その結果、換気の効率が下がってしまい、結露の発生や湿気でジメジメしカビの原因にもなりかねません。
対策方法としては結露が生じやすい北壁側にはなるべく荷物を置かない、衣類をかけないようにする、窓がある場合はブラインドをつけてプライバシーを確保しながら換気をするようにしましょう。
電灯が必要なので少し電気代が上がる
通常のクローゼットに電灯は必要ありませんが、人が出入りできるウォークインクローゼットでは電灯が必要になります。
窓があり採光がたくさん入ってくるなら日中は電気を付ける必要はないかもしれませんが、夜はそうは行きません。
旅行などの準備をするのは主に夜など日が落ちた時にやることが多いので、電灯を付けないとウォークインクローゼットの中は真っ暗です。
その為、通常のクローゼットを使っている一般家庭よりもわずかに電気代が高くなってしまう傾向にあります。
月単位であれば、そこまで気にならないことも年単位の長期的な視野で見るとその差は大きいので「収納スペースにそこまでこだわりがない」人には大きなデメリットとも言えるでしょう。
ウォークインクローゼットの間取り事例をご紹介
次にウォークインクローゼットの間取り事例について二つ紹介します。ウォークインクローゼットを設置して洋室が広々となった例から、洋室を丸ごと収納スペースにした例があるので是非参考にしてください。
洋室を丸ごとウォークインクローゼットに
また、ウォークインクローゼットの奥にはハンガーパイプを設置して大きな荷物だけでなく衣類をしまえるようになり、衣替えが必要になくなったのも大きなメリットと言えるでしょう。
ウォークインクローゼットを設置し洋室が広々と
洋室6畳の部屋と隣接している8畳の部屋にあるクローゼットを取り払っています。その結果、洋室6畳の部屋を広くし、尚且つウォークインクローゼットを設置しています。
代わりに和室が洋室となり狭くなっていますが、各部屋それぞれにちょうど良い収納スペースが出来たのは良い結果になったと言えるでしょう。
ウォークインクローゼットについて紹介しましたがいかがでしたか?衣類を一つにまとめたい時、大きい荷物を収納したい時に便利ですが、風通しが悪くなり結露やカビの原因になったり、わずかに月々の電気代が高くなったりしてしまうデメリットがあります。
ただ、ウォークインクローゼットにすることで収納スペースに困らなくなったり、部屋をスッキリ見せられたりして、デメリットよりもメリットの方が大きく感じる方も多いでしょう。
住宅を購入する時、リノベーションする時は、ウォークインクローゼットの良し悪しを理解して、是非検討してみてください