カフェやお店などにみられるダクトレール照明は、スマートで洗練された空間を演出しています。スポットライトに照らされたその雰囲気は、癒しの空間としてもまた格別なものです。

最近ではそのような空間をご自宅でも演出できる簡単DIYやリフォームなども多く見られるようになりました。ダクトレール照明は、簡単なものであればすぐご自宅に取り付けることができます。

ただ、ダクトレールにはそれ専用の照明器具が必要で、ダクトレール用以外の照明器具はそのまま取り付けられるわけではありません。お気に入りの照明器具といえども、そのままレールに取り付けることができないのが悩みの種です。

そこで今回の記事では、ダクトレールに照明器具を取り付けるためのコンセントプラグについて解説します。

 

ダクトレールならコンセントプラグを取り付けるだけの簡単照明！

ダクトレールに取り付けられる照明は、実はライティングダクトとして日本産業規格（JIS C8366）に規格化されているため、メーカーを問わずどの製品であってもレールに取り付けられるようになっています。異なるメーカーの全く違う製品を同じレールに取り付けることで、お部屋のインテリアに合わせた様々なアレンジが可能です。

日本産業規格では、ダクトレールの規格が細かく決められており、その適用範囲も電圧 300V以下、定格電流30Aというように決められています。ダクトレール用の照明器具を製造する企業は、この規格に合わせた照明を造るため、どのメーカーの製品であってもダクトレールに取り付けられることになります。また、スポットライトとペンディングライトといった違う種類の照明であっても、同じレールに装着可能です。ただし、シーリングライトなどダクトレール用以外の照明器具は、そのままではダクトレールに取り付けることができません。ダクトレール用以外の照明器具を取り付ける場合は、ダクトレールプラグというコンセントプラグが必要です。

参照：JISC8366　規格名称 ライティングダクト
 

ダクトレールプラグには引掛けシーリングが装着されているため、落下を防ぐことができるほか、照明器具を簡単にダクトレールに取り付けられるので工事も不要です。

ダクトレールにはそれ専用の照明器具を取り付けるのが理想ですが、昔から愛着のある照明器具はどうしても手放せないものですから、そうした場合にダクトレール用のコンセントプラグを付けることで対応できます。

 

一つのレールに取り付けられるコンセントプラグの数は？

同じダクトレールに取り付けられるコンセントプラグ数は、そのダクトレールの容量によります。ダクトレールには、取り付けられる最大ワット数が決められており、例えば最大許容ワット数が600Wであれば、100Wの照明器具を6個まで取り付けられるということになります。

最大許容電力を超えた照明器具を取り付けると、レールとプラグの接触部分が過熱されて熱が蓄積されるため大変危険です。ダクトレールから火花が生じたり、電気ブレーカーが落ちたり、最悪の場合は照明器具が破損するだけでなく電気事故や火事につながりかねない事態になります。最大許容電力はダクトレール本体以外にも、照明器具本体やコンセントプラグにも記載されていますから、取り付ける前に十分確認しておきましょう。

また、ダクトレールには最大許容電力以外にも、照明器具の重さ最大限耐えられる最大荷重も設定されています。それもダクトレールに「万遍なく」取り付ける場合と、「片側のみ」に取り付けられる場合とでは、耐荷重の大きさがそれぞれ違いますので注意が必要です。一般的には製品に注意事項が記載されていますから、ご使用の前に一度確認してみるべきですが、どうしても不明な点が生じた場合には、迷わず購入元に納得がいくまで聞いてみましょう。

コンセントプラグ以外にも！裸電球で一味違う空間を演出できる！

最近ではシェードを用いない裸電球をダクトレールに付けることも人気です。シェードがない分、電球本来の暖かさを直で味わえることや、どこかレトロな雰囲気が漂う空間に仕上げたい場合に多用されます。

シンプルで美しい輝きを持つ裸電球は、ダクトレールからつりさげるとアンティーク家具によく似合うような空間が導かれます。

裸電球を取り付ける場合は、ソケット付きのコンセントプラグを使用します。ソケット付きコンセントプラグには、1本ごとに取り付けるものから複数個の電球をまとめて取り付けられるものまで種類が豊富です。

ダクトレール照明は、それぞれのご家庭で場面ごとに自由自在に照明器具を取り付けられる照明として、一般的になりつつあります。

ダクトレール用でない従来の照明器具でもダクトレールプラグさえあれば取り付けられる気軽さもまた魅力的です。様々なダクトレール照明を取り入れて、ご自宅を彩り豊かな空間に仕上げたいものです。

 

まとめ

ダクトレール照明には、JIS規格で定められたダクトレール用の器具を取り付けるのが一般的ですが、ダクトレール用でない照明器具もダクトレールプラグというコンセントプラグを使用することでレールに装着できます。

ぜひ、お気に入りの照明器具で、ご自宅の空間を演出してみてはいかがでしょう。