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こんなにある!壁面収納デスクのバリエーションあれこれ

折りたたんで壁面に収納できる、壁面収納デスクは便利ですね。

壁面収納デスクが活躍してくれるのは、たとえばリビング。デスクを引き出せば書斎スペースに早変わりします。リモートワークやリビング学習に使った後は、壁に収納してしまえば空間をムダにすることもないのです。

またパントリーに壁面収納デスクを取り付けたら、そこは便利な家事室のようにも使えるスペースになりそうです。

ここでは壁面収納デスクのバリエーションを見ていきます。シンプルなものから凝ったものまで色々ありますから、DIYのヒントにもなりそうです。

折りたたみ式ブラケットで壁面収納デスクを造る


HAGSアイテム:ブラケット フォールディング

折りたたむことができるブラケット(棚受け)を使うことで、最もシンプルな壁面収納デスクが完成します。冒頭の写真のように、ラブリコなどの突っ張り柱と組み合わせれば、壁面にキズを付けることなく壁面収納デスクを造ることができます。

デメリット

耐荷重が限られていることがデメリットになります。たとえば上の写真のブラケットの耐荷重は40kgとなっていますから、大人が全体重をかけるような使い方をするとブラケットごと壊れてしまいかねません。

参考:HAGS「ブラケット・フォールディング」

デスクが付いた壁面収納家具を選ぶ

収納式のデスクが付いた家具を置くのも、壁面収納デスクを手に入れる良い方法です。写真にあげたIKEAの折りたたみ式テーブル付きの収納ユニットのように、薄型のタイプを選べばすっきり収納できるのでジャマになりません。ブラケットだけで机を支えるタイプと異なり脚で支えてくれるため、耐荷重という点でも安心感があります。

参考:IKEA 「IVAR イーヴァル」

デメリット

写真のタイプは1ユニットだけで使うこともできますし、IVERシリーズでそろえればより収納力のある壁面収納が完成します。イケア製らしく機能性とデザイン性が両立されていますが、デメリットになるかもしれないポイントは奥行き30cmというところ。よくあるカラーボックスでは奥行29cmのものが多いので、目安としてはその程度の奥行きということになります。大型の壁面収納に求める奥行としてどうなのかというのは、良く考えたいところです。

昔ながらの収納机の発展形?

日本の住環境は広さという点で伝統的に問題を抱えていますが、それを解決するために使われてきたのが「ちゃぶ台」など脚が収納式になった机です。壁面に固定して使うわけではありませんが、脚を折りたたんでちょっとした隙間に収納できるちゃぶ台は、省スペース性に優れた立派な収納机です。

とはいえイスに座る生活を送るご家庭では、ちゃぶ台を使うのは難しいかもしれませんが、ちゃぶ台の発展形ともいえるような収納机なら便利に使えるかもしれません。

書斎家具屋「省スペース収納デスク」(写真)は、イスに座って使うことができる収納式のデスクです。折りたたむと厚さはたったの18cm、壁に固定しなくても付けて設置することで、壁面収納デスクと呼ぶことができるでしょう。収納部には小物や書籍を立てて置いておくこともできます。

参考:書斎家具屋「省スペース収納デスク」

デメリット

机の高さを調節することができませんから、体形があわない場合は長時間の作業には向かないかもしれません。このことは、壁面収納デスクに共通するデメリットでもあります。

額縁のような壁面収納デスクはいかが?

収納式の机や棚からなる、超薄型の収納家具を壁に取り付けてしまう方法です。写真はドイツのAMBIVALENZ社の「FLAPPS SYSTEM」という製品で、机や棚を出しても収納しても美しいところが特徴となっています。いくつか組み合わせても、かっこいいですね。

デメリット

日本にまだ入ってきていない製品です。現状での入手方法は個人でのネット購入となり、保証や設置方法などの詳細は自己責任で確認する必要があると言えます。購入の際には確実な情報を集めてよく検討するようにしましょう。

イスもいっしょに!壁面収納デスク

机だけでなく椅子もいっしょになった、壁面収納デスクUNIQA「veggbord voksenhøyde」です。合板を用いることで、薄さと強度を両立しています。子どもの遊び場やリビング学習にぴったりですね。使わないときは折りたたんで金具に引っ掛けておくのですが、金具にカギが仕込まれているのも、安全性という点で気が利いています。

デメリット

この製品も日本にまだ入ってきていませんから、詳細がわからないという点は不安要素でしょう。また本来テーブルや椅子の使用については、インテリアに合わせて移動可能なものですが、こちらでは壁面収納となるだけあって設置場所が固定されてしまい、動かせないことがデメリットと言えそうです。一体型なので、椅子だけ使いたかったり、椅子とテーブルの間隔を変えたいというような場合に使いづらいことも考えられます。

まとめ

以上、壁面収納デスクの色々を見てきましたが、代表的なものは最初にご紹介した、折りたたみ式ブラケットを利用したものや、壁面家具に収納するものでしょう。前者のデザインは棚板次第ですから、利用される方の好みで何とでもなりますし、後者はイケアだけでなく、他のブランドからも数多く発売されています。

ちゃぶ台を現代的にしたような、収納式デスクもユニークな存在ですし、海外製の2つもユニークさでは決して負けていません。壁面収納デスクの検討材料になれば幸いです。