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「建築士」はリノベーションにどう関わる?リノベーションにおける「建築士」の役割を徹底解説!

リノベーションとは、自分たちの希望を形にしてくれる、様々な建築のプロの力が加わって実現するもの。でもリノベーションを取り扱う会社はとても多くて、依頼先を決めるのも一苦労。

リノベーションを成功に導くカギともなる依頼先、じっくり検討していると「建築士事務所」など「建築士」という言葉が出てきませんか?さて、「建築士」とは、実際のところリノベーションにどう関わってくるのでしょうか。

今回は、リノベーションにおける「建築士」の役割を徹底解説します。

 

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「建築士」とは?

建築士とは、建築士法という法律に基づいて、建物の設計や工事監理を行う建築のプロフェッショナル。依頼主の要望をはじめ、周辺環境などを含め様々な条件や予算などすべてを踏まえデザインや間取りを決め、作成した設計図を元に工事の現場では指揮・監督などの業務も行います。

資格がなくても「建築家」と名乗ることはできますが、「建築士」は、一級建築士・二級建築士・木造建築士のいずれかの国家資格を有しています。

リノベーションに建築士がどのように関わるか

「こんな家に住みたい!」という住まい手の希望を形にする建築士。さて、リノベーションにどのように関わるのでしょうか。

まずは、リノベーションの主な流れから見ていきましょう。

リノベーションの主な流れ

リノベーションを依頼する会社が決まったら、ざっくりとこのような流れで進められます。
物件も購入する場合は、物件購入フローも同時進行させるとよいでしょう。

  1. 現地調査…リノベーションをする物件を実際に下見する。
  2. プランニング・見積り…業者と具体的にリノベーション内容を打合せする。
  3. 工事開始…工事契約後、実際の工事がスタート。
  4. 竣工検査…工事後の最終チェック。
  5. 入居・引っ越し

設計~工事までを請け負う建築士、関わるとしたら最初の工程から関わる事になりそうですが、実際はどうでしょうか。

リノベーションに建築士は必要?

実は、資格をもった建築士にしかできないリノベーションがあります。

  • 戸建てにおける増築や改築
  • 確認申請を伴う大幅な間取り変更や主要構造部の変更
  • 耐震診断や補強工事において公的な補助金を利用する場合など

上記のような工事内容でリノベーションをする場合、必ず建築士に依頼する必要があります。よって、それ以外の内容、例えばマンションでの主要構造部に関わらない工事などは、必ずしも建築士に依頼する必要はないと言えます。

「建築士」と「依頼主」との関わり方

一定の条件に該当するリノベーションの工事内容以外は、基本的に依頼する必要性はない建築士。では、リノベーションにおいて、依頼主が建築士と関わるのはどのような場合でしょうか。

 建築士との関わり具合を決めるのは?  

建築士に依頼するかしないかは、結果的に依頼主の判断となります。

自分の希望するリノベーション内容で、建築士に依頼した方がよいかの判断は難しいかもしれませんが、いくつかのケースを上げていくのでひとつの判断基準にしてみてください。

リノベーションの工事内容

場所移動を伴わないシステムキッチンやトイレバスなどの設備機器の交換や、天井や壁紙のクロス張り替えなど、「模様替え」程度の小規模工事のリノベーションで、譲れないこだわり条件がない場合は、建築士に依頼する必要性はあまりないでしょう。

では、大幅な間取り変更や水回り設備機器の移動など、比較的大規模な工事となる場合はどうでしょうか。壁や柱を撤去できるかは、自分では判断が難しい部分となり、建物自体の安全性に関わることにもなりかねません。

このようなリノベーション内容の場合は、建築に関する様々な専門知識を持っている建築士に依頼するのも安心材料のひとつではないでしょうか。もちろん、建築士のように資格がなくても信頼できる依頼先もあるので、実績などをしっかり調べて依頼先を決定するとよいでしょう。

依頼主のこだわり

例えば、キッチン周辺のみでそれほど大きくないリノベーションで工事内容でも、動線や間取り、壁の貼り方などのデザイン、オーダーメイドキッチンやパントリーの設置などこだわりのキッチンを希望する場合。もしくは、自分の好きなスタイルと一致する建築士に任せたいなど、依頼主がなんらかのこだわりを持っている場合。

このような「依頼主のこだわりのリノベーション」の場合にも、リノベーションを建築士に依頼した方が結果的に満足のいく仕上がりになるケースもあります。
 

建築士に依頼するメリットデメリット

リノベーションを建築士に依頼すると、どんなメリットがあるか見ていきましょう。

  • 依頼主の希望やこだわり、建物のあらゆる可能性を探りながら設計、建築を進める傾向にある
  • 作成した設計図を元に、設計通りに施工されるかなどの工事監理を行うので、工事の品質の向上に繋がる
  • 建築についての専門知識と経験を併せ持つ建築士に依頼することへの「安心感」を持てる

このようなメリットが期待されますが、反対にデメリットもあります。

  • 時間と手間がかかる場合がある
  • 設計費や管理料などの費用がかかる場合がある

ただ、快適な住まいづくりをじっくりとこだわりを込めて進めたい場合や、多少費用がかかっても工事の品質向上に繋がることを考慮すると、これらはデメリットにはならないかもしれませんね。

建築士へ依頼する前にすること

リノベーションで建築士に依頼するか迷っているなら、まずは、自分たちの希望する工事内容や新しい住まいのイメージ、そこでの暮らし方など、リノベーションで実現したい内容を明確にしましょう。

合わせて、建築士がかかわった施工事例などの情報を集めましょう。情報収集では、建築士や建築事務所に限定しないことをおすすめします。とういのは、リノベーションを手掛ける会社の多くは建築士が在籍しているからです。

まとめ

リノベーションの工事の内容や依頼主の判断により、建築士はリノベーションに深く関わってきます。

自分たちではわからない部分もたくさんあるリノベーション、これから長い時間を過ごす快適な住まいづくりの為にも、正しい判断とともに進めてくれる人に依頼したいもの。まずはリノベーションのプランをしっかり立てて、その上で建築士の必要の有無を判断しましょう。

Writing:ヒミコ

 

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