Column

階段のリフォーム・リノベーションにかかる費用を目的別にご紹介

階段は家の中でも特に事故が起こりやすい場所です。

特に直線型の階段では途中で止まる場所がないので危険度が高いと言われています。

このほか「急で危ない」、「暗くてよく見えない」という安全性・利便性に不安があるケースもあるでしょう。

こちらの記事では、階段のリフォーム・リノベーションにかかる費用を目的別に紹介しています。階段を簡単にお洒落にデコレーションする方法も紹介していますのでぜひ、最後まで読んでみてください。

階段のリフォーム・リノベーションにあたって知っておくべきこと

ここでは、階段のリフォーム・リノベーションをする前に知っておくべきポイントを解説します。

建築基準法による決まり

階段のサイズについては、建築基準法でいくつか決まりが定められています。

以下に加えて、手すりの設置も義務付けられています。

 

・階段の横幅は75cm以上

・蹴上げ(1段の高さ)は23cm以下

・踏み面(足を乗せる部分の奥行き)は15cm以上

 

実際に上り下りしやすいサイズは、蹴上げが18~22cm、踏み面が20〜22cmとされています。

参考:Nasa Home Magagine「階段リフォームで上り下りを安全に!気になる費用は?」

リフォーム・リノベーションの種類

リフォーム・リノベーションには、小規模なものと大規模なものがあります。

小規模なものの例を挙げると、手すりの設置や床の滑り止め、蹴上げの装飾を変えることなどです。部分的な工事になるので、費用は比較的安くなります。

一方大規模なものは、階段の位置や種類・素材を変更することなどです。工事規模は大きくなりますが、自由にデザインすることが可能です。

階段には主に、直階段、かね折れ階段、折り返し階段、らせん階段の4種類があります。

それぞれ特徴や費用に違いがあるので事前にリサーチしておくと良いでしょう。

階段リフォーム・リノベーションの内容別費用

ここでは、よく行われる工事内容とその費用相場をご紹介していきます。

手すりを設置する(約3〜15万円)

手すりの設置は、階段のリフォーム・リノベーションの中でも比較的リーズナブルに行えます。また、工事日数も1~3日と短いため、手軽に安全性を高められるという魅力があります。

勾配でお悩みでも、すぐに大がかりな工事ができない場合には手すりを取り付けて安全性を高めるケースもあります。

階段を緩やかにする(約15~150万円)

昔ながらの家に多い踏み面が狭く急な階段。階段の上り下りで怖い思いをしている人も少なくないのではないでしょうか。

勾配を緩やかにする工事には、主に二種類あります。

一つ目は、現状の階段スペースを活かしながら段数を1、2段増やすことで勾配を緩やかにするものです。段数は、蹴上げを低くし、踏み面を広くすることで増やすことができます。費用は、約15〜45万円と比較的安いです。

もう一つは、今ある階段を撤去し、いちから再設計・再構築するものです。あまりに急な階段の場合はこちらの方法をおすすめします。大規模な工事になるので、費用は100〜150万円と高くなっています。

床材を変える(約10~25万円)

階段の見た目を大きく変えたい時はもちろん、そのほかの機能的な面でこだわりがある場合、床材を変えるという選択肢もあります。

床材を変えるといってもさまざまな方法がありますが、ここでは「上貼り」というシンプルな方法をご紹介しています。「上貼り」とは、文字通り現状の階段の表面から別の素材を張り付けることです。

階段の床材を選ぶ際は、滑りにくさ、足腰への影響、昇降時の音の大きさ、掃除のしやすさなどを意識すると良いでしょう。クッションフロアやフロアタイルは手軽で足腰に優しく、カーペットやコルク素材を使用したものは騒音防止になります。また、無垢材は見た目だけでなく足ざわりの良さや無垢ならではの香り・消臭効果なども期待できます。

階段の位置を変更する(約50~80万円)

既存の階段を解体して、新しく別の場所に階段を取り付けることもできます。この場合、家の間取りに大きく影響が出るので今後の生活のことをよく考えてから行いましょう。

参考:ホームプロ「階段リフォームの費用と相場」
参考:リフォームガイド「階段リフォームを完全解説!事例や費用相場、押さえるべきポイントも」

階段を素敵にデコレーションするアイデア

ここまでは工事を伴う階段のリフォーム・リノベーションについてお話ししてきましたが、ここからは「見た目を少し変えてみたい」という方へ向けて簡単に階段を自分でデコレーションする方法を2点ご紹介します。

アレンジシートを使う

階段DIYの最もポピュラーな方法です。

アレンジシートは100均などでも手に入り、簡単に貼ったり剥がしたりできます。

気分転換にぴったりです。ぜひ、お気に入りの柄を見つけてみてください。

棚を取り付ける

階段横の壁に簡単な棚を取り付けて、本や雑貨、植物などを飾ってみるのも良いかもしれません。

移動に使うだけの階段が、楽しい場所になるでしょう。

まとめ

階段は頻繁に使う場所だからこそ、安全性にも見た目にもこだわりたいですね。

ご紹介したように、階段リフォーム・リノベーションには階段の形状や工事内容によって費用が異なります。また、業者によっても得意不得意があることも。見積の際には2~3社に依頼すると相場感を掴みやすくなります。

writing:Rion