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北欧デザインの魅力。シンプルで飽きのこない家具の選び方とは

日本にすっかり定着して、変わらぬ人気の北欧デザイン。家具、雑貨、ファブリックなどを北欧デザインでまとめる方も多く、日本人にとって身近なデザインのひとつと言えるでしょう。

一方で、北欧デザインには興味があるものの、どのようにして自宅に合う家具を選べばよいのか分からないという方もいます。そこで今回の記事では、北欧デザインの魅力や家具の選び方についてご紹介します。北欧デザインへのリフォームをお考えの方は、この記事を参考にしてください。

北欧デザインの魅力

北欧デザインという言葉は耳にするものの、他のデザインとの違いがあまり分からないという声もよく聞かれます。ここでは、北欧デザインの3つの魅力について詳しく解説します。

木材などの自然素材を使用している

フィンランドやスウェーデンと聞くと、森や湖に囲まれた暮らしをイメージする方も多いのではないでしょうか。陸地面積に対する森林面積のことを森林率と言いますが、北欧の森林率は60%以上とのことです。フィンランドやスウェーデンではインテリアにも自然の素材を取り入れており、木材、リネン、ウールなども使用する点が特徴とされます。

北欧デザインで用いられている木材はウォールナット、アカシア、オークなどです。ウォールナットとはクルミの木のことで、重厚感があり衝撃にも強いという特徴があります。アカシアはマメ科の広葉樹のことで、耐久性や加工性が高いという特徴があります。オークはブナ科の落葉樹で、他の木材に比べて赤みが強く温かみを感じられるのが特徴です。

シンプルなデザイン構成

アジアやアフリカでは民族風なデザインが多いのに対し、北欧のデザインは直線や曲線を使いシンプルなデザイン構成に仕上げられている点が特徴的です。北欧デザインでは使用する線の本数が少なく、過密に使うことはほとんどありません。模様の種類も少なく、ひとつの模様をパターンとして使うことも多いようです。

北欧デザインは色使いもシンプルです。ホワイトやグレーをベースに、ブラウンやグリーンなどのアースカラーで組み合わせています。落ち着いた配色になっているので、ゆったりとリラックスできる空間になるでしょう。

実用性のあるデザイン

北欧では歴史を感じる古い建物を大切に残す文化が根付いており、家庭においても大切に扱った家具や食器を子どもや孫に受け継ぐ習慣が残っているそうです。そのため、北欧デザインは流行に左右されないシンプルなデザインが中心と言われます。

北欧デザインで用いる天然木は時間の経過とともに木目の表情が味わい深くなり、色味が少しずつ変化します。歳月の経過によってより美しさが増していく北欧デザインなら、いつまでも大切に扱えるでしょう。

北欧デザインの家具の選び方

北欧デザインを取り入れたいものの、家具を選び方が分からないという方もいます。ここでは、北欧デザインの家具の選び方を2つのポイントに分けて解説します。

部屋全体の配色に合わせる

家具を選ぶときには部屋全体の配色に合っているのかをチェックしましょう。配色を考えずにデザインだけで家具を選んでしまうと、居心地がよくない部屋になりがちです。壁や床の色を意識しながら家具の色を選びましょう。

北欧デザインの家具はくすみかかったグリーンや、温かみを感じるオレンジなどの中間色が一般的です。彩度の高い原色のような色を使わないので、同じ色の家具で揃えてしまうと明るい雰囲気が足りないと感じることもあります。グリーンの家具にアイボリーのクッションを加えるなど、配色のバランスを考えましょう。

家族構成に合わせた家具を選ぶ

北欧デザインの家具をそろえる際には、家族構成も意識しましょう。なぜなら、家族構成によって、合わない家具もあるからです。

小さな子どものいるご家庭の場合は、転倒事故が気になりますね。テーブルを購入する際は、シンプルで丸みのあるデザインを選びましょう。

北欧デザインの家具は自然素材を使用しているものも多く、洗濯しても汚れが落ちにくい場合があります。子どものいる家庭の場合は、汚れを簡単に落とせる機能が付いた家具がおすすめです。

ひとり暮らしの方が北欧デザインの家具を購入するときは、思い切ってスタイリッシュなデザインのものを選んでみてください。一人掛けのソファや背丈の低い家具を配置すれば、おしゃれな部屋にも変えられます。一方で、シンプルな北欧デザインは、取り入れ方次第で殺風景な雰囲気になってしまうことも。小物や植物などを置いてアクセントを加えましょう。

まとめ

北欧デザインの魅力は木材などの自然素材、シンプルなデザイン構成、そして実用性です。部屋全体を北欧デザインの家具で統一すれば、居心地の良い空間にも変えられるでしょう。

北欧デザインの家具を取り入れる場合は、部屋全体の配色や家族構成も意識しましょう。子どものいる家庭については、シンプルで丸みのあるデザインがおすすめです。ひとり暮らしの方はおしゃれでスタイリッシュなデザインを選んで、心地よい部屋に変えてはいかがでしょうか。