この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します
こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。
あなたにとって、「家」とはどのような場所でしょうか?辞書をひいてみると、「家」は人が住むための建物であり、“家族”が生活する場所という意味があります。健やかに生活していくために、家族が互いにコミュニケーションをとり、団欒し、安心して過ごせる場所でありたいですね。
しかし、夫婦共働きであまり時間がとれなかったり、オンラインゲームなどインターネットツールが普及し個人の活動が増えたことで、家族との時間が少なくなっているケースも。
そこで今回は、「家族との時間をもっと大切にしたい!」という想いを形にした間取りと収納をご紹介します。
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あえて置かない!自然と家族が集うリビング
リビングは、家族の生活の中心となるスペースです。テレビを見たり本を読んだり、家族で団欒したり寛いだりするための場所。そんなリビングも、モノの配置や使い方によっては落ち着かない空間となってしまうことがあります。
リビングで過ごす誰もが「快適」と感じられる空間づくりのポイントの一つに、「できるだけ必要のないモノは置かないようにする」ということがあります。
こちらの事例は、リビングに畳を採用しています。リビングにある家具と言えばソファですが、「家族でごろごろできるスペースを作ろう」ということで、現在の形になったのだそう。あえてソファは置かず、代わりに大きなクッションを配置して、まるで旅館のようなモダンでリラックスできるスペースとなっています。
畳のリビングも大変素敵ですが、こちらの事例のようなフローリングでも、大きなラグとクッションで思わず寝転びたくなる空間づくりが可能です。
リビングの中心にソファを置かない分、空間をより広く、多目的に使うことができます。「部屋が狭くなるのは嫌だけど、やっぱりソファが恋しい!」という場合は、ダイニングチェアをソファタイプにすることで解決できます。ソファ派でも、床派でも家族それぞれが快適に過ごせるアイデアです。
ウォークスルークローゼットでおこもり予防&コミュニケーション促進
近年の家づくりで人気の「ファミリークローゼット」。ファミリークローゼットには大きく分けて2つのタイプがあり、ひとつは“ウォークイン”、もうひとつが“ウォークスルー”という形です。
ウォークインクローゼットが個室であるのに対し、ウォークスルークローゼットは「通り抜け」できることが最大の特徴。この性質を利用したリノベーション事例がこちらです。
実はこのクローゼット、玄関から寝室までの動線上に設けてあるんです。
こども部屋にはあえて収納を作らず、洋服類はこちらに集約。そうすることで、毎日家族が自然と顔を合わせるきっかけを作っています。このように、収納の場所を考慮することで、家族とのコミュニケーションの機会を増やすことができるのです。
家族で共有する新しい収納の形
「ラウンジ」という言葉をご存知でしょうか。ラウンジは、「サービスルーム」とも呼ばれる建築基準法によって居室とみなされないスペースのことを言います。わかりやすく説明すると、「準備室」や「納戸」のような役割を持つ場所です。
こちらの事例では、大きな造作棚を仕切りとして使い、収納しながらディスプレイを楽しむ場所として活用しています。
このように、ただモノを収めるだけではなく、思い出の品や大事なコレクションなど、家族の歴史を紡ぐギャラリーように使うのもオススメです。
また、それぞれに使うエリアを振り分け、大きな収納を家族でシェアするというのも、家族間のコミュニケーションの幅が広がりそうで良いですね。
まとめ
日々の生活の中でどうしても「時短」や「効率」を追及してしまうのは、その先に「家族との時間を大事にしたい」という想いがあるからではないでしょうか。
間取りや収納の在り方を考えることで、家族団欒の時間が持てたり、コミュニケーションのきっかけを作ることもできますよ。家づくりの際は、是非参考にしてみてください。
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