中古のマンションや一軒家を購入すると、気に入らない箇所も多々目に付くものです。たとえばユニットバスが狭すぎる!こんな場合はどうすればよいのでしょうか。答えはユニットバスを入れ替えればよいのですが、どんなものなら今のスペースにピッタリするのかの判断は難しいでしょう。
ここではまず、ユニットバスのサイズの基本を解説。次に狭いユニットバスを広く、快適にリノベーション、リフォームする方法もご紹介します。
ユニットバスのサイズの見方
ユニットバスを手がけるメーカーのウェブサイトを見ていると、サイズの欄に「1616」など4ケタの数字が並んでいることに気づくかもしれません。たとえばLIXIL「スパージュ」ならサイズは1624、1620、1618など9つの数字が並んでいます。
これらの数字はユニットバスの内寸の規格を表したもの。1616ならユニットバスの内側のサイズが160cm×160cmであることを表しています。先述のスパージュなら最小のものは1216ですから120cm×160cm、最大のものは1624ですから160cm×240cmの内寸になっており、全部で9サイズで展開しているということがわかります。
同じ1坪でもユニットバスのサイズは複数
もう少し詳しく見ていくと、ユニットバスのサイズについて別のことにも気づきます。「1坪サイズ」として1616と1717、2つの規格サイズが掲載されています。これは、ユニットバスのサイズが内寸の表示であることと関係があります。
これは、1616、1717の両方とも、外寸は1坪(182cm×182cm)に収まるという意味。とはいえ、現在1616のサイズのユニットバスを使用しているから、同じ一坪の1717にサイズアップできるかというと必ずしもそうではありません。思わぬところに配管が通っていたりして、1616しかフィットしないこともありますので注意が必要でしょう。
ユニットバスのサイズアップ方法は2つ
ユニットバスをサイズアップする方法は「ユニットバスのサイズだけを広くする」と「バスルームのスペース自体を広くする」の2通りあります。
ユニットバスのサイズだけを広くするなら、工事もそれほど大規模にはなりませんからコストを抑えることもできます。また同じサイズのユニットバスでも、浴槽や洗い場が広いものに入れ替えて狭さを解消することもできるでしょう。
ユニットバスのサイズだけ広くする
バスルームのサイズはそのままで、ユニットバスだけを大きなものに入れ替える方法です。コストを抑えて狭さだけを解消したい方におすすめです。
大きなサイズのユニットバスを検討
上の項目でもご紹介した方法で、たとえば1616のユニットバスを1717に入れ替えます。ただし、構造上の理由などで支障もあり得ますから注意しましょう。
「ぴったりサイズシステムバス」
1616など規格サイズのものを大量生産することで、コストを抑えているのがユニットバスです。しかし規格のものを当てはめますから、バスルームに無駄なスペースができる可能性もあり得ます。
これに目を付けたのがタカラスタンダードの「ぴったりサイズシステムバス」。サイズを2.5cm刻みでオーダーできますから、バスルームのスペースをムダなく活用することができるでしょう。
浴槽、洗い場のみを広くする
子どもと一緒にバスタブを使うには、どうしても狭すぎる。こんな場合は、ユニットバスはそのままにバスタブだけを広いものに入れ替えることもできます。バスタブの内寸的には変わらなくても、楕円形のタイプを選んだりすることでも広さを感じられます。ショールームなどへ足を運びピッタリの形を探してみてはいかがでしょうか。
またバスタブを小さくすることで、洗い場を広くとることもできるでしょう。
バスルームのスペースを広くする
子どもと一緒に余裕をもって入浴するには、1.5坪タイプのユニットバスがおすすめでしょう。しかしバスルームのスペースが1坪しかないのに、1624サイズのユニットバスを入れることは不可能です。
ユニットバスを劇的に広くしたいならば、コストはかかりますがバスルーム自体の広さに手を入れることをおすすめします。
脱衣場を狭くする
バスルーム自体を広くする一つ目の方法は、スペースを脱衣場まで広げることです。工事が大がかりになりますからコストはかかりますが、ユニットバスのサイズアップでは実現できない効果と大きな満足感が得られるでしょう。
バスルームだけでなく脱衣場もあわせてリノベーション、リフォームする場合には、バスルーム自体を広くするチャンスとも言えます。
増築してしまう
二つ目は、バスルームを増築してしまう方法です。これならば、バスルームの広さやバスタブサイズ、さらに使い勝手や設備機能などを一から作り上げることができ、自由度も広がるでしょう。もちろん、コストも要検討です。
まとめ
ユニットバスが狭いという不満があるならば、バスルームに割り当てられている面積を変えずに、一回り大きなユニットバスに入れ替える方法もあります。またユニットバスはそのままに、バスタブだけをサイズアップすることでバスルームを広く感じさせる方法もあります。
ユニットバスのサイズアップだけでは満足できないという方は、バスルームに割り当てられている面積自体を広くすることを検討してみましょう。脱衣場を狭くする方法ならば、コストも比較的抑えることができるので、おすすめのリフォームと言えます。ご検討ください。