フローリングは住宅の床によく使われる素材です。その中でも木の温もりを感じられる無垢フローリングが人気のようです。無垢フローリングに使われる木材には様々な種類がありますが、人気のあるものの1つにカバ桜という木材があります。カバ桜のフローリングはどのような見た目なのか、その特徴やお手入れ方法についてご紹介します。
カバ桜のフローリングの見た目
床は面積が広いため、フローリング素材がインテリアに与える印象も大きいです。カバ桜はどのような見た目なのでしょうか。
色合いについて
カバ桜のフローリングは上品な見た目で、淡いピンク色や淡いクリーム色です。丸太の中心部分である心材は淡い紅褐色、丸太の外側部分である辺材は紅白色で、同じ木の中でも少し色味が異なります。無垢材は年月の経過によって色合いの変化が見られますが、カバ桜の場合はそれほど大きくは変わりません。次第にほんのりと落ち着いた深みのある色に変化するでしょう。
木目について
カバ桜の木目は美しく、節が少ないのが特徴とされます。無垢材の中にははっきりとした木目や、渦巻いているような模様の木材もあり、それらはワイルドな印象も与えます。好みにもよりますが、カバ桜はそれほど木目が主張されず、均一的な見た目のフローリングに仕上がります。主張しすぎないフローリングのため、置いている家具を引き立てるでしょう。ほどよい光沢感もあります。
インテリアに与える印象は?
ナチュラルな色合いのため、壁や天井、扉、家具などのインテリアになじみやすいのも特徴です。ナチュラル系の色味のフローリングはマンションなどでもよく採用され、万人受けすると言われる色味です。カバ桜のフローリングの色には、部屋を明るく見せる効果もあり、温かさを感じられるでしょう。爽やかで清潔感がある印象も与えてくれます。白いフローリングは部屋が明るくなりすぎて居心地が悪くなるという場合にもおすすめです。
カバ桜のフローリングの特徴
カバ桜はカバノキ科シラカンバ属の落葉広葉樹に分類されます。日本では北海道や本州北中部、世界ではヨーロッパ、アジア、ロシアなどが主な産地です。カバ桜はフローリングの他にも、家具材や建具材、内装材など様々な用途があります。カバ桜にはどのような特徴があるのか、詳しくみていきましょう。
堅くて耐久性がある
無垢フローリングの中でも広葉樹は堅い材質が特徴とされます。カバ桜も堅く耐久性があり、耐摩耗性にも優れています。学校や保育園、体育館、老人ホームなど、たくさんの人が利用するため耐久性が求められるような施設の床にも使われるほどです。柔らかい木材の場合は物を落とした際などにへこみやキズが付きやすいですが、堅い素材はキズが付きにくいでしょう。リビングや子供部屋などにもおすすめです。
肌ざわりが良い
堅い材質ではありますが、触り心地が良いという声をよく耳にします。さらに、カバ桜などの無垢材は部屋の湿度を快適に保ってくれるという調湿作用も持ちます。蒸し暑い梅雨の時期や夏でも、床のべたつきは気にならないでしょう。
反りができにくい
調湿作用は湿度を快適に保つというメリットがありますが、その際に木材が膨張や収縮を繰り返します。それによってフローリングに反りやすき間が生じることもあるのです。カバ桜などの広葉樹はこの膨張や収縮が比較的安定しており、反りなどのトラブルが起こりにくいというメリットもあります。
カバ桜のフローリングのお手入れ方法
きれいに保つために、適切な方法でお手入れをしましょう。日頃のお手入れと、汚れを落としたいときのお手入れに分けてご紹介します。
日頃のお手入れ
普段のお手入れとしては、掃除機や乾いた雑巾、薬剤の付いていないモップなどで髪の毛やホコリを取り除きましょう。毎日する必要はありませんが、定期的に水拭きをするのも効果的です。見えない小さなホコリもとれます。ただし、しっかりと絞った雑巾で、短時間で終わらせましょう。水拭きした後に乾拭きをすると、仕上がりがよりきれいです。
汚れを落としたいとき
食べカスなどのこびりつきや汚れを洗剤で落としたい場合には、注意が必要です。強酸性や強アルカリ性の洗剤は木材や塗装を傷める可能性もあります。食器用洗剤などの中性洗剤を水で薄めたものや、無垢フローリング対応の洗剤を雑巾に染み込ませて拭き取り、さらに水拭きをしましょう。
適切なお手入れをすることで、きれいに長く使え、無垢材ならではの味わいも楽しめます。
まとめ
カバ桜のフローリングはナチュラルな見た目で、部屋を明るく温かみのある空間にもしてくれます。インテリアにもなじむでしょう。耐久性があり、肌ざわりも良いです。リビングや子供部屋にも使いやすい木材でしょう。
掃除機や乾いた雑巾などでホコリを取り除くことをお手入れの基本とし、適切な方法をとることで長く使えます。フローリングの木材を選ぶ際は、カバ桜を検討してみてはいかがでしょうか。