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階段のリフォーム・リノベーションで外せないポイントは?費用や補助金についても紹介

階段のリフォーム・リノベーションを行うときは、どういった点に気をつけたら良いのでしょうか?

何となくの仕上がりイメージを持っていても、実際に出来るのかも分かりませんし、どのような階段にしたら良いのか、階段の高さはどうするのか等、気になる部分は多いです。

また、工事にかかる費用についても、一体どれぐらいになるのか、また補助金が利用できるのか、なども気になります。

そこで、今回は階段のリフォーム・リノベーション時に押さえておきたいポイントから、費用や補助金に関して解説します。

階段リフォーム・リノベーションのポイント

階段のリフォーム・リノベーションを行う際に、押さえておきたいポイントとなるのは下記の4項目です。

  • 安全性について
  • 建築基準法に関して
  • 階段の種類について
  • 階段だけでなく、建物全体も行うか

各項目を確認していきましょう。

安全性について

下の階と上の階への行き来には階段を利用する必要があります。

万が一、階段利用中に、転倒したり転んだりしてしまうと、大事故に繋がる恐れがあります。その為、階段のリフォーム・リノベーション時には、登り降り時の安全性を確保して、事故を防ぐよう検討する必要があります。

例えば、勾配が急過ぎたり、階段間の段差が高過ぎたりすると、転倒や転落の危険性が高まります。また、手すりがあると、転倒時に捉まる事が出来るので、大事故を防げるかもしれません。他にも、明るさをキープする事で、夜中に階段を利用して、踏み外す可能性も引低くする事も出来ます。

このように、階段をリフォーム・リノベーションする際には、安全性の確保を基本にした上で、種類や内容を検討しましょう。

建築基準法に関して

建築基準法では、建物の新築以外に、建築確認申請が必要になるケースを定めています。それは、「大規模な修繕や大規模な模様替えを行う場合」です。

階段のリフォーム・リノベーションは、上記の大規模修繕・模様替えに該当する可能性があります。その為、工事の際に建築確認申請が必要になることがあるので、事前に確認を行いましょう。

階段の種類について

リフォーム・リノベーションにあたり、階建の種類や特徴を把握しておくと良いでしょう。階段の種類は、5パターンに分かれます。

・直階段
オーソドックスな階段で、下階から上階に一直線で登る階段です。長所として、1番費用を抑えることが出来て、狭いスペースにも設置することが出来ます。ただ、転倒時に、手すりがないと1番下まで落ちてしまう点や、急勾配になりやすい点が短所です。

・かね折れ階段
階段を登る途中で、直角にL字型に折れ曲がっている階段です。転倒時に、1番上から1番下まで転がり落ちてしまうのを防げるのが長所です。設置に際し、直階段よりスペースが必要になります。

・折り返し階段
途中で、コの字型や∪字型に折り返された階段です。途中にスペースを設けるので、転倒時のセーフティスペース・休憩スペースにしたり、勾配を緩やかにしたりすることが出来ます。ただし、広い設置面積が必要で、その分費用も高くなります。

・らせん階段
1本の柱を中心に、巻きつけるように階段を設置します。設置面積は少なくて済み、デザイン性が高い階段です。その反面、費用が高額になる点や、家具の運搬に支障が出る危険性がある、踏み外しリスクが高い点が挙げられます。

・カーブ階段
緩やかな円弧の形をした階段で、優雅な雰囲気を演出する階段です。洋風住宅とマッチしますが、費用が高額で、広い設置面積を要します。

階段だけでなく、建物全体も行うか

階段のリフォーム・リノベーションと同じタイミングで、建物全体も含めて工事行うのか、検討しても良いでしょう。同時期に行うことで、工事業者と費用の交渉を行う余地が出てきますし、工事期間を重ねて日常生活への影響を短くすることができるからです。

例えば、階段のリフォーム・リノベーションの後、浴室の工事を行うとなると、改めて工事に伴う調整を行わなければならなくなります。

このように同時に工事を行えば、一度の手間で良いので、階段以外の工事についても併せて検討してみることをオススメします。

階段リフォーム・リノベーション時の費用感

続いて、階段リフォーム・リノベーション時の費用を確認します。

階段に手すりを設置する

階段に、手すりを設置するような内容であれば、10〜11万円が目安です。手すりを設置する長さも関係してくるので、目安価格より前後するケースもあるでしょう。

階段の部材変更をする

既存階段はそのままに、階段で使用している部材を新しいものに変えたり、滑りにくい部材に変更したりする内容だと、30〜50万円が目安となります。

階段の段差や幅を変更する

狭い階段の幅を変更したり、段差を低くするなど、階段を緩やかにする工事の費用の目安は、50〜60万円です。

階段の場所を変更する

既存階段を撤去して、階段を新設する(階段を移動する)ケースだと、費用は80万円が目安になります。

参考:リショップナビ「階段リフォームの費用相場」

工事にあたり補助金が申請出来る?

階段のリフォーム・リノベーションにあたり、補助金を利用できるケースがあるのかを確認します。

補助金は、介護保険による補助、国または地方自治体による補助、に分かれています。補助金の対象となるのは、バリアフリーに関する工事、省エネ・耐久性・耐震性等に関する工事です。

その他、各地方自治体でも、独自の補助が行われていることもあり、お住まいの自治体HPを確認すると良いでしょう。

そして、階段のリフォーム・リノベーションで考えると、バリアフリーに関する内容であれば、補助金の対象となる余地があります。例えば、 階段への手すりの設置や、階段の勾配を緩やかにする等のケースです。

補助金の利用には、条件が決められているので、いずれにしても工事前に業者に相談したり、自治体に確認を行うと良いでしょう。

参考:ホームプロ「【2021年度】リフォーム・リノベーションの補助金・助成金と減税まとめ」
参考:リフォマ「【場所別】バリアフリーリフォームにかかる費用や補助金について解説」

まとめ

階段のリフォームやリノベーションを行うときに押さえておきたいポイントは、安全性・建築基準法に基づく申請の可否・階段の種類・建物全体を行うか、でした。

上記のポイントを意識すると、どのような内容・予算で行うのか明確になり、スムーズに工事が行えるでしょう。

また、工事がバリアフリーに関連する内容であれば、補助金の受け取りが期待出来るので、事前に確認してみると良いでしょう。