Column

DIYできる壁面収納、カンタン3選をご紹介

大型の家具を買うつもりはないけど、壁面を収納に活かしたい。

そんな方におすすめしたいのがDIYでの壁面収納、棚や有孔ボード、カラーボックスを壁面に取り付ければ、見た目も楽しく収納力もアップします。しかし問題は「ネジ止めができない」ということ。たいていのお家の室内の壁には石膏ボードが張られていますから、木ネジや釘を使うことができないのです。

ならばどうするか?ここでは石膏ボードの壁面に、DIYで収納を取り付ける方法を3つご紹介します。

DIYできる壁面収納1「棚を取り付ける」

最もカンタンな壁面収納は、棚を作ることでしょう。適当なブラケットに棚板を載せるだけですから、誰でもDIYできそうですし、お気に入りの食器や小物を見せながら収納すれば、空間が一気に華やぎます。ここで必要になるのが十分な耐荷重です。

手順

「ブラケットに棚板を載せるだけ」といっても、いきなりブラケットを壁に取り付けてしまっては傾いたりゆがんだりした棚ができかねません。

それを防ぐためにはまず、取り付けたい場所に棚板よりやや長いマスキングテープを貼って目安にします。ここで大切になるのが床と水平を保つこと。「水平器」をテープに当てて、ズレがなくなるまで貼り直しましょう。水平器はスマホのアプリにもフリーで高精度のものがありますから活用してみてください。

次にブラケットを取り付ける位置を決めます。壁に貼ったマスキングテープに実際の棚板と同じ幅の印を付けたら、両端に当たる場所からそれぞれ2、3cm内側に均等に印を付けて目安にします。

そして目安にブラケットを当てて、ネジ穴に鉛筆で印を付け「アンカー」や「専用ピン」でブラケットを壁に固定します。

最後にブラケットに棚板をネジで固定すれば、壁面収納の完成です。

石膏ボードには、「石膏ボード」アンカーが必要

壁は柱の上に石膏ボードが張られています。棚を取り付ける位置に柱があればネジをそのまま使うことが出来ますが、柱がなく石膏ボードだけの場合がほとんどです。その時には「石膏ボードアンカー」で補強することになります。

石膏ボードアンカーは、100円ショップやホームセンターなどで何種類か販売されていますが、今回ご紹介するのは金属製のWAKAI「VPらくらくボードアンカー」。使用手順はドリルなどで9mmの下穴を開ける、ボードアンカーを石膏パネルに差し込む、付属のネジをねじ込めば完了です。

耐荷重はボードの厚みによりますが0.47〜0.63kNとなっていますから、アンカー1本あたり40kgは耐えることができそうです。過信は禁物とはいえ、たいていのものを載せることができるでしょう。

下地を探す

上でも触れましたが、石膏ボードを壁に固定している、下地を探して木ネジを使う方法です。高い耐荷重が期待できますが、問題はどこに下地が通っているのかを調べるのに専用の器具が必要なことと、棚を取り付けたい場所に必ずしも下地が通っていない可能性があることです。

また上でお話ししたアンカーの使用には、石膏ボードを貫通させる必要があります。下地が通っている場所には使えません。アンカーを使う際にも万全を期すために「下地探し」は使ったほうが無難と言えます。

専用ピン

たとえば突っ張り柱で知られる「ラブリコ」の「WFK-36」には、石膏ボード用の「専用ピン」が付属しています。棚を壁面に取り付けてもごく小さな穴しか開きませんから、石膏ボードアンカーでできる大きな穴に抵抗がある方にもオススメです。

とはいえ耐荷重が今一つなのが専用ピンの残念なところで、WFK-36の場合メーカーが発表しているのは4.5kgです。専用ピンを使うなら、壁面収納というよりは飾り棚と割り切り使用するのが良さそうです。

取り付けは水平に

棚の取り付けで注意が必要なのは、床に対して水平を保つことなのですが、近年はフリーのスマホアプリでも水準器が登場しています。マーキングテープとあわせればトラブルを防ぐことができますので、活用をおススメします。

DIYできる壁面収納2「有孔ボードを取り付ける」

棚以外で、手軽な壁面収納も見てみましょう。男前インテリアにふさわしい壁面収納といえば、パンチングボードとも呼ばれる「有孔ボード」ではないでしょうか。フックを使うことで様々なものを引っかけられるので、身の回りの小物や工具など、掛ける収納にピッタリです。

パンチングボード用石膏ボード留め具セット

有孔ボードを壁に取り付けるのに、非常に役に立つのが「パンチングボード用石膏ボード留め具セット」です。使用手順は1セットに4つ入っている留め具を4本のピンで固定して、有孔ボードを付属のネジで止めるだけ。カンタンですし、壁に残る穴も目立ちにくくなっているそうです。

耐荷重は1セットで20kgとなっているため、不安な場合は2組で使うなど工夫してみましょう。

ナゲシレールブラケット

壁と有孔ボードにそれぞれパーツを取り付け、スライド式ではめ込みます。石膏ボードへの固定は専用のピンを使いますから、こちらも穴は目立ちません。有孔ボード以外にも長押(ナゲシ)風の木材レールを取り付けるのにも使えますから、アイデア次第で様々な壁面収納をDIYすることができるでしょう。

耐荷重は1組(2コ)で10kgとなっていますから、こちらも複数で使えばより重いものにも使うことができそうです。

DIYできる壁面収納3「カラーボックスを積み上げる」

もっともっと手軽に壁面収納を造りたいという方には、ちょっとオシャレなカラーボックスを積み上げるのはいかがでしょうか?無印良品「パルプボードボックス」は硬質の紙でできており、軽量性と強度が両立されているのが特徴。

色を塗ることもできますし、5段までの積み上げが可能となっていますから、迫力のある壁面収納をDIYできます。重ね方次第ではレイアウトを変えたり、必要不要に応じて別の使い方も可能です。

また背板をカッターなどで加工することでケーブルを逃がすこともできるので、AV機器を収納するのにも◎。

地震などに備えてボックス同士をつなぐのに専用のジョイント金具を使ったり、天井との間に突っ張り棒を使うのはお忘れなく。

まとめ

壁にブラケットなどを取り付けたりカラーボックスを積み上げたり、手軽に始めることができる、壁面収納のDIY。手軽な半面、扉が無い場合は棚からモノが落下するなど、事故につながりやすい側面もあるので、取り付けや積み重ね、収納物には注意が必要です。

参考情報
ビルディ「VPらくらくボードアンカー」
平安伸銅工業オンラインショップ「シェルフフレーム L型 1×6木材用 /LABRICO ラブリコ DIY収納パーツ」
AMAZON「光 石膏ボード用パンチングボード止め具セット」
LABRICO「ナゲシレールブラケット」
無印良品「無印パルプボードボックス」