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使ってわかった!壁面収納式ベッドのメリット・デメリット

今ひとつ一般的ではない壁面収納式のベッドなのですが、実はなかなかの優れものです。

大きな理由の一つに、居住スペースが限られているという日本の住宅事情が上げられます。その点から、もっと広がっても良いと思う一方で、今一つと思われるところもいくつかあります。

ここでは、壁面収納ベッドのメリット・デメリットを考えた後に、手に入れる方法を見ていきましょう。

壁面収納式ベッドとは?

壁面収納式ベッドとは、壁面からバタンと出てくるベッドのことです。20世紀初頭のアメリカで登場しており、発明者の名前から「マーフィーベッド」とも呼ばれることもあります。

ベッドを使うときは、一体となっている大型家具から引き出すだけなので、面倒というほどありません。一般的には力もそれほどいらない仕様になっていますから、力のある小学校高学年くらいの子どもなら自分で取り出し、収納が可能なケースが多いでしょう。

壁面収納式ベッドのメリット・デメリット

スペースを有効活用できるのが、壁面収納式ベッドの最大のメリットです。子ども部屋やワンルームマンションといった限られたスペースには、魅力的なベッドではないでしょうか。

またベッドを収納してしまえば、通常は掃除をしにくいベッドの下も簡単に掃除できるので、お部屋を清潔に保つことができます。

バタンと出てくることから、危険性を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどのタイプにはダンパーが仕込まれており、急激な開閉はできないようになっています。

壊れないか?と少々の不安がある

デメリットとしては、毎日開閉するベッドのヒンジ部や、全体重がかかる収納式の脚、収納時に寝具を止めておくベルトへの不安が上げられます。

メンテナンスやアフターケアについてはよく確認してから購入することが大切です。

使えるマットレスに制限がある

90度折りたたむことで壁面家具に収納されますから、使えるマットレスは壁面家具の厚みに左右されます。専用のものを使うか、好みのマットレスを使うなら壁面収納式ベッドをオーダーする必要があります。

圧迫感がありインテリアが限られる

壁面収納式ベッドは壁面収納家具の一部ですから、壁面収納そのものの圧迫感があります。また収納すれば床スペースが有効活用できるとはいえ、ベッドを収納する場所やベッドを引き出すスペースには家具を置くことはできません。

壁面収納としては弱い

壁面収納ベッドには、ベッドを出した奥が棚になっているものもあります。しかし、収納時の薄さを優先しているため棚の収納力には心細いと感じるかもしれません。

布団を床に敷いてもいいんじゃない?

実は、筆者もこのタイプのベッドを使用していたことがあります。その際に感じたのははスペースの有効活用を考えるなら、布団を押し入れにしまったり出したりする、昔ながらのスタイルでも良いのではないか?ということです。

壁面収納式ベッドのほうが床の冷たさが体に伝わらないとか、しまったり出したりするときに手軽というメリットはありますが、検討の余地はありそうです。

壁面収納式ベッドのメーカーは色々あるけれど…

壁面収納式ベッドを手がけている国内メーカーは少なくないのですが、問題は小規模なメーカーが多いために、現物を目にするのが難しいこと。全国にショールームを展開しているようなところを見つけることはできませんでした。

また、モノがモノだけにDIYで取り付けることを推奨してはいないこと。メーカーか代理店に依頼して、取り付けてもらうものばかりでした。

通販でも購入可能!水間精機「KARAKURI(カラクリ)」

そんな壁面収納式ベッドが多い中、楽天から購入できるのが水間精機「KARAKURI」です。(ショップ名はMIZUMA)。特徴は多くの収納式ベッドと異なり、置くだけで設置が完了してしまうところ。購入された方はチェストのような形をした収納式ベッドを、自分で組み立てることになります。

壁に固定する方法を取っていないので部屋の模様替えもできますし、引越の際に持っていくこともできるのも「KARAKURI」の優秀なところです。

参考:イプロスものづくり「開閉式格納シングルベッド『KARAKURI(カラクリ)』」
参考:楽天市場「MIZUMA」

まとめ

以上、壁面収納式ベッドのメリットやデメリット、手に入れる方法についてお話ししてきました。自分自身が使用している時にはデメリットも感じましたが、部屋を広く使えるメリットはそれ以上のものだったので、なぜもっと広まらないのか疑問に思っていたものです。

広く普及しない理由としては、手に入れたり現物を目にする機会が限られていることが考えられます。決して安いものではないため現物確認ができずに壁面収納式ベッドを導入するのは、かなりの勇気がいるでしょう。

子ども部屋の計画などで、壁面収納式ベッドを検討されている場合は、出来る限り現物を確認することをおすすめしたいところです。

参考:Wikipedia「Murphy bed」
参考:MAGAGINE Online「マーフィーベッドはちょうど日付を望んでいた男によって発明されました」