狭いウォークインクローゼットを上手く活用するポイントは、デッドスペースをいかになくすかです。InstagramやPinterestには、ウォークインクローゼットの収納例がアップされていますが、それらはムダな空間であるデッドスペースを上手く活用しているという共通点がありそうです。
ここではウォークインクローゼットでデッドスペースになりがちな3カ所「コーナー」、「奥行き」、「高さ」について、それぞれの収納例を見ていきましょう。
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狭いウォークインクローゼット、コーナーを有効活用した収納例
ウォークインクローゼットに限らず、コーナーの活用は収納のポイントの一つです。それは、理由は奥まっておりモノが取りにくくなってしまうから。つまり、収納したはずのモノがそのままになってしまい、デッドスペースになりやすいのです。
コーナーの可動棚のアイデア
棚柱とブラケットの組み合わせは、棚の間隔を自由にできたり、取り外してハンガーポールに差し替えたりできますから、ウォークインクローゼットなどでよく用いられます。写真はコーナーの棚に一工夫している例で、専用の棚をしつらえています。高さを調節することができますから、コーナーに収納したものも取りやすくなりますし、奥まった場所でモノが埋もれてしまうことを防ぎやすくなります。
次に、ウォークインクローゼットを造る前に参考にしたいアイデアですが、棚やハンガーポールをL字型にならないように計画するのも良いでしょう。収納棚を通路の片側や両側に配置するレイアウトなら、最初からコーナーが存在しなくなります。
キャスター付収納グッズを活用する
コーナーに置く収納グッズをキャスター付きにすれば、引き出して使うことができますから、デッドスペースになることを防げる上に掃除の際にも重宝します。ハンガーラックやチェストなどキャスター付き収納グッズの中で、特にコーナーと相性が良いのが写真の布団類を収納するためのラックかもしれません。
ウォークインクローゼットのコーナーは頻繁に使用するものよりも、客用布団など、めったに使わないものの収納に活用しましょう。
狭いウォークインクローゼット、奥行きを有効活用した収納アイデア
ウォークインクローゼットでコーナー同様デッドスペースになりやすいのが、棚や引出しの奥まった箇所です。通路幅が十分に取れない場合には引き出しをいっぱいに開く余裕がなくなり、奥にあるものがさらに取り出しにくく、余計にデッドスペース化が進んでしまいます。
奥行きが浅い収納グッズを選ぶ
狭いウォークインクローゼットと相性が悪いのは、奥行きがある収納です。おすすめの奥行きは、ハンガーラックにジャケットなどを吊るしたのと同じ幅の50~60cm。これくらいのサイズならば奥まった箇所がデッドスペースになりにくいですし、ハンガーラックの下に設置することで空間の有効活用にもなります。
また収納グッズの奥行きをそろえることで、面(ツラ)のデコボコも防ぐことができますからデッドスペースの退治に役立ちます。見た目もスッキリしますから、ウォークインクローゼットを整理された状態に保つモチベーションにもなるでしょう。
ケースや棚自体をなくしてしまう
棚や引き出しの奥まった個所をなくすのに、ケースや棚自体をなくしてしまうのも一つの方法です。Tシャツやカッターシャツなど、吊るせるものは極力吊るしてしまいましょう。どうしても棚が必要なら、写真の「吊り下げ収納」を活用すれば畳んだアイテムも吊るして収納することができます。ケースなど床に物を置くことも防ぐことができますから、掃除機をかける際にもジャマになりません。
狭いウォークインクローゼット、高さを有効活用した収納アイデア
コーナーや奥行き以上に、デッドスペースになりがちなのは高い場所かもしれません。メタルラックやディアウォールを活用して、高い場所にも棚やハンガーポールを造ってあげましょう。おすすめは耐荷重に定評があるアイリスオーヤマなどのメタルラック。棚板やハンガーポールのバリエーションも豊富ですから、狭いウォークインクローゼットでもピッタリの棚を作ることができるでしょう。
ディアウォールで棚を作るデメリット
壁などにキズをつけることなく柱を立てることができるディアウォールは、アイデア次第で収納に大活躍してくれます。柱となる2×4の角材を好きな色で塗れば、インテリアとしても優れた棚が完成するのですが、デメリットは耐荷重に不安があるところです。
天井と床の間に柱を突っ張らせているだけですから、高い位置に棚を設置するなど上部に重心がくるケースにも不安があります。他の方の目に触れる機会の少ないウォークインクローゼットですから、実用性重視でメタルラックを使ったほうが良いかもしれません。
まとめ
以上、「コーナー」、「奥行き」、「高さ」という3つのポイント別に、狭いウォークインクローゼットの収納アイデアを見てきました。狭い場所ほど工夫を凝らすことで、より快適な収納も可能になります。まずはデッドスペースやコーナー、高い部分の収納を見直すと良いかもしれません。
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