リフォーム・リノベーションの業者選びは、工事の成否や工事後の生活の満足感を左右する重要な要素のひとつです。
ネットなどで業者探しを始めたものの、すぐにぶつかる問題として考えられるのは、その数が多すぎて、どうやって一つを決めたらよいのか悩んでしまう、ということ。リフォーム・リノベーションを行う業者と一口に言っても、タイプの違う数多くの業者があるのです。
そこで、今回の記事では、リフォーム・リノベーションの業者選びで押さえておきたい基本のポイントを3つにまとめてお伝えしていきます。
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もくじ
業者選びポイント1:目的に合ったリフォーム・リノベーションをしてくれる業者か
リフォーム・リノベーションの業者選びのポイントの一つ目は、希望するリフォーム・リノベーションの内容を、しっかり実現してくれる業者であるかどうか、を見極めることと言われます。
古くなった水回りを更新したいのに、外壁・エクステリアが専門の業者に頼んでもうまくいきそうにありませんよね。リフォーム・リノベーションの施工業者はいろいろなタイプがあり、それぞれに得意分野、苦手分野があります。リフォーム・リノベーションで達成したい内容と同じような分野を得意としている業者を選んでいくことになりますが、その際の選択ポイントとして、施工実績と専門資格があげられます。
希望するリフォーム・リノベーションと同様の施工実績があるか
施工実績では、業者の得意分野がよく分かります。ホームページには写真が掲載されていることも多いので、そこから工事の規模や使用できる資材・設備のグレード、仕上げの傾向なども知ることができます。求めている仕上がりイメージに近い施工をしている業者がいれば、同じような工事をしてもらうことも期待できます。
その他にも、劣化の進んだ一部分だけを新しくしたいというなら特定部分の改修工事を得意とする業者、間取りの変更やデザイン性の高い内装などを考えているなら、大規模なリノベーションに強く設計から担当してもらえる業者、というように選ぶこともあるでしょう。希望する工事内容を明確にし、合致する経験が豊富な業者を見極めましょう。
専門資格保有者が在籍しているか
金額の大きくないリフォームなら特に資格が無い業者でも工事をすることができるとされています。とはいえ、はやり建築やリフォームに関する専門資格を保有している業者がより安心です。
建築のプロである建築士、現場を管理する施工管理技士、リフォームに強い増改築相談員などの資格保有者が在籍しているかどうか、ホームページやパンフレットで確認してみましょう。
また、電気、ガス、水道の敷設工事を行うには、専門資格を持った人が行う必要があります。水回りや照明などを含む工事を予定しているならば、関連資格の保有についても調べておきたいところです。
決めきれないなら現場に近い業者もあり
どうしても業者を決めきれない時には、施工現場から近い業者を選んで、見積を依頼してみるのも一案でしょう。施工現場に近い業者なら、何かあったときにすぐ対応してもらいやすい、打ち合わせがしやすい、現場付近の情報を多く持っている、といったメリットが考えられます。
複数の業者に見積もりを依頼する
業者選びの基本は、複数の業者に見積もりを依頼して精査する、いわゆる相見積もりです。初めから一つの業者に絞るのではなく、少なくとも2,3社に対して見積もりを依頼しましょう。金額や提案の内容を比較することで、工事方法や金額の妥当性を判断しやすくなります。
業者選びポイント2:業者の担当者は信頼できるか
さて、いくつかの業者に絞ったら、現地調査と見積もりの依頼をしましょう。そこで、対応してくれる担当者とは、リフォーム・リノベーションの工事はもちろん、施工後のアフターサービスまでお付き合いが続くこともあります。
真摯に話を聞いてくれて、柔軟に対応したり提案したりしてくれる人なら信用できそうです。新築と違い、リフォーム・リノベーションでは現場の内装や壁を壊してみたら予想と違っていた、ということも。工事が始まってから計画の変更が必要になるような事態がもし発生したら、担当者とのコミュニケーションはとても重要になるでしょう。
契約を急かす人や、一方的に業者の主張に引き寄せようとする人、また、質問しても答えを濁すような人は、大きなお金が動く工事を任せていいのか、心配になりますね。口コミで評判がよい業者、大手の系列企業でネームバリューのある業者、目的にぴったりの施工実績のある業者だったとしても、担当者が信頼できないと思ったならば、思い切って他の業者をあたってみるのもよいでしょう。
業者選びポイント3:リフォーム・リノベーションにかかる費用は妥当か
最後に、費用ははずせないポイントと言ってよいでしょう。費用は大きな関心事ですが、安く抑えられればそれでいいということでもありませんよね。
費用に納得できるかどうか判断する基本は、まず見積書の内容をよく見ることでしょう。見積書は工事にかかる費用を事前に算出したものです。
まず、次のような業者や見積書は信頼できません。
●見積書を出さない、金額の開示が口頭のみ
●見積書に内訳が無い、総額、一式など全体の金額しか記載が無い
次に、見積書で注意してみるべきポイントです。
●希望した通りの設備や工事が含まれているか
設置予定の設備は品番まで詳細に確認しましょう。また、付帯する工事は希望したものがすべて含まれているかも見落とさないようにチェックすることをおすすめします。
●専門用語など、内容が分からないところは無いか
何のための費用か分からない項目があれば、遠慮なく聞いて、分かるまで説明してもらいましょう。
●アフターサービスや保証の内容
工事後のサービスや保証も大切な項目です。忘れずにチェックしておきましょう。見積書の金額にサービスも含まれているのかどうか、工事後の保証の内容と期限については、もしもに備えてしっかり確認しておくことをおすすめします。もし、見積書に記載が無ければ、契約書などの他の書類に含まれているのかも確認してください。
●複数の業者の見積書を比べる
リフォーム・リノベーションの業者選びは、複数の業者に見積もりを依頼する相見積もりが基本とされます。複数の業者の見積書を見比べることで、費用の妥当性も判断できるようになります。また、工事内容や項目ごとの金額に差があれば、業者との価格交渉の材料にすることもできるでしょう。
まとめ
リフォーム・リノベーションの成功のカギを握る業者選びですが、多くの施工業者から依頼すべき業者を選ぶのはなかなか大変な作業になりがちです。
施工実績や担当者、見積書などのポイントをいくつかの業者で比較してみることが、納得できる業者選びのヒントになるでしょう。
参考:「【リフォーム業者探しの実態調査】リフォーム経験者の約8割が複数業者を比較するべきだったと回答!」
参考:リフォマ「信頼できるリフォーム業者の選び方を解説! 失敗しないポイントとは」
参考:JBR生活救急車「リフォーム業者の選び方の項目まとめ」
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