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暮らしの知恵「珪藻土」を壁や小物に取り入れた自然素材の日常を

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受け継ぐ知恵

 

昔からある「暮らしの知恵」の1つとして珪藻土(けいそうど)が挙げられます。珪藻土の効能は「調湿」「脱臭」「耐火」と言われています。その中でも「日常の暮らし」に関係が深く、注目されている調湿効果。湿度が高いと「吸湿」し、低いと「放湿」するため、日本特有のジメジメした夏や乾燥する冬など、変化の激しい気候にあった素材として受け継がれて来ています。近年では、また健康志向の広がりから床の無垢材などとともに注目されている素材でもあります。今回は知れば知るほど使いたくなる珪藻土の特徴をご紹介します。ボタニカルライフで快適な生活を送ってみましょう。  

 

受け継ぐ技術

この珪藻土を壁に使用する際、コテを用いて仕上げる左官仕上げになります。左官仕上げは重厚感、素材感を出すことができます。 最近になって自然素材が見直され、環境にやさしく、職人の手仕事で表現される深い味わいを持った「左官仕上げ」が再び注目されるようになりました。手仕事による丁寧な仕上がりの多様性、自然素材ならではの深い味わいは現代建築と融合して「和モダン」という分野に欠かせない素材となりました。「左官」「塗り壁・土壁」は日本が世界に誇る建築仕上げ技術の一つとして受け継がれてています。  

メリット

 珪藻土のメリットは大きく分けると「調湿」「脱臭」「耐火」の3つです。

①調湿できる

最大の特長は調湿です。調湿とは部屋の湿度状況によって、湿気を吸収したり放出したりしてくれる現象のこと。珪藻土に空いている無数の小さな穴が湿気を自動で吸ったり出したりします。直径は2~50ナノメートル(ナノメートル=10億分の1メートル)で、穴の数は木炭の5000~6000倍といわれています。

②脱臭・消臭する

2つめは臭いを吸収する点です。そもそも臭いの正体は化学物質の分子で、それが鼻の嗅覚細胞にぶつかることで臭いを感じます。臭い分子は空気中の水分子(=湿気)に溶けるので、結果として湿気を吸収すれば臭いも消え、逆に湿気を出すときには臭いも放出される心配もわきますが、放出速度が極めて遅いため人間には臭いません。

③火に強い

融点は約1,250℃と七輪コンロや断熱レンガとして利用されてきたくらい火に強いです。

④色多い

漆喰と比べ、色のラインナップが豊富です。漆喰は無機物なため冬になるとカルシウムイオンが表面に浮き出て白いムラが出る白華現象が起きるデメリットがあり、そのため白色系のものが多いですが、珪藻土では顔料(着色料)を混ぜることで数十種類から数百種類の色を出せます。ベージュや白色といった基本色を使いながらアクセントに富んだ青やオレンジの使い分けも可能です。  

 

珪藻土を活用したい部屋

 

「珪藻土にオススメの部屋は”寝室”だ」と、リノベーション各社は揃って紹介しています。人は寝ている間にもコップ1杯分の汗をかくといわれており、また睡眠時ドアを閉めた状態が長時間続くということは、室内の空気が滞りやすくなり、加えて匂いも充満します。そのため調湿・脱臭効果のある珪藻土がオススメだというわけです。 また、珪藻土は微細なほこりなども吸着してくれるので、睡眠時の空気がキレイだというのも嬉しいですね。快適な睡眠の環境作りに理想的な素材なのです。  

 

珪藻土と間接照明のコラージュ

 

この写真の事例は、光源をシェードで覆い、壁に反射させることで間接照明風になっています。その壁が珪藻土で塗装されているため、コテで荒目に仕上げた独特な珪藻土の模様が浮かび上がり、砂浜を連想させる幻想的な空間を演出しています。 間接照明は取り入れやすいインテリアですが、壁の素材や仕上げによってグッと雰囲気を高めることができます。  

 

珪藻土を採用する際に気をつけること

珪藻土単体では、壁に塗ることができません。そのため、接着材やそれに準ずるものを混ぜて壁に塗れるようにするため、珪藻土のもつ調湿性などのメリットが失われてしまうケースがあります。また衝撃にも弱いため、他の家具や動線との関係も事前によく考えておくと良いでしょう。リノベーション会社などに依頼する場合は、これらの点をしっかりと説明してくれる担当者に相談することをおすすめします。  

暮らしに気軽に取り入れられる珪藻土アイテム

 

壁に利用する珪藻土ですが、最近ではその特性を生かしたアイテム、調味料入れなどに入れる調湿材やバスマットが人気となっています。 砂糖などは一度湿度を持ってしまうと、その後乾燥した時に固まってしまいます。そういった湿気・乾燥とうまく付き合ってくれる珪藻土(珪藻土ブロックや珪藻土スプーン)を調味料入れに一緒に入れることで、調味料が固まらず、快適に使うことができるのです。 キッチン小物はこの珪藻土をブロック以外にも、容器の蓋部分に珪藻土をつかったものや水切り、コースターなど手軽でおしゃれなアイテムがたくさんあります。 バスマットは吸水力がポイントです。足の裏が塗れたままお風呂場から洗面所に踏み入れる方はあまりいらっしゃらないと思います。従来のバスマットだと一度使用すると乾くまでじっとりしていて二度目に足を踏み入れる際気持ち悪く感じることはありませんか。 珪藻土のバスマットは、お風呂上りに濡れた足でマットの上に乗ると、足の裏の水分をみるみる吸収し直ぐに乾きます。そしてバスマット自体も無数にある肉眼では確認できないほどの小さな穴、「孔」による自立呼吸で常に表面が乾燥するので上記のような気持ち悪さとは無縁です。また、カビの繁殖をしにくくしますのでお手入れも簡単です。  

 

珪藻土のある暮らし

新築やリノベーションなどで手に入れる珪藻土の壁。日常にすぐに取り入れられる珪藻土小物。自然素材を暮らしに取り入れて快適に過ごしてみませんか。

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